サンデーレーシングの注目馬紹介前編ではディープインパクト産駒からピックアップをしてきましたが、後編では他の種牡馬の産駒にも注目していきましょう。

近5年間の募集馬だけでも9頭のGⅠ馬を輩出している名門サンデーレーシング。
フィエールマンを除く8頭はPOG期間に重賞制覇をあげているのですから、改めて驚きの数字になります。GⅠ勝ち馬を含む重賞馬は実に22頭にものぼります。
まさにPOGにおいて絶対に無視する事が出来ない一口馬主クラブです。

後編では4頭をピックアップしました。あなたの注目馬はいますでしょうか?

ガンダルフ

父:キングカメハメハ
母:アメリ
母父:Distorted Humor
国枝栄厩舎(美浦)
2018年3月6日生まれ
牡・募集額6,000万円
母8歳時の出産で2連産目(第2仔)

米国年度代表馬アゼリの初仔である、アメリの仔になります。
祖母アゼリは24戦17勝(そのうちGⅠで11勝)という戦績で、米国エクリプス賞年度代表馬(2002年)、米国最優秀古馬牝馬(2002年~2004年)などを受賞するなど、ここでは書ききれない程の功績をあげています。
母アメリは日本でデビューし24戦3勝で繁殖に入った馬です。ガンダルフにとって半兄にあたる初仔のプライムフェイズは現在3戦2勝。良血馬らしい走りを披露してくれています。
過去にサンデーレーシングで募集されたキングカメハメハ産駒の牡馬は42頭で、勝ち上がりは26頭(61.9%)。過去には重賞馬が6頭(14.3%)いて、そのうちローズキングダム、ドゥラメンテ、ルーラーシップがGⅠを制覇しています。これは一口馬主募集馬の平均を大きく上回る数値です。

管理する国枝栄厩舎は、近5年間で10頭が預託され9頭がデビュー。
そのうち7頭が勝ち上がりを果たし、勝ち上がり率は77.8%を記録しています。
近年だとコズミックホースがダービー3着に食い込むなど、クラブとの相性もバッチリです。

ガンダルフの馬体や動きはと言いますと、最新の坂路調教の映像を見るといかにも筋肉質のパワー型の走りで、好感が持てます。クラブの募集時のカタログではマイルが主戦場になるのではないかと書いてありましたが、2,000mでも十分勝負できるのではと個人的には感じています。
今後のどのような成長曲線を描くのか期待が高まります。

グランパラディーゾ

父:ルーラーシップ
母:ラルケット
母父:ファルブラヴ
木村哲也厩舎(美浦)
2018年1月28日生まれ
牝・募集額4,000万円
母13歳時の出産で2年の空胎明け(第5仔)

母ラルケットは現役時代サンデーレーシングの募集馬として4勝をあげ、募集額を大きく上回る獲得賞金を獲得した馬主孝行な馬でした。グランパラディーゾは、そのラルケットの第5仔になります。
第3仔のステルヴィオはマイルCS制覇をはじめ、POG期間でもスプリングステークス1着、朝日杯FS2着、皐月賞4着などしっかりと稼いだ実績馬です。

父ルーラーシップ×母父ファルブラヴの配合はJRAで5頭がデビューし4頭が勝ち上がり、テトラドラクマがGⅢクイーンC、グランレイが朝日杯FS3着など重賞戦線でも活躍しています。
また全兄のヒシゲッコウは、連勝して挑んだ菊花賞で穴人気になりましたので、ご記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。非常に安定感のある配合だと思います。

管理する木村哲也厩舎は近5年で15頭サンデーレーシング所属馬を管理し、勝ち上がりは11頭(73.3%)です。半兄ステルヴィオで念願のGⅠ制覇を果たしていますし、木村調教師としてもグランパラディーゾの血統は思い入れがある事でしょう。
厩舎の重賞制覇数は総計で11勝なのですが、そのうち9勝が3歳重賞となっているのは特徴的です。

写真や動画を見るに気持ちの強いタイプで、レースに行ったときにプラスに働いてくれるのではと考えます。
また、ルーラーシップ産駒にしては少し珍しい「切れ味が武器」というタイプかもしれない印象です。
兄姉の活躍に続ける逸材ではないでしょうか。

レガトゥス

父:モーリス
母:アドマイヤセプター
母父:キングカメハメハ
木村哲也厩舎(美浦)
2018年1月22日生まれ
牡・募集額7,000万円
母10歳時の出産で3連産(第3仔)

新種牡馬・モーリスと、日本近代競馬を代表的する母系のひとつである「エアグルーヴ一族」の配合。
期待するなという方が無理な話という、超良血馬です。

新種牡馬との事で配合サンプルはありませんが、この配合はサンデーサイレンスの4×3、ノーザンテーストの5×5が成立しています。サンデーサイレンスの「奇跡の血量」は、2020年に無敗の桜花賞馬となったデアリングタクトで話題になった血量でもあります。

管理する木村哲也厩舎(美浦) の成績はグランパラディーゾの所で触れた通りですので割愛しますが、サンデーレーシングと相性は抜群です。

写真、動画の評判については、だれが見ても「古馬の様に一頭抜けた存在」との評価で見るものを圧倒しています。4月27日の段階で馬体重は547kg、されど動画内では豪快なフットワークで登板し一切の重苦しさを感じさせない走りを披露しています。
恐らく長く良い脚を使うタイプでしょう。
何よりこの血統かつ馬体重ながら、すでに6月デビューへ向けて調整というのだから驚きです。
相当な期待が高まる一頭です。

グランメテオール

父:ダイワメジャー
母:ライラックスアンドレース
母父:Flower Alley
松永幹夫厩舎 (栗東)
2018年3月20日生まれ
牡・募集額6,000万円
母10歳時の出産で4連産(第6仔)

母ライラックスアンドレースは米国GⅠアシュランドSの勝ち馬で、若くして繁殖生活に入った牝馬です。
母系のスピードの能力は素晴らしいものがあり、そのスピードが産駒にしっかりと伝わるかがこの血統におけるポイントになります。
ここまで産駒の成績は極端になってはいますが、父がダイワメジャーに変わった事で本馬における牧場側のコンセプトははっきりしたのではないでしょうか。

管理する松永幹夫厩舎は近5年でサンデーレーシングから4頭預託され2頭が勝ち上がりを果たしています。
代表馬はこの馬の半姉でもある阪神JF・エリザベス女王杯・大阪杯の覇者ラッキーライラックです。
積極的な上位騎手の起用であったり、クラブ馬の扱い方も慣れている点は期待が高まります。

ダイワメジャー産駒らしくトモにしっかりと張りがあり、素晴らしい身体つきをしています。
坂路を登る姿もスピード、パワーを感じさせるものがありますし、母ライラックスアンドレースの母系が持つスピードと父ダイワメジャーのスピードがきちんと受け継がれたのではないでしょうか。
すでに栗東の松永幹夫厩舎へ入厩しゲート試験もクリア済み。
早々のデビューを目指しノーザンファームしがらきで調整中です。
クラシックというよりは、NHKマイルカップを最大目標にする1頭になるのではないでしょうか?


以上、高橋楓が選ぶサンデーレーシング後編の期待の4頭です。

前後編あわせて8頭の募集馬をご紹介致しましたが、ここに掲載できなかった馬の中でも期待の馬は何頭もいます。
特に新種牡馬ドゥラメンテ産駒は誕生の段階から生産者の評判も素晴らしく、走ってくると思っています。

この記事が皆様のPOG戦略のお役に立てれば幸いです。

※記事内のクラブの名称はクラブ法人名を使用しています。
※記事内の数字は2020年5月6日現在になります。
※記事内の写真は募集カタログの写真になります。

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