[POG2020-2021]注目馬紹介~一口クラブ・ライオンレースホース編~

今回は取り上げるのは「ライオンレースホース」の所属馬です。
ウマフリのPOG特集では初登場のクラブですので、まずは軽くクラブのご紹介を致します。

クラブ名は「サラブレッド」なのに「ライオン」です。
これは直接的な意味で「猛獣のライオン」というわけではなく、前身のセゾンレースホースを「G-LION」グループが引き継いだことに由来しています。このクラブの最大の特徴はセレクトセール等において、個人の大物馬主くらいしか手にする事の出来ない様な、飛びぬけた高額な期待馬を含め、良質な馬を仕入れてきて募集してくれるという点にあります。

一方で、ザサンデーフサイチ産駒やフサイチセブン産駒など、このクラブでしか出資できないようなワクワクする血統の募集馬もいます。まさにセレクトセール出身の期待馬からロマン派まで、幅広く楽しめるクラブです。
そんなライオンレースホースから、期待の2歳馬4頭をご紹介したいと思います。


テンカハル

父:キングカメハメハ
母:ジンジャーパンチ
母父:Awesome Again
矢作芳人厩舎(栗東)
2018年3月4日生まれ
牡馬・募集額3億3,000万円
母15歳時の出産で2連産目(第8仔)

2019年セレクトセールにて2億9,000万円程の値がついた、まさに「超」評判馬です。
母ジンジャーパンチは通算22戦12勝。そのうち5勝がGⅠです。特に2007年にはGⅠを3勝し、米国最優秀古牝馬に選出されました。繁殖牝馬となってからも日本で種付け・生産した5頭は全てが勝ち上がりを果たしています。

そんな母の代表馬は、ルージュバック。
3連勝で牝馬としては51年ぶりのきさらぎ賞制覇を無敗で達成し、一躍クラシック候補となります。通算重賞制覇は4勝ですが、POG期間にもオークス2着を含めしっかりとポイントを稼いでくれた馬でした。

管理する矢作芳人厩舎はライオンRHのエース厩舎のひとつ。ユニコーンライオン、キングダムウイナーなど多くの期待馬が預託されています。近年はラヴズオンリーユー、コントレイルなど今まで以上にクラシック路線を賑わしている名門厩舎だけに、テンカハルの活躍にもより一層の期待が高まります。

本馬は血統背景が素晴らしいだけでなく、馬体もキングカメハメハらしい、筋肉のしっかりとした馬体になっていて、非常に目が惹かれます。半兄ポタジェはダービーへの切符をあと少しのところで掴めませんでしたが、弟が晴れ舞台に進み兄の無念を果たしてくれる可能性は十分です。

ブレイブライオン

父:ディープインパクト
母:フラーテイシャスミス
母父:Mr. Greeley
西村真幸厩舎(栗東)
2018年4月30日生まれ
牡馬・募集額2億3,000万円
母14歳時の出産で7連産目(第9仔)

テンカハルのセリ落札価格が目立っていますが、こちらも約2億円もの高値で取引された超高額馬です。母フラーテイシャスミスは南部杯の勝馬ベストウォーリアの母であり、ここまでダートを意識する種牡馬が中心でしたが、ここにきてディープインパクト産駒との配合が実現しました。
母父のMr. Greeleyの産駒と言えばダートの短距離を意識される方が多いかと思うのですが、父ディープインパクト×母父Mr. Greeleyになると傾向が変わります。
過去、JRAでこの組み合わせの血統を持つ馬は8頭いるのですが、全馬が勝ち上がりを果たしていて、主戦は芝の中距離になります。代表的なところでは菊花賞3着馬ポポカテペトル、スプリングS勝馬マウントロブソンがあげられるでしょう。

管理する西村真幸厩舎もライオンRHの御用達厩舎ですので、クラブとの意思疎通にも心配はいりません。西村調教師は元々ノーザンFに勤務したのちに厩務員、調教助手などを経て調教師試験に合格した6年目の若手調教師です。しかし、早くも2019年には41勝をあげ全国リーディング10位となっているなど、今非常に勢いがある期待の厩舎です。

本馬はディープインパクトらしい軽さのある歩様をみせてくれていて「いかにも良い馬だなぁ」と感じられます。この馬は先日掲載された「治郎丸敬之×緒方きしん対談シリーズ」のディープ産駒編でも取り上げられていました。

ベストセラー「馬体を語る」著者の治郎丸さんが「彼の個性が良い方向にいけば、歴史的名馬クラスになると思う」「この馬の持つ可能性は、無限大だと思う!」と絶賛していましたから、そうした意味でも期待が高まる1頭です。

セラスチューム

父:ハーツクライ
母:アピールⅡ
母父:Selkirk
安田隆行厩舎(栗東)
2018年4月25日生まれ
牝馬・募集額3,800万円
母10歳時の出産で4連産目(第5仔)

母アピールⅡは愛国産馬で英国にて3勝をあげ繁殖生活に入った牝馬です。初子のArcherRockが独国で3勝をあげていて、本国へ輸入されたのちにも、

・タングルウッド(牡馬2015年産 父Siyouni)[1-0-0-2]
・マロリン(牝馬2016年産 父ヴィクトワールピサ)[1-0-1-6]
・ペールエール(牡馬2017年産 父ダイワメジャー)[1-1-1-3]

と、全馬が勝ち上がりを果たしています。特に半兄ペールエールは新馬戦快勝の後、新潟2歳S2着、デイリー杯2歳S3着とPOG期間で活躍したので、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。父ハーツクライ×母父Selkirkの組み合わせはJRAでは過去3頭しかいませんが、その全て勝ち上がっていますし、その中でもレッドセシリアは阪神JF3着など大舞台での好走をしつつ、5勝をあげています。

管理する安田隆行厩舎は半兄ペールエールの管理調教師で、この血統はお手の物といったところではないでしょうか。やはり安田厩舎と言えば「短距離の鬼」というイメージが強い厩舎です。それは数字にも表れていて、2000年以降重賞を43勝していますが、芝・ダートを合わせても2,000m以上の重賞制覇は2勝(2000年毎日杯・シルヴァコクピット、2011年大井ジャパンダートダービー・グレープブランデー)のみとなっています。

兄がマイル向きであった事、そしてセラスチューム自身の馬体を見るとマイルから2,000m位までが得意そうに映るだけに、安田隆行厩舎とは相性が良さそうです。育成も至極順調に進んでいるようですし、すでにノーザンファームしがらきへ移動済み。夏頃にはデビューできそうな点も含めて、早めに賞金を稼ぎたいPOGプレイヤーは覚えておきたい存在です。

バトルフロント

父:ハーツクライ
母:アーマイン
母父:Exchange Rate
大竹正博厩舎(美浦)
2018年3月27日生まれ
牡馬・募集額3,800万円
母15歳時の出産で10連産目(第10仔)

そしてもう一頭、ハーツクライ産駒をご紹介します。
母は北米で5勝し、GⅠアップルブロッサムH制覇・ケンタッキーオークス2着といった活躍を収めた馬です。また母父のExchange RateはDanzigの直仔として、スピード豊かな走りを産駒に伝えています。
ここまで母アーマインの産駒は、コンスタントに勝ち馬を輩出しています。なお、この父×母父の配合がされた産駒はサンプルが少なく、JRAでは3頭しかデビューしていませんが、3頭とも勝ち上がりを果たしています。

管理する大竹正博厩舎はこれまでライオンRHの管理は1頭のみですが、一口馬主クラブ所属の馬と相性が良い厩舎と言えるのではないでしょうか。これまで重賞勝利数は13勝ですが、そのうち12勝は一口馬主クラブの馬であげたものです。ラストワンピースやルージュバック等でご存知の方も多いでしょう。

馬体はハーツクライ産駒らしく、芝の中距離を意識できる作りに見えます。まだまだ成長の余地を残していそうですし、入厩は夏前頃を想定している模様です。血統的にも適性的にも焦ることなく、王道ローテーションを歩んでくれそうです。


以上、高橋楓が選ぶライオンレースホース期待の4頭です。

ライオンRHの特徴のひとつはやはり、セレクトセールで見込んだ馬を募集馬に提供してくれる点。今回は現在トレンドの「ノーザンF生産&育成」された馬を中心にピックアップしています。現在の一口馬主クラブ界は群雄割拠の激戦状態。そこからライオンRHが1歩抜け出す活躍を見せてくれるかもしれません。

この記事が皆様のPOG戦略のお役に立てれば幸いです。

※記事内のクラブの名称はクラブ法人名を使用しています。
※記事内の数字は2020年5月30日現在になります。
※記事内の写真は募集カタログの写真になります。

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