皐月賞デーの阪神競馬場で行われるメインレースはダートの重賞競走「アンタレスステークス」。
6月に行われる帝王賞や、その先のグレードタイトルに向けた中央馬の争いも、熾烈なものとなっている。今年のアンタレスステークスでは16頭がしのぎを削った。
レース概況
心配された天候は回復し、レース時における天候の発表は晴れであった。
しかしながら馬場状態は重。馬場状態は悪い状態でのレースとなった。
1番人気に支持されたのはテーオーケインズ。
前走は不良馬場の名古屋城ステークスを制してオープン特別初制覇。馬場適性については証明済みの1頭だ。続いた人気は重賞でも安定感あるヒストリーメイカー。マーチステークスからの転戦で、今度こその銭湯でのゴールを目指す。
正面スタンド前から、レーススタート。
好スタートを切ったのは重賞馬・グリム。
連れてマーチステークスから連勝を狙うレピアーウィットやケイアイパープルも先団へ。外枠からはメイショウカズサやナムラカメタローも先団へ押し上げた。
その後ろ第2隊列にテーオーケインズ、ヒストリーメイカー、アナザートゥルースが追走する形となった。向こう正面へ縦長のままレースが進んだ。
結局、先頭はケイアイパープル。
そして向こう正面から早々とテーオーケインズがアナザートゥルースをつれて上昇を開始する。
3コーナーで中団各馬がひしめき合い、先頭は変わってレピアーウィットが立った。
そしてナムラカメタローが2番手も外から勢いよくテーオーケインズが上がって直線に向く。
直線で楽々と前をつかまえたテーオーケインズが先頭に。そのまま、リードを広げていく。
馬群を割って伸びてきたヒストリーメイカーが前を追うも全く差が詰まらず、テーオーケインズが人気に応えてゴールイン。
他馬を寄せ付けない、見事な走りだった。
各馬短評
1着 テーオーケインズ (松若風馬騎手 1人気)
1番人気に応えての勝利となった。
道中は中団を追走も早め3コーナーでポジションを押し上げ、まくるような形で直線に入った。
直線では抜群の手応えからあっさりと先頭に立つと追走するヒストリーメイカーを全く寄せ付けない走り。悠々と重賞勝利を挙げたのは見事。能力の高さに期待が集まる。
2着 ヒストリーメイカー (内田博幸騎手 2人気)
マーチステークスの雪辱を狙ったが連続の2着となった。
道中ではテーオーケインズの後ろにぴったりと付く形。コーナーごとに前へと迫り直線でも馬群を割って伸びた来たものの、あと一歩届かなかった。
しかし潜在能力は誰の目にも明らかなヒストリーメイカー。
重賞制覇もすぐそこまで来ているだろう。
3着 ロードブレス (幸英明騎手 5人気)
大外から追い込んだロードブレスが3着に入った。
やや後方寄りの追走だったロードブレス。直線では外から迫り、中団から3番手へと抜け出して馬券圏内に滑り込んだ。重賞でも安定したパフォーマンス繰り出しているだけに、大きな舞台でも期待が高まる。
総評
アンタレスステークスは、テーオーケインズが勝利を収めた。
重賞実績馬がひしめき合った混戦を断ち切り、尚且つ奪ったリードをキープしたままのゴールイン。
力強さを感じる走りだった。
次走以降も、豪快なパフォーマンスを期待したい。