「名馬」を語る ホッコーメヴィウス~「メヴィ」の長い物語~ 2026年8月15日 ホッコーメヴィウスのことを思い返す時、「メヴィ」と呼ばれ愛された同馬の輪郭が浮かび上がって、夏の暑さが少しだけ和らいだような気がした。 ホッコーメヴィウスは障害レースで活躍し、9歳まで現役を続けた。重賞は4勝。47戦という長い競走成績をたどっていくと、夏の重賞、新潟ジャンプSに5回も出走している。つまり、障害に転向して... ゆもと さとこ
「名馬」を語る 故郷に”綱”取り帰る日まで。ヤマニンウルスの11戦を振り返る。 2026年8月14日 今年の東海Sに、ヤマニンウルスの姿はなかった。 2026年7月17日、JRAからヤマニンウルスの競走馬登録抹消が発表された。そして7月24日朝、北海道新ひだか町のレックススタッドに到着し、競走馬としての歩みを終えて種牡馬入りを果たした。 父ジャスタウェイの後継種牡馬としては、米国三冠競走に挑んだマスターフェンサ... zakkey(ザッキー)
「名馬」を語る 砂の短距離黎明時代の輝彩~カガヤキローマン~ 2026年8月12日 「もしも」が禁句とされる勝負の世界。それを「たられば」と呼ぶ。 とはいえ、レースが終わるたびに「あぁ、ワイドにしておけばよかった!」や「なんであの馬やめたんだ!」という阿鼻叫喚の様子が全国各地で散見されているのだから、我々競馬ファンがこの「たら」「れば」を言わない週末などほぼ存在しないだろう。 そしてその「たられば」を... 小早川 涼風
「名馬」を語る 「今度こそ」を何度もくれた君へ - ボンドガールの引退に寄せて 2026年8月9日 2023年6月4日。新緑の東京競馬場。 前週の日本ダービーの余韻もまだどこか残る2歳新馬の開幕週。その中で、その馬は初めて、私たちの前に姿を見せた。 ボンドガール。 鹿毛の美しい馬体に、どこか可憐で品のある眼差し。走り出せば弾むようなしなやかなフットワークを見せた。眩しい陽を追いかけるように軽々と気持ちよさそうに駆け、... norauma
「名馬」を語る 未来を変える勝利 - アジアエクスプレス 2026年8月5日 競馬という競技にはさまざまな側面があります。ギャンブルであったり、スポーツであったり、時には小説を超えるようなドラマを魅せてくれることもあり、本当に奥深い競技だなと常々感じさせます。 その多様な側面の一つに「子孫を残す馬を決める選定」と言う部分もあります。特に生産者にとっては生産した馬が高く売れるかどうか、活躍するかど... 館山 速人
「名馬」を語る 君に繋がる物語 - アイムユアーズ 2026年8月2日 天皇賞(春)を連覇したフィエールマン、重馬場の皐月賞を豪快に差し切ったソールオリエンス、そして2025年の天皇賞(秋)を勝ち、世界とも肉薄したマスカレードボール。翌26年もクラシックに主役の一頭、リアライズシリウスを送り込むなど、いまや美浦のトップ・トレーナーの一人に数えられる手塚貴久調教師。 その資質は開業当初からす... 玩具販売者
「名馬」を語る 遥かなる旅路のプロローグ - 北の大地でディアドラが広げた、世界への翼 2026年8月1日 ディアドラという存在は、一羽の気高い渡り鳥のように思える。 ドバイ、イギリス、アイルランド、フランス、サウジアラビア、バーレーン、香港──。海を越え、国境を越え、その土地ごとに異なる芝を踏みしめながら、世界中の強豪へ挑み続けた。日本調教馬が海外へ遠征することは、もはや珍しい時代ではない。それでも、これほど長く、一つの場... norauma
「名馬」を語る 日本最速の直線にその名を二度も刻み、「光の王」となったカルストンライトオ 2026年7月29日 短距離馬の魅力は、一瞬で勝負を決める速さにあるだろう。なかでもカルストンライトオは、その速さをもっとも分かりやすい形で示したスプリンターだった。黒鹿毛の馬体に大きな流星を浮かべ、スタートから迷いなく前へ出る。直線コースでは、ただひたすらゴールへ向かって加速していく。その姿は、駆け引きというよりも、純粋なスピードそのもの... 真実 良
「名馬」を語る ショウナンマイティ - 暴君と龍王、2頭の王に迫った末脚 2026年7月28日 かつて、王を意味する異名を持つ2頭の競走馬がターフを席巻する時代があった。 そのうちの1頭は金色の暴君オルフェーヴル。そして、もう1頭は龍王ロードカナロア。同じ世代に生を受けた2頭の競走馬は、一方はクラシックから古馬の中長距離路線、もう一方は短距離路線でそれぞれ絶対的とも言える力を堅持していた。 むろん、そのような時代... ポグリエル
「名馬」を語る 輝ける場所。スクリーンヒーロー・ウインカーネリアンと鹿戸雄一調教師の物語 2026年7月25日 1.グラスワンダーの血 「最強世代」。競馬界で様々な世代に対して遣われてきた表現である。何を基準とするかによって判断は割れるし、個人的な思い入れによっても見解は分かれる。しかし、所謂「98世代」、スペシャルウィーク・エルコンドルパサー・キングヘイローらが活躍した1998年クラシック世代がその候補の一角であることは衆目の... 縁記台