「名勝負」を語る 元祖二刀流・ホクトベガ。勝利の方程式と出会った1994年札幌記念を振り返る 2023年8月20日 競馬界の「二刀流」とは? 世間の「二刀流」といえば、誰もが認める大谷翔平ではないだろうか。では、誰もが認める逸材だが、競馬界の「二刀流」といえば誰だろうか。 競馬の世界では芝とダートのG1を制した馬が、それに該当するのではないか。JRAでのダートのG1レースといえば、フェブラリーステークスとチャンピオンズカップ(201... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 絶対に負けられない戦い。 - 2017年レパードステークス/エピカリス苦難の蹄跡を振り返る 2023年8月6日 競馬の昔話は盛り上がる? 最近の私は、昔の話が多くなったと自分でも感じ始めている。人間は歳を重ねると、未来の話より過去の話が多くなり、その比率はどんどん高まるそうだ。決して自分が老けたとは思わないが、居酒屋タイムの半分近くは、過去の話で盛り上がっていることに気がつく。特に過去ネタの口火を自分が切っていることが多いという... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る PR [キタサンブラック伝説]人間万事塞翁が馬/キタサンブラックの蹄跡から学ぶ! 2023年7月25日 座右の銘によく使われる「人間万事塞翁が馬」。 「淮南子(えなんじ)」という中国の哲学書に記された言葉で、「人生は予測できないものだ」というたとえである。これだけでは心を打つ言葉にはならないが、「良いことも悪いことも予期できないから、その出来事に振り回されてはいけない」、「悪いことが続いても今度は良い事があるかもしれない... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る トウカイテイオーが演じた「連続ドラマ」。トウカイテイオーの奇跡を振り返る 2023年7月9日 TVドラマ「水戸黄門」から学んだこと YouTubeもTitterも動画配信も無い時代。昭和という時代に成長期を過ごした私にとって、唯一の娯楽はテレビだった。子供のころは、「〇曜日はこの番組」という超高視聴率番組がいくつも存在し、それを家族揃って見るのが昭和のお茶の間風景。我が家も月曜の夜8時は、祖母の意向で「水戸黄門... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 今も愛され続ける超個性派・ツインターボの「大逃げ」を語る 2023年7月9日 関東圏の夏の始まりは福島開催から…。 毎年、春の府中開催が終わると、脱力感たっぷりの状態になる。長い夏競馬が始まり、関東圏に馬たちが戻ってくるまで約2か月、テレビの競馬中継を見ながら自宅で過ごす週末が始まる。 「競馬はライブ観戦に限る」と言いつつも、開催が福島から新潟に替わる頃には、テレビ観戦も良いと思い始めるのが毎年... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 「最強世代」、1年遅れのG1制覇。ダンツフレームが制した2002年の宝塚記念 2023年6月25日 スポーツ界の様々な「〇〇世代」たち 同じ時代に生まれた人たちを「〇〇世代」と名付ける分け方がある。 「Z世代」「ミレニアル世代」「団塊Jr世代」など、年齢が近い世代をひとつのグループとして扱う手法は、マーケティング分野において普通に使われている。 アスリートの「〇〇世代」区分でまず浮かんでくるのが、プロ野球の「松坂... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 196,570人の「ナカノコール」。アイネスフウジンが制した1990年東京優駿。 2023年5月27日 私の夢は「東京優駿を“現地観戦”すること」だった。 「東京優駿」「とうきょうゆうしゅん」「トウキョーユウシュン」。 私は、耳触りの良いこのフレーズが大好きだ。 5月の最終、もしくは6月の最初の日曜日。梅雨明け前の晴れた日に開催される2分30秒足らずのドラマを、「1年で一番熱い日」として毎年心待ちにしている。 私が初... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 決して「番狂わせ」ではない。ウオッカを吹き飛ばした“アジアの風”エイジアンウインズが見せた、2008年ヴィクトリアマイルの大激走。 2023年5月14日 レースで度々目にする「番狂わせ」 「番狂わせ」は、スポーツの世界で度々起こるドラマだ。 広辞苑で「番狂わせ」を引くと、「①予想外の出来事で順番の狂うこと。 ②勝負事で予想外の結果が出ること」と記されている。 「番狂わせ」の言葉は、江戸時代から存在する言葉で、相撲の番付の下位力士が、上位力士に勝利することを指して「番狂わ... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る スズカマンボの特性を見抜き、コース形態と馬場状態を読む。「アンカツマジック」が光った、2005年の天皇賞(春)。 2023年4月28日 日々の生活の中には「季節の移ろい」というものがあり、毎日少しずつ変化して行く「時間」を、私たちは楽しんでいる。年間を52週に区切り、週ごとの歳時記、社会行事、パーソナル行事などを組み込んで1年間を過ごすのが「生活サイクル」だろう。 競馬の世界でも、春夏秋冬1年間の流れが完成している。東西の金杯で1年の幕を開け、季節... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 満開の桜のもとで開催された2004年・桜花賞。名門が送り出した良血牝馬ダンスインザムードの走りを振り返る。 2023年4月7日 新ステージのはじまりを告げる、桜の開花宣言。 桜が咲く頃になると、早くも2歳馬の話題が聞こえてくる。ホッカイドウ競馬の2歳の能力試験がスタートしたと思えば、中央競馬でもゲート試験が始まる。日本ダービー翌週から始まる新馬戦を皮切りに、2024年の頂点を目指す戦いの火蓋が切って落とされる。2歳馬を見る側としても、次年度“P... 夏目 伊知郎