3日間開催を締めくくるセントライト記念は、3着までに菊花賞の優先出走権が与えられるトライアルレース。かつては本番で苦戦が目立ったものの、過去5年の成績は神戸新聞杯組を勝率、複勝率ともに上回り、2021年から2年連続優勝馬を送り出すなど、最も重要な前哨戦といっても過言ではない。 今回も、例年どおり春の既存勢力と新興勢力の...
レース回顧の記事一覧
[1-0-2-60/63] [3-4-0-32/39] これら2つの数字は、秋華賞における前走紫苑S組の成績である。上段は紫苑Sがオープン特別としておこなわれていた2000年から2015年まで、下段は重賞に昇格した2016年から2023年までの成績。 年数が異なるため、出走頭数は後者のほうが少ないものの、3着内数は前者...
台風10号の進路を気にしながらの開催となった8月最終週の競馬。その中で、北海道シリーズのフィナーレを飾るのが、出世レースの札幌2歳Sである。レース当日は天候が目まぐるしく変化したものの、発走30分前には晴れ。ただ、馬場状態は終日「重」で、ややパワーを要するコンディションだった。 そのような条件下でおこなわれる出世レース...
平成以降、京都競馬場で宝塚記念がおこなわれたのは3回。メジロライアンがまさかの先行策で宿敵メジロマックイーンに完勝し、悲願のGⅠ初制覇を成し遂げた1991年。屈腱炎による長期休養を乗り越えたダンツシアトルが、驚愕の日本レコードで駆け抜けた1995年。そして、渋った馬場を問題にしなかったディープインパクトが、雨を切り裂く...
18年ぶりに京都で開催されたマーメイドSは荒れるハンデ重賞としても知られ、前走条件戦組の活躍が目立つレース。 一方で、エアグルーヴとアドマイヤグルーヴ(二冠馬ドゥラメンテの母)の母娘をはじめ、2023年の世界No.1ホースとなったイクイノックスの母シャトーブランシュなど、名馬の母を数多く送り出してきたという、違った側面...
北海道シリーズの開幕を告げる函館スプリントSは、サマースプリントシリーズの第1戦。過去にはビリーヴやセイウンコウセイなど、GⅠウイナーが実力をいかんなく発揮したこともあったが、この路線の最高峰スプリンターズSは3ヶ月以上も先。どちらかといえば、このレースをきっかけに秋への飛躍を期す馬が多い。 2024年も、重賞ウイナー...
レース史上最高レベルのメンバーが集結した2024年のNHKマイルC。中でも注目は2歳GⅠを制したジャンタルマンタルとアスコリピチェーノで、2歳王者と2歳女王がこのレースで激突するのはレース史上初めてのこと。しかも、両馬はともに前走クラシックの舞台で好走。豪華メンバーの中でも、実績では頭一つ抜けた存在だった。 もちろん、...
古馬最高の栄誉を懸けて争われる天皇賞(春)は、国内最長距離のGⅠ。受け継がれし長い歴史と伝統、さらに高い格式を誇り、数あるビッグレースの中でも存在感は別格。また、ゴールデンウィークの開幕を飾るレースで華やかさもあり、西日本でおこなわれるGⅠの中で最も盛り上がるレースといっても過言ではない。 そんな天皇賞(春)のスタート...
10週にわたる東京開催の開幕を告げるフローラS。最初におこなわれる2000mの牝馬限定重賞で、2着までにオークスの出走権が与えられるとはいえ、乙女にとってはまだ過酷な舞台といえる。 ただ、オークスへの距離延長幅は桜花賞よりも小さく、東京の長い直線を経験できることは大きい。実際、過去10年のフローラSで2位以内の上がりを...
はじめに、4月6日阪神7レースの落馬事故で逝去された藤岡康太騎手のご冥福を心からお祈りいたします。 史上まれに見る混戦となった2024年の皐月賞。その要因の一つとしてあげられるのが、2歳GⅠを制した牝馬が2頭誕生したということだろう。「牝馬が強い」時代といわれて久しいものの、グレード制が導入された1984年以降では、初...
アーカイブ
カテゴリー
語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
-
[重賞回顧]春の鬱憤を晴らす豪脚で突き抜けたアーバンシックが重賞初制覇~2024年・セントライト記念~
-
[重賞回顧]新星クリスマスパレードが、鮮烈なレコード勝ちで秋華賞の切符を獲得!~2024年・紫苑S~
-
[重賞回顧]関東のホープとエースによる叩き合いを制したマジックサンズが、デビュー2連勝で重賞制覇!~2024年・札幌2歳S~
-
[重賞回顧]雨中に鳴り響くアキラコール!外ラチ沿いの攻防を制したブローザホーンが悲願のGⅠ初制覇~2024年・宝塚記念~
-
[重賞回顧]自分らしくありのままに。絶妙なペース配分で美しく逃げ切ったアリスヴェリテが重賞初制覇~2024年・マーメイドS~
-
[重賞回顧]遅れてきた素質馬サトノレーヴがインを強襲! 実りの秋へ、夢が広がる重賞初制覇~2024年・函館スプリントS~
-
[重賞回顧]天性のセンスがまたも爆発! ジャンタルマンタルが隙のない完璧な競馬で3歳ベストマイラーの座を獲得~2024年・NHKマイルC~