「名勝負」を語る 飛躍・安定・復活、それぞれが掴んだ栄光 ~2010年・サマーチャンピオン~ 2026年9月2日 ローカル色が強い地方競馬の中でも、とりわけそれが色濃く残っているのが佐賀競馬場ではないだろうか。 「It's A Green Dream」のイメージソングが示すとおり、周りを自然に囲まれ、場内にはのどかな雰囲気が流れている。それは、かつて競馬場に流れていた鉄火場のようなギラギラした雰囲気とは、正反対のもの。のんびりとし... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 「伝説の新潟2歳S」の記憶 - ハープスターとイスラボニータが刻んだ“飛躍の起点” 2026年8月19日 ひと昔前、8月の終わりにはどことなく秋の気配が漂い、「去りゆく夏」への名残惜しさがあった。夏競馬も終盤に入り、最終レースが終わる頃には競馬場が夕景に染まる。まもなく始まる阪神・中山の秋競馬を心待ちにしつつ、残り少ない夏のレースを噛みしめるように楽しんでいた記憶がある。 ところが近年は、夏の終わりになっても暑さは衰えない... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 快速馬の血を受け継ぐ牝馬と、新人騎手が掴み取った、最速の称号 - テイエムスパーダ 2026年8月12日 ■最速の血と新人騎手が挑んだスプリント重賞 競馬とは、父から子、そして孫へ競走馬としての血と、思いが脈々と受け継がれたドラマティックな側面をギャンブルと共に併せ持つものである──と、私は思う。今回取り上げるテイエムスパーダも、偉大な祖先の血を受け継ぐ競走馬として産声を上げた。 父のレッドスパーダは芝の1600mを5勝、... 朱鷺野 真一郎
「名勝負」を語る 高速馬場なら負けられないマテラスカイ - 2020年クラスターC 2026年8月11日 梅雨入りを控えた6月のある日、マテラスカイの死亡が報じられた。 理由は結腸捻転とのこと。突然の知らせに筆者も驚きを隠せなかった。 同馬は日本のダート競馬史において、間違いなく大きな功績を残した一頭である。手にしたタイトルはGIII/JpnIIIの2つだけだが、長らく“難攻不落”ともいわれたダート短距離の海外GⅠで、幾度... 中川兼人
「名勝負」を語る 世代を超えた一戦 - プリモシーンが制した2018年関屋記念を振り返る 2026年7月23日 春のクラシックが終わり、3歳馬たちはそれぞれ新たな道を歩み始める。さらなる飛躍を求めるもの、世代の頂点を目指し続けるもの、そして、古馬と向き合うことを決めたもの。 古馬との対戦を選んだ3歳馬達にとって、その舞台のひとつとなるのが、関屋記念である。新潟競馬場で長い歴史を重ねてきたこの一戦は、古馬たちが秋へと向けた足掛かり... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る 何事も捉え様? 2024年リフレーミングの小倉記念を振り返って 2026年7月16日 夏競馬は予想が難しい。気候と開催場所、馬質などなどのファクターが複雑に絡み合って、普段のような予想が立たなくなる。 一番の難敵は気候だ。暑さが大の苦手で凡走してしまう倍率一倍台の馬も居れば、逆に夏が大好きで好走する大穴馬も居る。その見極めは仮にパドックに張り付いていても、難しいものである。 加えて、夏競馬に使用される競... 大守アロイ
「名勝負」を語る スタミナとパワーがモノをいう!力強い末脚で復活のV - 2019年七夕賞 2026年7月8日 馬券をたしなんでいる競馬ファンであれば「初ブリンカーの馬は買う」や「連勝中の馬は負けるまで買う」のような「自分だけのルール」を、少なからず一つや二つ持っていると思います。かく言う私も何個か「自分だけのルール」を持っているのですが、そのうちの一つに「七夕賞はスタミナのある馬を買う」というものがあります。 七夕賞が行われる... 館山 速人
「名勝負」を語る 悲運の死から20年、天に届ける白星に - ホクトベガの“主戦”が制した2017年スパーキングレディーカップ 2026年7月8日 2017年のスパーキングレディーカップ。勝利騎手インタビューで横山典弘騎手は星空を見上げ、微笑みを浮かべながら答えた。「ホクトベガの名前が付いたレースを勝てて嬉しいですね」。彼女の死から20年──。弔いの白星になったのではないか。 同レースには「ホクトベガメモリアル」の副題がある。地方競馬のレースに対して、中央馬の... 中川兼人
「名勝負」を語る また、夏がやってくる~2017年ラジオNIKKEI賞~ 2026年6月25日 ■春を越えて、夏へ 世代の頂点を決める戦いが終わり、季節は夏へと移り変わる。夏競馬、それは熾烈な生存競争の場であると同時に、大きな舞台で躍動することを夢見る若駒たちの登竜門だ。 その中でも、3歳馬が躍動する夏の重賞は春の大舞台とは違った趣きがあると私は思う。 例えば、今以上に経験を積み重ねたい馬。 例えば、春の主役にな... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る 2023年ディヴィーナの府中牝馬Sを振り返って 2026年6月18日 競馬には、なぜか応援したくなる馬の一族が現れるものだ。種牡馬、馬主、生産牧場などなど、一族を結びつける共通項は様々だ。その中でも母から同じ血を分けた母系血統には、とりわけ惹かれる魅力がある。 この母系血統の中でも有名な潮流の一つは、牝馬ハルーワスウィートから花開いた、いわば「Vの血統」であろう。元メジャーリーガー佐々木... 大守アロイ