「名勝負」を語る [ディープインパクト列伝]初めて英雄が飛んだ日~2005年・皐月賞~ 2021年4月18日 牡馬のクラシック戦線は、例年、競馬ファンからの高い注目が集まる。 とりわけ、2005年皐月賞当日の中山競馬場には、例年以上に多くの熱い眼差しが向けられ──その先には、1頭の眩いサラブレッドの姿が映し出されていた。 ディープインパクトである。 前年の12月。ディープインパクトは、阪神競馬場で行われた芝2000mの新馬戦で... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る [Rewind the race]代打満開~2013年・桜花賞~ 2021年4月9日 阪神競馬場に桜が満開の時、女王が決まる。 春の風物詩と言っても過言ではないクラシック開幕戦「桜花賞」。数々の名牝がこのレースから飛躍を遂げ、三冠牝馬への道を歩んだ。 今回はそんな歴史ある桜花賞の戦いの中で、数々の"史上初"が重なった桜花賞をピックアップする。 2013年、桜花賞。この年のクラシック戦線は混戦を極めていた... ハラシュー
「名勝負」を語る Rewind the Race [Rewind the race]龍王無尽~2013年・高松宮記念~ 2021年3月27日 短距離戦「高松宮記念」。 秋のスプリンターズステークスと合わせて、短距離界の頂点を決める戦いとしてこれまで様々な"電撃戦"が繰り広げられてきた。重馬場でのパワー勝負、上り馬のG1制覇、海外からの刺客など、どのレースも印象深く私たちの心に刻まれている。しかし、そんな日本のスプリント決戦を語るうえで、欠かせない1頭の優駿が... ハラシュー
「名勝負」を語る 名牝系の名の下に~2009年・スプリングステークス~ 2021年3月21日 2021年に入り、クロフネやジャングルポケット、アブクマポーロ、エイシンサニー、シーザリオが亡くなり、大変悲しい訃報が相次ぎ、遂にはネオユニヴァースも亡くなってしまった。現役時には、2003年の皐月賞とダービーの二冠を達成。ミルコ・デムーロ騎手に、外国人騎手としては初となるダービージョッキーの称号をもたらした名馬である... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 古豪が見せた最後の意地~1996年・金鯱賞~ 2021年3月14日 近年、金鯱賞ほど施行時期やその位置づけが目まぐるしく変更された重賞はないだろう。古くは、夏のハンデ重賞として親しまれていたものの、1996年に別定GⅡに昇格して宝塚記念の前哨戦となった。 ところが、2012年からは12月に時期を移し有馬記念の前哨戦になると、2017年からは、GⅠに昇格した大阪杯の前哨戦として3月に移り... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 時には昔の話を~1991年報知杯4歳牝馬特別・イソノルーブル〜 2021年3月12日 時には昔の話をしようか通いなれた なじみのあの店マロニエの並木が窓辺に見えてたコーヒーを一杯で一日見えない明日を むやみにさがして誰もが希望を託したゆれていた時代の熱い風にふかれて体中で瞬間を感じた そうだね「時には昔の話を」(1987年) 作詞・作曲:加藤登紀子 「おときさん」の愛称で知られる、加藤登紀子さんの名曲。... 大嵜 直人
「名勝負」を語る 良血馬を圧倒した、1頭の地味な血統馬~1997年弥生賞・ランニングゲイル~ 2021年3月7日 『1994年産の日本国内で走ったサラブレッドで印象に残っている馬を挙げてください』と問いかけられたとして、皆さんはどの馬たちを思い浮かべるだろうか? おそらく、サイレンススズカ、タイキシャトル、ステイゴールドを挙げる方々が多いだろう。しかし、この3頭でクラシック3冠レースに出走経験があったのは、サイレンススズカのダービ... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る エアグルーヴとビワハイジが切り拓いた牝馬の未来 1996年・チューリップ賞 2021年3月6日 女性活躍社会ならぬ、牝馬活躍社会。競馬の世界では牡馬に交じって戦う強い牝馬がたくさんいる。 近年ではアーモンドアイやリスグラシュー。少しさかのぼるとジャンティルドンナやブエナビスタ、ダイワスカーレットにウオッカ。2018年から、年度代表馬は3年連続で牝馬が選出された。そんなことが当たり前に感じられる今、あらためて思いを... こぎんちゃん
「名勝負」を語る 「1強」の重圧をしりぞけて~ロジユニヴァース・2009年弥生賞~ 2021年3月5日 クラシック路線が始まると、我々は無意識のうちに世代を代表する馬達を追い求めている。 テンポイト・トウショウボーイ・グリーングラスのTTG世代、ナリタタイシン・ウイニングチケット・ビワハヤヒデのNWB世代などの3強世代もあれば、ディープインパクトやコントレイルのように1頭が話題を独占するクラシックもある。 今年はどんな馬... Gratan
「名勝負」を語る ジャスタウェイ、世界への飛躍~2014年・中山記念~ 2021年2月26日 日本競馬史上初となるワールド・サラブレッド・ランキング1位を獲得したジャスタウェイ。現役時代はG1を3勝(海外G1含む)、引退後は種牡馬としてダノンザキッド・ヴェロックスなどを送り出す活躍を遂げました。 そのジャスタウェイが世界へ飛躍するための足掛かりとしたのが、2014年の中山記念。今回は、2014年の中山記念を通じ... KAZU