「名勝負」を語る ライバル去りしターフで見せた、『最速』の3ハロン。ドウデュースの天皇賞・秋を振り返る 2026年10月30日 ■異なる『最速』を刻んだ、同世代のライバル ドウデュースとイクイノックス。この2頭は世代を代表するライバルであり、また、それぞれ違った『最速』を示した馬たちでもある。 ハーツクライ産駒のドウデュースは、2歳時に朝日杯フューチュリティSを制し、鞍上の武豊騎手に同競走初制覇をもたらすと、翌年の日本ダービーも勝利。武豊騎手は... 朱鷺野 真一郎
「名勝負」を語る 旭川、最後の一等星~2008年エーデルワイス賞・アンペア~ 2026年10月28日 私たちは毎週、あるいは毎日競馬に触れている。 ある人は月曜日から情報を漁り、またある人は地方に目を向ける。彼らの誰もが自身の決めた人馬を応援し、その結果に一喜一憂し、また次のレースに目を向ける──競馬の毎日は、そんな日常でできており、私たちはそんな当たり前を確かに歩んでいる。 だが──もしもそんな日々が唐突に終わりを迎... 小早川 涼風
「名勝負」を語る シンデレラの王子様はテン乗りで勝利に誘う。松戸政也騎手とホウオウシンデレラ 2026年10月25日 馬券を検討している時に前走から騎手が乗り替わり、しかもそれが初めての騎乗のいわゆる「テン乗り」だったらどう考えるだろうか。手が合うかわからないから見送るか、新たな面を見せられるから買うか。では、騎手自身にテン乗りに対して得手不得手の意識と言うのはあるのだろうか。 「指示されるよりも自分の感覚で乗れるテン乗りは好き。先入... ヨドノ ミチ
「名勝負」を語る 皆に愛された主人公、キセキを語る。 2026年10月22日 クラシック三冠最後の頂、菊花賞。この一冠を巡り、世代の優駿が淀のターフへ集う。その事実だけでも心掻き立てられ、魂は燃え上がる。このGⅠレースに勝った馬は、世代で最も強い馬だと称される。3000mもの長距離レースを制する速力、スタミナ、根気が求められる故だ。 菊花賞馬の中で私の記憶に特に残っている馬は、2017年の菊花賞... 大守アロイ
「名勝負」を語る 白い奇跡の始まり~2020年アルテミスS~ 2026年10月22日 「出る杭は打たれる」という諺がある。 目立つ者は何かと人から評価されやすく、妬まれやすい。われわれ人間の実社会においても、往々にしてある事象だ。 少し目立ったことを成し遂げた者は嫉妬の目を向けられ、目立つ者は非難される。その結果、本来抱えていた才能や思いが消えてしまうことも、またよくあること。 そしてそれは競馬界でも変... 小早川 涼風
「名勝負」を語る 新王者vsエキスパート - 2025年東京ハイジャンプ 2026年10月17日 競走馬にも、それぞれ得意不得意がある。 距離の長短や馬場の重さ、コース形態でいえば坂の有無など、レースを取り巻く条件はさまざまだ。そうした条件への向き不向きが、いわゆる“適性”と呼ばれるものであると、私は思う。 平地の競走でももちろん重要となる要素ではあるが、こと障害競走となれば、話はさらに複雑になる。 例えば、障害競... 鳥野 紗々実
「名勝負」を語る 桜花賞馬とオークス馬の二強対決 - 1997年秋華賞 2026年10月14日 秋華賞が初めて行われたのは1996年。それまでは春の桜花賞、オークスに加え秋のエリザベス女王杯が牝馬三冠最後のレースと実施されていましたが、この年からエリザベス女王杯が古馬に開放されてことにより、3歳牝馬三冠の最終戦として新たに位置づけられたのがこの秋華賞でした。これにより、これまで芝2400mで行われていた牝馬三冠の... 館山 速人
「名勝負」を語る 2010年南部杯 - オーロマイスターが絶対的主役エスポワールシチーを退け、レコード勝ちで輝き放つ 2026年10月12日 南部杯といえば、2026年現在、岩手競馬で唯一のGⅠ級競走として知られる。26年で第39回を迎える南部杯は、優勝馬にJBCクラシックとJBCスプリントの優先出走権が与えられる前哨戦の位置づけとなっており、同時に秋ダート界の「マイル王決定戦」となっている。 1988年の創設当時は、北関東以北に競馬場のあった宇都宮・足利、... TOM
「名勝負」を語る 牝馬の切れ味が際立った2021年スワンS - ダノンファンタジー 2026年10月11日 2021年10月30日、阪神競馬場で行われた第64回スワンS。舞台は芝1400m、馬場状態は良。秋のマイル王決定戦へ向けた重要な前哨戦として、18頭が顔をそろえた。 この年のスワンSで際立ったのは、牝馬勢の切れ味だった。勝ったのは1番人気のダノンファンタジー。2着には5番人気サウンドキアラが入り、上位2頭を牝馬が占めた... 真実 良
「名勝負」を語る 地方移籍で花開いた良血馬ラーゴブルー。 マリーンCで掴んだビッグタイトル 2026年9月30日 父ハーツクライ、母ベネンシアドール。ラーゴブルーは紛れもない「良血馬」だ。 半姉はオークス3着で、ジャパンCと宝塚記念で2着に入ったデニムアンドルビー。1つ下の弟にはクラシック候補に挙がったキタノコマンドールがいる。活躍が約束された血統。そう言っても過言ではないだろう。 ラーゴブルーが生を受けたとき、姉のデニムアンドル... 中川兼人