2026年7月5日 [世界への挑戦]孤高、半馬身届かず 日本が頂に近づいた日 - エルコンドルパサー エアジハード、スペシャルウィーク、グラスワンダー。彼が倒した名前を並べるだけで、日本競馬の一時代が見えてくる。エルコンドルパサーはいつも先頭にいた。サイレンス...
2026年7月4日 [石神深一ブログ]引退式やいただいた贈り物について ウマフリ読者の皆様、こんにちは。元障害ジョッキーで、現在は調教助手をやっている、石神深一です。前回のブログでは引退を決めた経緯について振り返りました。今回は引退...
2026年7月2日 [連載・クワイトファインプロジェクト]第54回 クワイトファイン産駒勝利記念によせて~1頭のサラブレッドに寄せる人の思い~ 地方競馬の古馬のC級戦と言えど、そこに居る馬たちには人々の思いが込められている。そこでは敗れた馬も、その結果はいわゆる「勝負の綾」でしかなく、10回走って10回...
それぞれの競馬愛 「メイショウ」の軌跡と継承 - 松本好雄オーナーの足跡を辿る 2026年7月5日 「メイショウ」の継承と軌跡 今回は『「メイショウ」の軌跡と継承』というテーマで、「メイショウ」軍団の活躍についてお話ししていきます。 2026年6月14日、阪神競馬場で行われた第67回宝塚記念。優勝馬は昨年覇者であるメイショウタバル号でした。スタートからハナを切って逃げ切った昨年のレースに対し、今年は逃げたコスモキュラ... 澄
「名馬」を語る よかよか、と笑えるから - 2021年北九州記念・ヨカヨカ 2026年7月4日 小倉の夏は、どこか人をおおらかな気持ちにさせる。 照りつける陽射しも、まとわりつくような湿った風も、決して優しくはないはずなのに、そこには不思議と懐かしさが同居している。 そんな土地で、昔からよく使われてきた言葉がある。 「よかよか」 思うようにいかない日も、先が見えなくなる時もある。けれど、そんなときでも大丈夫、焦ら... norauma
「名馬」を語る 残照の先に芽吹くもの - エフフォーリアが駆け抜けた季節 2026年7月2日 春の陽ざしが少しずつ暖かさを帯び、柔らかな空気が戻ってくる。その季節の気配に触れると、不思議と心が軽くなる。 競馬は毎週のように新しい主役を生み出す世界。約束のない舞台で、馬たちは一歩ずつ物語を刻んでいく。そんな季節の移ろいのなか、ときに1年の景色を変えてしまうような輝きが現れる。 2021年の春。コロナ禍の閉塞感がま... norauma
「名馬」を語る ひたむきに、自分の道を - 夏の函館、波乱の立役者アドマイヤジャスタ 2026年7月1日 週末、お気に入りのファミリーレストランでいつものモーニングを頼む。店内を見渡すと、親子連れや老夫婦、勉強に勤しむ学生、読書を楽しむ壮年の男性など、私を含む市井の人々が各々ゆったりとした休日の朝を過ごしていた。 心地よい穏やかな時間だ。 耳を澄ませると、店内BGMが聞こえてくる。流れていた曲は、SUPER BEAVERの... ポグリエル
「名勝負」を語る また、夏がやってくる~2017年ラジオNIKKEI賞~ 2026年6月25日 ■春を越えて、夏へ 世代の頂点を決める戦いが終わり、季節は夏へと移り変わる。夏競馬、それは熾烈な生存競争の場であると同時に、大きな舞台で躍動することを夢見る若駒たちの登竜門だ。 その中でも、3歳馬が躍動する夏の重賞は春の大舞台とは違った趣きがあると私は思う。 例えば、今以上に経験を積み重ねたい馬。 例えば、春の主役にな... 鳥野 紗々実
「名馬」を語る 未完の快速馬、ビッグバイアモン - 1996年、中山の夏の午後に咲いた「幻影」の物語 2026年6月24日 6月の府中開催が終わると、季節はゆっくりと夏へ向かい、福島競馬が始まる。 この切り替わりは、毎年どこか胸の奥をそっと撫でていく。初夏の府中競馬場で積み重ねてきた濃密な週末とは違う、「夏のリズム」が動き出す合図のようでもある。 関東エリアの夏競馬——福島から新潟へと続く10週間は、週末を競馬場で過ごしてきた生活に、ひと呼... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 草競馬で逢おう - イグナイターの挑戦 2026年6月24日 1.「地方落ち」 文筆家・寺山修司は競馬評論家としての旺盛な活動でも有名だ。私も『ウマフリ』で寺山が世に送り出したエッセイの数々を紹介してきたが、実は馬主だったこともあるという話をご存知だろうか。船橋競馬でユリシーズという競走馬のオーナーになったのである。その経緯は実に寺山らしい。 寺山は「さらばミオソチス」というエッ... 縁記台
「名勝負」を語る 2023年ディヴィーナの府中牝馬Sを振り返って 2026年6月18日 競馬には、なぜか応援したくなる馬の一族が現れるものだ。種牡馬、馬主、生産牧場などなど、一族を結びつける共通項は様々だ。その中でも母から同じ血を分けた母系血統には、とりわけ惹かれる魅力がある。 この母系血統の中でも有名な潮流の一つは、牝馬ハルーワスウィートから花開いた、いわば「Vの血統」であろう。元メジャーリーガー佐々木... 大守アロイ
「名勝負」を語る 雨の向こうに続く夢。2026年宝塚記念、メイショウタバルの走り 2026年6月15日 2026年6月14日、15時30分。それは本馬場入場が始まる頃のこと。 阪神競馬場に激しい雨が降った。突如として発達した雨雲が仁川の空を覆い、夏の夕立を思わせる豪雨が地面を叩く。画面越しにも分かるほどの嵐のような雨脚に、場内からどよめきが起こる。先ほどまで良馬場だった芝は瞬く間に水を含み、重馬場へと姿を変えていった。 ... norauma
「名馬」を語る ミラクルを届けた強き馬 - ヒシミラクル 2026年6月14日 「宝塚記念で、思い出の馬はいますか?」 もし誰かにそう聞かれたら、あの馬がぱっと浮かぶ。 青いラインの入った白いメンコ。芦毛のGⅠ3勝馬──ヒシミラクルだ。 私がヒシミラクルのことを知ったのは、まだヒシミラクルが2歳で、未勝利だった頃だ。 10月の京都競馬場、小雨の降るウィナーズサークル。私は赤い傘をさしていた。 「赤... ゆもと さとこ