2026年9月22日 [重賞回顧]いざ三冠へ、またひとつ勝ち方を増やして~2026年・神戸新聞杯~ 関東の中山競馬場では台風25号の影響を受け、開催順延となった祝日月曜日。対して関西の阪神競馬場では、朝まで残っていた雲の隙間から次第に青空が顔を覗かせていた。 ...
2026年9月22日 [連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]現代に舞い降りたエアグルーヴ(シーズン2-35) 長友厩舎に無事に辿り着いたものの、福ちゃんは決して順調とは言えません。長距離輸送で減った馬体が回復するのを待ってから、軽い調教をスタートしました。長友厩舎から小...
2026年9月18日 [新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2026/09/12) 多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。ここでは2024年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。 今週は...
「名馬」を語る ジャンダルム - ビリーヴとの絆を信じて駆けた勇士 2026年9月20日 秋のGⅠシーズンの幕開けを告げる短距離GⅠレース。それがスプリンターズSだ。古くから『電撃の6ハロン戦』と称されてきた。 歴史あるこの賞を征した馬には、個性溢れる面々が集う。その中でも、私が書き残したいと強く思い立った馬が、ジャンダルムだった。 スイスのアルプス山脈にある難攻不落の名峰・アイガーの絶壁から名を採った彼の... 大守アロイ
それぞれの競馬愛 「柴田善臣」がいた風景 - 胸に刻まれたレースを語る 2026年9月19日 柴田善臣騎手の現役引退のニュースが駆け巡った、2026年9月15日の午後。柴田善騎手を「善臣先生」ではなく、ずっと「ヨシトミィ~」と呼び、昭和の時代から応援してきた者たちが、スマホを手に肩を落としていた。 「いつかは来ると思っていたが、とうとう来たか…」 「夏を全休して、涼しくなったら競馬場に戻ってくると思っていたのに... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 特別なこと - ワグネリアンと藤岡康太騎手 2026年9月19日 絶え間なく流れる時の中で、ふと振り返る瞬間がある。 交わされた言葉、偶然の出会い。ほんの一瞬の出来事が、後になって胸を締めつけるほど大切なものになることがある。 2018年9月23日、神戸新聞杯。 勝者、ワグネリアン。 秋の気配をはらんだ風が、仁川の空を吹き抜けた。主戦騎手の負傷という逆境を乗り越えたダービー馬と代打騎... norauma
「名勝負」を語る 「もしも」を語りたくなる馬 - 突如現れた新星、リアファルが勝利した神戸新聞杯を振り返る 2026年9月17日 秋の訪れを告げる神戸新聞杯 まだ夏の暑さが残るなかにも、空気の奥底に少しずつ秋の気配が漂う阪神競馬場。9月になると、英気を養っていた3歳の強豪たちがそこに集結する。神戸新聞杯は、そんな季節の変わり目に行われる菊花賞トライアルである。 2000mで行われていた時代から2400mに延長された現代まで、菊花賞への試金石である... ムラマシ
「名馬」を語る 「奇天烈」は、才能になる。ドゥラエレーデが教えてくれたこと 2026年9月17日 「非常に風変わりで、普通ではなく、ひどく不思議な様子」 これは「奇天烈」という言葉の意味である。少年時代、藤子・F・不二雄先生が描かれた「キテレツ大百科」という漫画を読んでいたから、この言葉の存在自体は知っていたが、意味まで深く理解しようと思ったことはなかった。なのになぜか「奇天烈」という言葉には強烈に興味を持っていた... 小早川 涼風
「名馬」を語る [追悼]雨の拳が開いた記憶 - アドマイヤムーンと岩田康誠騎手、忘れ得ぬ「あの頃」へ 2026年9月12日 2026年9月6日、中山競馬場第7レース。 大雨に煙る4コーナー奥のゲートから、18頭が一斉に飛び出した。タイムリミットが近づく芝2000mの3歳未勝利戦。春には皐月賞が行われた同じ舞台で、その頂点を争うことのできなかった馬たちが、半年後、それぞれの未来を懸けて走っていた。 スタート直後から果敢に先手を奪ったのは、水色... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る キタノオーザ - 戦後初の三冠を阻んだ悲運の良血馬と、寺山修司が描いたファンの物語 2026年9月12日 1.「三冠馬」の権威 2026年8月、競馬界を大きく揺るがすニュースが飛び込んできた。米国競馬で2027年度から「サラブレッドチャンピオンシップシリーズ」と称される3歳王者決定シリーズが創設されるというのである。全6戦のポイントを競い、その順位に応じたボーナスが与えられるとのこと。これまでの「米国三冠」は5週間で3レー... 縁記台
「名馬」を語る [追悼]大きな流星を揺らして - オウケンブルースリがくれたたくさんの宝物 2026年9月11日 オウケンブルースリ。 ブルースリーではなく、ブルースリ。競走馬の名前に許された九文字に無理やり詰め込んだような、けれどそんな名前が、どういうわけかよく似合う馬だった。 私が初めてオウケンブルースリを知ったのは、ダービーに向けた戦いが佳境を迎える5月、裏開催の新潟で行われた未勝利戦だった。新聞片手にぼんやり眺めていると、... norauma
「名勝負」を語る 距離不安を一掃 桜の女王が魅せた華麗な舞い~1997年・ローズS~ 2026年9月9日 ローズSは、3歳牝馬三冠の最終戦・秋華賞のトライアルレースとして行われている。三冠目が京都の芝2400mで開催されているエリザベス女王杯だった時代は、このローズSも京都外回りの芝2000mという珍しい条件での実施だった。だが三冠目が京都の内回り芝2000mで開かれる秋華賞になると、ローズSは阪神競馬場の芝2000mに条... 齋藤 翔人
「名馬」を語る ターフから神事へ - 相馬野馬追に生きる、孝行息子ブラックホール 2026年9月5日 甲冑をまとった騎馬武者が行き交い、色鮮やかな旗指物が風に翻る。 相馬野馬追の景色には、遥か昔と現在がひとつにつながったような不思議な時間が流れている。勇壮な装束に身を包んだ武者と馬。沿道に集まった人々の熱気と喧噪のなかを、一頭一頭がそれぞれの役目を果たすように進んでいく。 その中に、祭礼馬となったブラックホールの姿があ... norauma