2023年10月2日 [重賞回顧]短距離界にニューヒロイン誕生!ソダシからバトンを託されたママコチャが一騎打ちを制しGⅠ初制覇~2023年・スプリンターズS~ 秋、中山のフィナーレを飾るスプリンターズSは、GⅠシリーズの開幕戦。近年の芝スプリント路線は王者不在の時代が続いており、2022年の高松宮記念以降におこなわれた...
2023年9月26日 [遊駿+]あまり見た事ない走りを 吉原寛人とミューチャリー 第41回白山大賞典 2021年9月22日。この日、金沢競馬場のメインレースはダートグレードの第41回白山大賞典だった。朝から降りしきる雨は時を過ぎるにつれて強くなり、4レースから馬...
2023年9月18日 [重賞回顧]レーベンスティールが運命の再戦で雪辱! 8年越しのリベンジを胸に、決戦の地へ~2023年・セントライト記念~ 皐月賞馬の出走は6年ぶり、GⅠウイナーが2頭出走するのはグレード制導入以降初。話題満載となった、2023年のセントライト記念。他にも、ラジオNIKKEI賞の2、...
「名馬」を語る 日本で一番速い君へ。光すらも置き去りにしたカルストンライトオ 2023年10月2日 サラブレッドは、生き物の極致の如きスピードで私たちの目の前を駆け抜ける。 愛らしい瞳を持ち、時に無防備な、時に哲学的とも思える振る舞いを見せる彼ら彼女らが、命を燃やし、闘志をむき出しにしてスピードを競う姿は、私の心を捉えて離さない。 レースを俯瞰するだけならテレビ画面が一番わかりやすい。それでも私が競馬場に足を運ぶのは... norauma
「名勝負」を語る 「ヤマト」と「照男」の大金星!/2000年スプリンターズステークス 2023年10月1日 『照男』とは 関東の現役ジョッキーの中で、「江田照男」は特別な存在である。 1990年秋、雨中の天皇賞(秋)でメジロマックイーンの降着で繰り上がり優勝したプレクラスニー。鞍上は当時19歳だった江田照男騎手、彼の存在をしっかり記憶に留めたのはこの時だった。 武豊とメジロマックイーンの独壇場となった天皇賞。その遥か後方の2... 夏目 伊知郎
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]蹄の大きさ(シーズン2-33) 2023年9月28日 碧雲牧場の慈さんとスパツィアーレについて話をしているとき、彼がポロっと「スパツィアーレは蹄が大きいのですよね」と漏らしました。僕はスパツィアーレの馬体や顔つきは良く見て購入したつもりでしたが、蹄に関してはそこまでチェックしていないというか、盲点になっていました。慈さんは毎日スパツィアーレを世話してくれるときに細部まで見... 治郎丸敬之
それぞれの競馬愛 "拝啓、オルフェーヴルさま" - 競馬ライター・勝木淳からの手紙 2023年9月24日 拝啓、オルフェーヴルさま 先日、あなたがかつてのパートナー池添謙一騎手と再会する動画を目にしました。現役時代、17回も背中に乗せた池添騎手に前蹴りに行こうとしていましたね。今年で15歳だというのに、いたずらっ気の強いやんちゃなところはまだまだ収まっていませんか? いくつになっても自分らしくあり続けるあなたが少し羨ましく... 勝木 淳
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]一心同体(シーズン2-32) 2023年9月23日 嬉しいニュースが飛び込んできました。12月の日曜日、碧雲牧場の慈さんから、「おしい!でも良いレースでしたね!次で順番が回ってきますね!これは名牝の予感」というLINEが突然届いたのです。最初はどの牝馬のどのレースのことを言っているのか全く理解できず、他の牧場の人に送る内容を間違って僕に送ってしまったなと思い、そのまま放... 治郎丸敬之
ブログ・手記 [連載・クワイトファインプロジェクト]第34回 8分の7、が示唆する未来 2023年9月20日 本題の前に、というか本題とも大いに関連するのですが、母父トウカイテイオーのレーベンスティール号がセントライト記念を制し、初の重賞タイトルを手にしました。ネットにはファンの皆様の喜びの声があふれていましたね。そして、クワイトファインについても言及していただける方も多いので、ますます活動の追い風にしなければなりません。 さ... トウカイテイオー後継種牡馬プロジェクト
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]合流(シーズン2-31) 2023年9月14日 繁殖牝馬は買っておしまい、ではありません。そのことは誰よりも僕が分かっているつもりです。昨年は繁殖牝馬セールからわずか1か月後に、慈さんからダートムーアが流産してしまったとの電話がかかってきました。ひとときも気が休まることはないのです。スパツィアーレもまず社台ファームから馬運車に乗って、碧雲牧場まで運ばれ、新しい環境に... 治郎丸敬之
「名馬」を語る グランシルク~中山マイルの神話~ 2023年9月10日 ひざに置いた フォトグラフあなたの街は出会いの喜びと 涙をくれた──VOICE「24時間の神話」より引用 ちょうど30年前。列島の端北海道のさらに端で、多感で内気な青春を過ごしていたティーンエイジャーの私の一風変わった琴線に触れた曲の1つが、北海道出身のデュオ「VOICE」が歌い上げる「24時間の神話」だった。 歌詞に... 枝林 応一
「名馬」を語る 泥中を駆けた少女。ステイゴールドの血を感じさせたレッドリヴェール 2023年9月10日 小柄でパワー型で粘り強いといえば、ステイゴールド産駒の特徴の一つであろうか。三冠馬のオルフェーヴルや破天荒で予測不能なゆえにファンが多かったゴールドシップ、障害の絶対王者と称されるオジュウチョウサンなど、個性的で強い産駒たちも父同様に愛されている。今回はそんなステイゴールド産駒の一頭・レッドリヴェールについて語ろうと思... シラユキ
「名馬」を語る "シュウジ"と"修司" - 幸運の誘惑 2023年9月9日 1.寺山修司との出逢い 「言葉の錬金術師」と評された文筆家・寺山修司のことを、私が競馬評論家として認識したのはいつだっただろうか。はっきりとは覚えていないのだが、そのきっかけとなった言葉は覚えている。 レースはただ、馬の群走にすぎないがその勝敗を決めるナンバーは、思想に匹敵する ──寺山修司『ポケットに名言を』(角川書... 縁記台