サラブレッドの排卵は21日間隔です。女性の方がイメージはしやすいはずですが、排卵から次の排卵までおよそ3週間間隔ということです。卵が大きくなって種付けに行って、その後、2週間から16日後に妊娠鑑定をします。そこで受胎が認められなければ、再び卵が大きくなる5日から1週間後を待って、再び種付けに行きます。不受胎が続くことで...
ブログ・手記の記事一覧
朝9時半きっかりに慈さんから電話がかかってきました。「おはようございます!今からムーアたちを外に出しますね」ということなので、僕も急いでカメラを持って馬房に向かいました。 「それでは出発!」と号令がかかり、慈さんがダートムーアを引き、理恵さんとミヅキさんが2人がかりでとねっ子を支えながら、初めての外出の準備万端です。人...
下村獣医師から、ダートムーアとスパツィアーレの動画が送られてきました。僕が足を骨折したばかりに、もうかれこれ3か月も彼らに会いに行けておらず、代わりに下村さんが様子を見に行ってくれたのです。僕はまるで単身赴任先で会えない子どもの動画を観る父親のように、スマホの画面に食らいつきました。ちなみに、下村獣医師のことを僕たちは...
翌朝、ふさぎ込んでいた気持ちは昨日よりはましになったものの、希望半分、落胆半分という気分です。まずは碧雲牧場まで行って、実際に片目の彼女に会い、ダートムーアにお疲れさまと伝え、牧場の皆さんや下村獣医師と話し合おう。話はそれからだと気持ちを奮い立たせ、羽田空港まで向かいました。新横浜駅からバスに乗り、高速に入ってしばらく...
僕の気持ちを察したのか、スパツィアーレは今回も受胎しなかったようです。「治郎丸さん、すいません。またダメでした…」と慈さんは、自分が悪いわけではないのに、恐縮して電話をかけてきてくれました。むしろ4回もスパツィアーレを連れてスタリオンまで行ってくれて、無駄足に終わってしまい、こちらが申し訳ない気持ちです。受胎しないこと...
長いことコラムをお休みしてしまい申し訳ありません。また5月いっぱいまでは休載させていただくのですが、近況報告を兼ねまして書きたいと思います。 クワイトファインおよび産駒たちの動きとしましては、それぞれ下記の通りです。 ・クワイエットエニフ(バトルクウ2022、幼名カカラ) 南関デビュー予定。順調にいけば夏頃入厩。 ・テ...
「無事に女の子が産まれたのですが、目の病気のようで、左目が見えません」 想定外の言葉に、僕は言葉を失いました。獣医にも診察してもったところ、小眼球症という病気で、眼球が普通よりも小さく、光に対する反射がないとのこと。涙は普通に出ているようですが、光が見えていない。左目が失明した状態です。そして何よりも僕たちにとって残酷...
ウマフリ読者のみなさま、こんにちは。イーストスタッドのマネージャー佐古田直樹です。 4月に入り春の陽気が感じられる日も増えてきました。放牧地も新緑が芽吹いて微かに色付き始めたところです。種付けシーズンはいよいよピークに突入し、連日たくさんの牝馬が入場しています。久々に再会する生産牧場の方々と挨拶を交わし情報交換するのも...
僕は「週刊Gallop」に「超・馬券のヒント」というコラムを連載しています。ヒントになったり、ならなかったりしながら、かれこれ9年間にわたって続けてきました。単なる馬券予想ではなく、競馬の奥深さや物語を伝えられたらいいなと思い、毎週2000文字を書き連ねてきたのです。Gallop編集部から「連載は終わりにします」と言わ...
2023年の千葉サラブレッドセールは参加するつもりが一切なく、開催されることすら前日に知りました。その程度の認識ですから、どのような馬たちが上場されるのか知らず、当日もライブ映像を見ることなく過ごしました。昨年の千葉セリからは、スプリングステークスの勝ち馬であるべラジオオペラが出ていますので、今年も活況が予測されます。...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]美しいレース運びで惜敗続きにピリオドを打ったアドマイヤベルが、オークスの優先出走権を権得!~2024年・フローラS~
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~