来年度に配合したい種牡馬が明確になってくると、気になるのは種付け料です。「ダービースタリオン」などのゲームと違って、自腹を切らなければならないのですから、たとえ50万円の値上がりでも大きいのです。生産の世界に足を踏み入れる前は、どの種牡馬の種付け料がいくらかなんて、ほとんど気にしていませんでした。サンデーサイレンスやデ...
治郎丸敬之
「ROUNDERS」編集長。単なる馬券検討ではなく、競馬の持つ様々な魅力を広く伝えていきます。好きな馬はヒシアマゾン、ブラックホーク。敬愛するジョッキーは野平祐二、安藤勝己騎手。週刊Gallopにて「超・馬券のヒント」、一口馬主DB、キャロットクラブ会報誌にて連載中。著書に「馬体は語る」、「馬券は語る」(主婦の友社)
治郎丸敬之の記事一覧
「北海道市場」から薄水色の封筒が届きました。セレクションセールの合否結果の通知書だとは思わず、気負うことなく封を開けました。もしかすると保険料の請求書かもと思っていたぐらいですから、ややテンション低め。中に入っている書類をざっと見ていくと、立ち写真やレポジトリ(レントゲン写真)などの説明書きが入っており、セリが初めての...
日本軽種馬協会(JBBA)から届いた、「JBBA種牡馬配合取りまとめについて」という書類を慈さんからもらいました。日本軽種馬協会は、どこのスタリオンよりも来年度の取りまとめが早く、11月6日までにどの繁殖牝馬にどの種牡馬を配合したいかという配合申込書を提出しなければいけません。慈さんは「うちは配合の予定はないので」との...
碧雲牧場に到着すると、真っ先に福ちゃん母子のもとに向かいました。視聴者の皆さまと同様に、僕も福ちゃんの様子をYouTubeチャンネルでは毎日見ていて、その成長ぶりを手に取るように感じてはいますが、いざ目の前にしてみると、2カ月前とは身体の大きさが違うことが分かります。生まれたときはおそらく60kgぐらいでしたから、今は...
朝、碧雲牧場まで迎えに来てくれたシモジュウ(大狩部牧場の下村社長)と車中でYouTubeを撮影しながら、小1時間かけてノーザンホースパークに向かいました。今年のノーザンファームミックスセールでは繁殖牝馬を買う予定はないため、あまり気合が入っていないというか、完全にウインドーショッピング状態です。あらかじめカタログには目...
毎年恒例となっている、徳武英介氏の新種牡馬インタビューのために、社台スタリオンステーションに赴きました。昨年(2023年)は足首を骨折してしまい、電話取材になりましたので、今年は足元をしっかりと踏みしめながら、何ごとも起こらないことを願って北海道に向かいます。もちろん、取材が終わってからは、碧雲牧場に行って、福ちゃんた...
翌朝、ノーザンファームミックスセールを見学するため、北海道へ飛びました。今回は下村獣医師、いや、今や大狩部牧場の代表となった下村社長が迎えに来てくれます。僕を新千歳空港から碧雲牧場に送り届ける車内で対談動画を撮りたいとのこと。彼はつい先日、大狩部牧場のYouTube番組を立ち上げたばかりで(日高の牧場を背景とする斬新な...
「ダートムーアも受胎が確認できませんでした」と慈さんから電話がかかってきました。悪いことはまとめて報告した方がショックは分散されると判断したのか、さらに慈さんは畳みかけます。「スパツィアーレの腸閉塞はだいぶ良くなってきたのですが、大病をしたこともあってか排卵がきませんね。もうしばらく時間がかかりそうです」 スパツィアー...
エコロテッチャンがOROスプリントオープンに滑り込みで出走できることになり、僕は盛岡競馬場に向かいました。もしかすると、これがテッチャンと僕にとって最後のレースになるかもしれないと感じたからです。繁殖を控えたテッチャン自身にとって文字どおりラストランになるかもしれず、また僕がテッチャンの走りを生で観ることができるのも最...
生産者として、僕の配合理論は大きく変わりました。近親交配(インクロス)をできるだけ遠ざけた配合をしようと考えるようになったのです。まずは受胎してくれないと何も始まりませんし、無事に産まれて、育ってくれなければいけません。もちろん、福ちゃんのような病気を持って生まれる馬を減らしたいという気持ちもあります。そのためには、ま...
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語り継がれし「名馬」たち
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