セリの開始を知らせるアナウンスがなされ、外にいた人と馬たちが少しずつ会場内に向かい始めます。静かにスタートしたと思いきや、1番のサートゥルナーリア産駒(牡馬)が3850万円で落札されました。購買者はノーザンファームです。続く2番のミッキーアイル産駒(牡馬)も2420万円。セリの雰囲気を盛り上げるために、トップの方の馬た...
治郎丸敬之
「ROUNDERS」編集長。単なる馬券検討ではなく、競馬の持つ様々な魅力を広く伝えていきます。好きな馬はヒシアマゾン、ブラックホーク。敬愛するジョッキーは野平祐二、安藤勝己騎手。週刊Gallopにて「超・馬券のヒント」、一口馬主DB、キャロットクラブ会報誌にて連載中。著書に「馬体は語る」、「馬券は語る」(主婦の友社)
治郎丸敬之の記事一覧
定点カメラをするかしないかのゼロイチではなく、違うやり方があるのではないかと考えた結果、YouTubeチャンネルをつくって発信していく案が浮かびました。ベストではないかもしれませんが、毎日更新していくことができれば、ベターまでは持っていけるはずです。せっかくやるならば、それぐらいの熱意を持って届けなければ、福ちゃんのこ...
セレクションセールにスクーリングに行くことにしました。スクーリングとは下見のこと。初めての競馬場でレースをする前に、物見をしたり、変に緊張したりしないように、前もってパドックや地下馬道、コースなどを歩かせて慣れさせておくことを意味する競馬用語(?)です。僕も来年のセレクションセールにスパツィアーレやダートムーアの仔が出...
「ピンチはチャンスなんて言うけど、その瞬間は無理だよ。僕はそんなにメンタルが強くなれない。ただそれを越えられたら、あのピンチは自分にとってチャンスだったのだと思えることはたくさんあった」 野球のイチロー選手はそう語っていました。さすがに今回の福ちゃんの件に関しては、僕もピンチはチャンスなんて思えません。目の前にあるのは...
サラブレッドの排卵は21日間隔です。女性の方がイメージはしやすいはずですが、排卵から次の排卵までおよそ3週間間隔ということです。卵が大きくなって種付けに行って、その後、2週間から16日後に妊娠鑑定をします。そこで受胎が認められなければ、再び卵が大きくなる5日から1週間後を待って、再び種付けに行きます。不受胎が続くことで...
朝9時半きっかりに慈さんから電話がかかってきました。「おはようございます!今からムーアたちを外に出しますね」ということなので、僕も急いでカメラを持って馬房に向かいました。 「それでは出発!」と号令がかかり、慈さんがダートムーアを引き、理恵さんとミヅキさんが2人がかりでとねっ子を支えながら、初めての外出の準備万端です。人...
下村獣医師から、ダートムーアとスパツィアーレの動画が送られてきました。僕が足を骨折したばかりに、もうかれこれ3か月も彼らに会いに行けておらず、代わりに下村さんが様子を見に行ってくれたのです。僕はまるで単身赴任先で会えない子どもの動画を観る父親のように、スマホの画面に食らいつきました。ちなみに、下村獣医師のことを僕たちは...
翌朝、ふさぎ込んでいた気持ちは昨日よりはましになったものの、希望半分、落胆半分という気分です。まずは碧雲牧場まで行って、実際に片目の彼女に会い、ダートムーアにお疲れさまと伝え、牧場の皆さんや下村獣医師と話し合おう。話はそれからだと気持ちを奮い立たせ、羽田空港まで向かいました。新横浜駅からバスに乗り、高速に入ってしばらく...
僕の気持ちを察したのか、スパツィアーレは今回も受胎しなかったようです。「治郎丸さん、すいません。またダメでした…」と慈さんは、自分が悪いわけではないのに、恐縮して電話をかけてきてくれました。むしろ4回もスパツィアーレを連れてスタリオンまで行ってくれて、無駄足に終わってしまい、こちらが申し訳ない気持ちです。受胎しないこと...
「無事に女の子が産まれたのですが、目の病気のようで、左目が見えません」 想定外の言葉に、僕は言葉を失いました。獣医にも診察してもったところ、小眼球症という病気で、眼球が普通よりも小さく、光に対する反射がないとのこと。涙は普通に出ているようですが、光が見えていない。左目が失明した状態です。そして何よりも僕たちにとって残酷...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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