「名馬」を語る [高松宮記念]いつか、父も歩いた道。キングヘイロー産駒の短距離王、ローレルゲレイロ。 2023年3月25日 競馬は時を重ねるほど、味わいを増す。いつの時代も、目の前を走る彼らに、いつか見た愛すべき誰かの面影を重ねてしまう。誰かの夢の続きを描くことも、誰かとは異なる道で個性を発揮することも、そして誰かとどこか似た道程を歩むことも、等しく尊い。 私はいつも、思い思いに願いを託し、勝手な物語を募らせてしまう。 2000年、高松宮記... norauma
「名馬」を語る ステイフーリッシュ - 競走中止を乗り越え、世界の舞台へ。ステイゴールド晩年の代表産駒として、常識を超え続けた国際派。 2023年3月24日 Man knows so much and does so little.(人間は知りすぎるくらい知っているが、それを実行に移すことはあまりにも少ない)R.バックミンスター フラー(1895-1983) 第57回札幌記念。緩やかな3コーナー入り口でソダシが果敢に先頭に立つ。ブラストワンピースが逃すものかと後を追う。桜花... 枝林 応一
「名勝負」を語る [マーチS]二度の骨折を乗り越えたインカンテーション。復活の狼煙を上げた一戦を振り返る。 2023年3月24日 骨折や屈腱炎、喉鳴り……。アスリートにも例えられる競走馬にとって、怪我や病気は付き物だ。だが、たった一度の怪我で引退を余儀なくされたり、不調に陥って走りを取り戻せないまま引退を迎える馬も数多くいる。それは競馬ファンの方々もよくご存知のことだろう。 一方で、度重なる怪我を乗り越えて最前線に復帰した馬もいる。例えば、本稿で... 椎茸抹茶
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]当歳セールか1歳セールか(シーズン2-9) 2023年3月23日 セレクトセールという言葉を目や耳にするようになると、夏の到来を感じます。昨年まではどこか遠い世界の話のように考えていましたが、今年は少し違って見えてきました。セレクトセールといえば、ノーザンファームや社台ファームなどの社台グループの生産馬、もしくは大手牧場の生産馬しか上場できないのではと僕は考えていましたが、実はそうで... 治郎丸敬之
競馬を学ぶ [牝系図鑑]フサイチコンコルド、アンライバルドなど活躍馬多数。スタミナと瞬発力のバレークイーン牝系。 2023年3月21日 サイアーラインや近親交配を中心に語られることが多い血統論だが、牝系を通じて繋がるDNAはサラブレッドの遺伝を語る上で非常に重要な要素を占める。この連載では日本で繁栄している牝系を活躍馬とともに紹介し、その魅力を伝えていく。今回取り上げるのは、フサイチコンコルド、アリストテレスなどを輩出したバレークイーンの牝系だ。 バレ... 貴シンジ
「名馬」を語る エアグルーヴ、メジロドーベル、スペシャルウィーク、メジロライアンの血が流れる血統馬。フラワーC勝ち馬、ホウオウイクセル。 2023年3月18日 もし私が「あなたが思い入れのある世代は?」と問いかけられたら、私の答えは決まっている。「2021年の牝馬世代です」「理由は?」「この時代に私は競馬を始めたから」ちょうど、桜の蕾がほころぶ頃に私は競馬というものを始めた。クラシック戦線が盛り上がる頃である。今回は、この年のフラワーCを回顧したい。牝馬クラシックの幕開けとな... シラユキ
それぞれの競馬愛 あの日のふるえを、わすれない~ユーバーレーベン~ 2023年3月17日 2021年5月23日、15時44分。第82回優駿牝馬。 ステイゴールドとゆかりの馬たちをただひたすらに応援し続けている私。自室の片隅、PCの液晶画面にはSNSとJRAのHPを表示し、デスクの傍らに並べた応援馬ゆかりの5枚の馬券に願いを込めながら、私はもう一方の傍らに置いたスマホで競馬中継を見つめていた。83頭目(※)の... 枝林 応一
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]驚きの事実(シーズン2-8) 2023年3月16日 ダービーウィークに僕は北海道へと飛び立ちました。追分ファームと社台ファームを訪れ、G1レーシングと社台レースホースの今年度の募集馬を取材するのが目的です。毎年恒例となっている一口馬主DBのこの企画も、ここ2年間はzoom取材となっていましたので、久しぶりに実馬を見せてもらうことができます。正直に言うと、実馬を見たからと... 治郎丸敬之
ブログ・手記 [連載・クワイトファインプロジェクト]第25回 予定日1週間を切りました 2023年3月15日 先週もお伝えした通り、3月中にバトルクウ、ガレットデロワが出産予定日を迎えます。今年の4頭のうち3頭がいずれも中央重賞勝ち馬の孫で、なかでもガレットデロワは父エピファネイア、母父ディープインパクトであることから大変注目を集めています。一方で、ダイイチルビーを祖母に持ちクワイトファインとの配合ではトウショウボーイ4×4の... トウカイテイオー後継種牡馬プロジェクト
競馬コラム 坂東“女”武者、情熱の一騎駆け。 - 2006年フィリーズレビュー・ダイワパッション 2023年3月14日 「坂東武者(ばんどうむしゃ)」。昨年の大河ドラマではこのセリフが頻繁に出てきた。 ──坂東武者の世を作る!──坂東武者の名折れでござるぞ! 坂東は現在の関東地方。坂東武者は新しい時代を切り開く武勇に優れた武士というイメージだ。ダイワパッションを思うとき、坂東“女”武者というフレーズが頭に浮かぶ。 ──この年の牝馬クラシ... 林田麟(りんだりん)