「名馬」を語る 日本最速の直線にその名を二度も刻み、「光の王」となったカルストンライトオ 2026年7月29日 短距離馬の魅力は、一瞬で勝負を決める速さにあるだろう。なかでもカルストンライトオは、その速さをもっとも分かりやすい形で示したスプリンターだった。黒鹿毛の馬体に大きな流星を浮かべ、スタートから迷いなく前へ出る。直線コースでは、ただひたすらゴールへ向かって加速していく。その姿は、駆け引きというよりも、純粋なスピードそのもの... 真実 良
「名馬」を語る ショウナンマイティ - 暴君と龍王、2頭の王に迫った末脚 2026年7月28日 かつて、王を意味する異名を持つ2頭の競走馬がターフを席巻する時代があった。 そのうちの1頭は金色の暴君オルフェーヴル。そして、もう1頭は龍王ロードカナロア。同じ世代に生を受けた2頭の競走馬は、一方はクラシックから古馬の中長距離路線、もう一方は短距離路線でそれぞれ絶対的とも言える力を堅持していた。 むろん、そのような時代... ポグリエル
「名馬」を語る 輝ける場所。スクリーンヒーロー・ウインカーネリアンと鹿戸雄一調教師の物語 2026年7月25日 1.グラスワンダーの血 「最強世代」。競馬界で様々な世代に対して遣われてきた表現である。何を基準とするかによって判断は割れるし、個人的な思い入れによっても見解は分かれる。しかし、所謂「98世代」、スペシャルウィーク・エルコンドルパサー・キングヘイローらが活躍した1998年クラシック世代がその候補の一角であることは衆目の... 縁記台
「名勝負」を語る 世代を超えた一戦 - プリモシーンが制した2018年関屋記念を振り返る 2026年7月23日 春のクラシックが終わり、3歳馬たちはそれぞれ新たな道を歩み始める。さらなる飛躍を求めるもの、世代の頂点を目指し続けるもの、そして、古馬と向き合うことを決めたもの。 古馬との対戦を選んだ3歳馬達にとって、その舞台のひとつとなるのが、関屋記念である。新潟競馬場で長い歴史を重ねてきたこの一戦は、古馬たちが秋へと向けた足掛かり... 鳥野 紗々実
「名馬」を語る チェッキーノ - 夏の新潟に刻まれた、「栗毛の才媛」のラストラン 2026年7月22日 夏の新潟開催を語るなら、まず思い浮かぶのが関屋記念だ。灼けるような陽射しの下、真っ直ぐに伸びる新潟外回りの芝1600mを、馬たちが一気に駆け抜ける。その舞台は昔から「夏のスピード決戦」の象徴であり、今もなお好タイム決着が名物となっている。2025年にはカナテープが1分31秒0のコースレコードで駆け抜け、観客を沸かせた。... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る ロサード - 夏を愛した、バラ一族の切り込み隊長 2026年7月18日 一頭の繁殖牝馬から続々と活躍馬が登場し、やがて大きく枝葉を広げ派生していった一族は名牝系と呼ばれる。もちろん、日本の競馬にもいくつか名牝系は存在するが、その中で、フランス生まれの牝馬ローザネイから派生し、薔薇にまつわる馬名がつけられている牝系が、通称「バラ一族」である。 当初、バラ一族からは重賞勝ち馬が多数登場したもの... 齋藤 翔人
「名勝負」を語る 何事も捉え様? 2024年リフレーミングの小倉記念を振り返って 2026年7月16日 夏競馬は予想が難しい。気候と開催場所、馬質などなどのファクターが複雑に絡み合って、普段のような予想が立たなくなる。 一番の難敵は気候だ。暑さが大の苦手で凡走してしまう倍率一倍台の馬も居れば、逆に夏が大好きで好走する大穴馬も居る。その見極めは仮にパドックに張り付いていても、難しいものである。 加えて、夏競馬に使用される競... 大守アロイ
「名馬」を語る アルバートドックが辿り着いた港 2026年7月11日 ゆっくりと自らの航路へ アルバートドックという馬名を聞いて、すぐに小倉大賞典や七夕賞の勝ち馬だと答えられる人は、決して多くないかもしれない。 ディープインパクト産駒。松田博資厩舎の期待馬。クラシックを目指した素質馬。そして、サマー2000シリーズの王者。 だが彼の物語は、日本での現役生活だけでは終わらなかった。馬名の由... ムラマシ
「名勝負」を語る スタミナとパワーがモノをいう!力強い末脚で復活のV - 2019年七夕賞 2026年7月8日 馬券をたしなんでいる競馬ファンであれば「初ブリンカーの馬は買う」や「連勝中の馬は負けるまで買う」のような「自分だけのルール」を、少なからず一つや二つ持っていると思います。かく言う私も何個か「自分だけのルール」を持っているのですが、そのうちの一つに「七夕賞はスタミナのある馬を買う」というものがあります。 七夕賞が行われる... 館山 速人
「名勝負」を語る 悲運の死から20年、天に届ける白星に - ホクトベガの“主戦”が制した2017年スパーキングレディーカップ 2026年7月8日 2017年のスパーキングレディーカップ。勝利騎手インタビューで横山典弘騎手は星空を見上げ、微笑みを浮かべながら答えた。「ホクトベガの名前が付いたレースを勝てて嬉しいですね」。彼女の死から20年──。弔いの白星になったのではないか。 同レースには「ホクトベガメモリアル」の副題がある。地方競馬のレースに対して、中央馬の... 中川兼人