ブログ・手記 [連載・馬主は語る]粘り勝ち(シーズン2-30) 2023年8月31日 「よく落とせましたね」と皆に言われ、冷静になって考えてみると、たしかに種付け料300万円(当時)のルーラーシップを受胎したスパツィアーレを550万円(税込み)で落札できたのですから、良いお買い物だったと思います。なぜスパツィアーレは激しい競り合いにならなかったのでしょうか。 祖母に名牝ステラマドリッドがいる良血ですが、... 治郎丸敬之
競馬と「エンタメ」 レディバグ号と「ミラキュラス レディバグ&シャノワール」の不思議な関係 2023年8月30日 2023年7月5日。川崎競馬場で行われたスパーキングレディーCは5歳牝馬レディバグが2番手から抜け出し、南関東代表スピーディキックの猛追をしのぎ、重賞初制覇を達成した。レースが終わった約20分後、X(旧ツイッター)にこんな投稿がされ、競馬ファンをざわつかせた。 https://twitter.com/miraculou... 勝木 淳
「名勝負」を語る あの長い直線に挑んだ勇者たち。マイネルレコルトの新潟2歳S 2023年8月25日 馬の気持ちがくみとれるわけではないが、勝手に想像してみたりすることはある。ようは妄想に近い。パドックに出てイレ込むのは大勢の人間に囲まれてしまい、緊張して舞い上がっているのではないか。レースが始まる直前、ゲート裏で尿をたすのは、プレッシャーからの一種の逃避だったり、出すものは出して、すっきりした気分で本番に向かおうとい... 勝木 淳
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]勝負は常に紙一重(シーズン2-29) 2023年8月24日 下見をさせてもらった白老ファームの馬たちが登場し、さすが110番のゴールデンドックエーは17歳にして1375万円の値をつけました。1頭でも取れたら回収できると考えるならば安い買い物なのかもしれません。ファナティックは2035万円、アルスフェルトは3300万円です。これぐらいの値がつくとは分かっていましたが、あまりに自分... 治郎丸敬之
ブログ・手記 [連載・クワイトファインプロジェクト]第32回 続・競走馬のセカンドキャリアの意味 2023年8月23日 前回のコラムにいくつかご意見をいただきましたので、引き続きこのテーマで書きたいと思います。 一般的に、競馬にさほど詳しくない方々から見ると、「中央競馬=現役」で、それ以外は地方競馬であれ繁殖であれ「引退馬=保護すべき対象」と思われるかもしれません。 もちろん、それが誤った認識であることはこのサイトの読者の皆様なら... トウカイテイオー後継種牡馬プロジェクト
それぞれの競馬愛 "まなぶっち"の復活劇。サンダルフォンと酒井学、愛すべき名コンビ。 2023年8月20日 温和な笑みを携えて颯爽と馬に跨ると、「怖くないかい」「がんばろうね」と語り掛けるように何度も優しく優しく愛撫する。パドックを周回し、本馬場入場を終え、ゲートに向かい、レースを駆け抜け、そして引き上げる…その一連の中で、彼の周りには暖かく穏やかな光が射しているように思える──。 それが、酒井学騎手だ。 彼が競馬場で見せる... norauma
「名勝負」を語る 元祖二刀流・ホクトベガ。勝利の方程式と出会った1994年札幌記念を振り返る 2023年8月20日 競馬界の「二刀流」とは? 世間の「二刀流」といえば、誰もが認める大谷翔平ではないだろうか。では、誰もが認める逸材だが、競馬界の「二刀流」といえば誰だろうか。 競馬の世界では芝とダートのG1を制した馬が、それに該当するのではないか。JRAでのダートのG1レースといえば、フェブラリーステークスとチャンピオンズカップ(201... 夏目 伊知郎
ブログ・手記 [連載・馬主は語る]踵を返す(シーズン2-28) 2023年8月17日 朝起きて、準備を済ますと、碧雲牧場の慈さんはすでに迎えに来てくれていました。「昨日もなかなか眠れなかったですよ」と僕が言うと、「いやー、僕もです(笑)」返ってきました。彼も僕も昨日は買えなかったのですから、今日1日が勝負です。ジェイエス繁殖馬セールが開催される静内の会場まで、車でおよそ1時間。今日の狙い馬について話しな... 治郎丸敬之
「名勝負」を語る 60kgも何のその。2016年クラスターCでダノンレジェンドが見せた衝撃。 2023年8月15日 岩手競馬、お盆の名物重賞といえばクラスターCだ。東京盃やJBCに繋がるダートグレード競走。毎年、地方や中央の快速馬が一堂に会し、競馬場も大変多くのファンで賑わいを見せる。過去の勝ち馬を見れば、サウスヴィグラス、サマーウインド、ラブミーチャン、マテラスカイ……。ダート競馬を知っているファンならば「おお!」と声が出るような... 椎茸抹茶
「名馬」を語る [追悼]早逝の名馬、アスクビクターモア。力強き菊花賞馬の駆け抜けた12戦を振り返る。 2023年8月13日 8月8日、菊花賞馬アスクビクターモアが熱中症による多臓器不全で亡くなりました。宝塚記念を走り終え外厩先で秋に備えていた矢先の出来事でした。 数少くなったディープインパクト産駒。母カルティカ、母父レインボウクエストの鹿毛馬であるアスクビクターモアは、2020年セレクトセールで1億8,700万円で取引されました。馬名の意味... zakkey(ザッキー)