![[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/06/28)](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2025/07/IMG_7277.jpeg)
多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?
06月28日(土)
■函館5R 2歳新馬・芝1200m・1:10.1
フィオラーノ
牡馬(3番人気)
父:インディチャンプ
母:カツンダモン(母父:エンパイアメーカー)
厩舎:吉田直弘(栗東)
騎手:松本大輝
馬主:ローレルレーシング
生産者:グランデファーム(浦河町)
新種牡馬インディチャンプの産駒から早くも2頭目の新馬戦ウィナー誕生です。
良いスタートを切ったフィオラーノは外からきたニシノオールワンを先に行かせて2‐3番手を行く展開。
残り200を切った辺りで先頭に立つと後続の猛追をしっかりと振り切り、0.2秒の間に5頭が飛び込んできた接戦を制しました。
ローレルレーシングからはこの世代最初の新馬戦勝ち馬誕生となっています。

■小倉5R 2歳新馬・九州[指]・芝1200m・1:09.9
カラクニダケ
牡馬(1番人気)
父:ネロ
母:スマイルヴィオラ(母父:メイショウボーラー)
厩舎:谷潔(栗東)
騎手:幸英明
馬主:岡浩二
生産者:ホースファームJinmu(宮崎県)
宮崎県生まれのサラブレッドを、鹿児島県出身のジョッキーが勝利に導きました。
7枠12番から好スタートを切ったカラクニダケは、二の脚をグッと利かせて前へ。
3-4番手でレースを進めていきます。
最後の直線に入ると逃げていたウイントッペンとの一騎打ちとなり、1と1/4馬身前に出たところでゴールを迎えて一番人気に応えました。
管理する谷潔調教師はこの勝利で現役39人目となるJRA通算400勝を達成しています。
■福島5R 2歳新馬・芝1200m・1:09.7
メーゼ
牝馬(2番人気)
父:Disco Partner
母:マーケットレガシー(母父:Gio Ponti)
厩舎:菊沢隆徳(美浦)
騎手:菊沢一樹
馬主:古賀禎彦
生産者:浜本牧場(日高町)
2番人気に推されたメーゼは、飛び出していったイイクニパッションが引っ張るレースを3-4番手で進めます。
直線に入り2番手にあがると、200mを切った辺りでもう1つグッと加速を見せてイイクニパッションとの叩き合いへ。
これをアタマ差で制して見事新馬勝ちを決めました。
父Disco Partnerの産駒でJRAに血統登録されているのはこのメーゼのみで、JRA初出走初勝利を達成することとなりました。

■福島6R 2歳新馬・ダ1150m・1:10.4
セイカミナミホリエ
牡馬(3番人気)
父:グレーターロンドン
母:セイカフォルトゥナ(母父:サウスヴィグラス)
厩舎:相沢郁(美浦)
騎手:横山琉人
馬主:久米大
生産者:千葉飯田牧場(日高町)
グレーターロンドン産駒が2週連続の新馬戦勝ちです。
7枠8番からの発進となったセイカミナミホリエは、スムーズにスピードに乗ると足元がダートに替わった辺りで先頭へ。逃げの体勢へ入っていきます。
最終コーナーを曲がる頃には後続との差はほんの僅かとなっていましたが、いざ直線に入るとグッと引き離すスピードと根性を披露し、最後まで譲らず逃げ切り勝ちを納めています。
22歳、5年目の横山琉人騎手はこの勝利で嬉しいJRA通算100勝を達成しました。

写真:@gomashiophoto、かずーみ