[リーディング]舟山騎手が土日で6勝と絶好調!新潟リーディングへ視界良し

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング 高野友和師が9位タイに浮上

先週は土日2勝を挙げた厩舎が8つ。そのうち、高野友和厩舎はこの勝利数により先週TOP10争いに浮上してきた宮田敬介厩舎に並ぶ9位タイまで浮上してきた。意外なことに、厩舎にとっては土曜京都11Rの京都新聞杯(GⅡ 3歳オープン 芝2200m戦 コンジェスタス・西村淳也騎手)の1着が、先月の桜花賞をスターアニスで制して以来、1ヶ月ぶりの勝利となった。

久々の勝利が競馬の祭典へ繋がる大きな1勝というのは、今年、高野厩舎が波に乗っているからこそ掴めたとも取れる結果である。翌日の日曜京都も1Rの3歳未勝利ダ1800m戦(ミルボナー・武豊騎手)で制し、勢いづいたと考えて良さそう。きたるオークスでも、看板娘が牝馬二冠を達成できるか注目だ。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 杉山晴厩舎 25勝(+0勝) 先週1位
2位 矢作厩舎 21勝(+0勝)先週2位
3位タイ 藤原厩舎 20勝(+1勝) 先週3位タイ
4位タイ 池江厩舎 19勝(+0勝) 先週3位タイ
4位タイ 手塚久厩舎 19勝(+1勝)先週5位
6位タイ 寺島厩舎 18勝(+1勝) 先週6位タイ
6位タイ 福永厩舎 18勝(+1勝) 先週6位タイ
8位 大竹厩舎 17勝(+1勝) 先週8位タイ
9位タイ 宮田厩舎 16勝(+0勝) 先週9位タイ
9位タイ 高野厩舎 16勝(+2勝)先週15位タイ
9位タイ 大久保厩舎 16勝(+1勝) 先週9位タイ

高野厩舎のほかに2勝を挙げ、同じく重賞も制したのが辻哲英厩舎。日曜東京メインのNHKマイルCをロデオドライブで制し、厩舎初となるGⅠ制覇も成し遂げている。今週水曜日に地方の川崎で行われるエンプレス杯には昨年冬に名古屋大賞典を制したアピーリングルックをエントリーさせており、重賞連勝を飾ることはできるだろうか。

■騎手リーディング 土日で6勝と固め打ちの舟山騎手が新潟リーディングに向けて大きな一歩

先週は土日共に新潟で騎乗した舟山瑠泉騎手が、土曜6Rの4歳上1勝クラスダ1200m戦(ピコテンダー・上原佑紀師)を皮切りに、10Rの粟島特別(4歳上1勝クラス 芝1800m戦 スピンザブラッド・萩原清師)も勝利。

さらに日曜は、2Rの3歳未勝利ダ1200m戦(エコログロウ・牧浦充徳師)、8Rの4歳上1勝クラスダ1200m戦(ハッピーウィズユー・小笠倫弘師)、10Rの五泉特別(4歳上2勝クラスダ1800m戦 マンオブザマッチ・高橋義忠師)、12Rの4歳上1勝クラス芝1200m戦(ジェニファー・浜田多実雄師)と1日4勝を挙げた。これにより、2位の小崎綾也騎手に3勝差をつけて新潟リーディングトップに。まだ2年目の春の段階で先輩騎手たちと遜色ない成績を残せているのは、ファンのみならず関係者からの信頼も勝ち取れるきっかけとなるだろう。残り2週の新潟開催、このまま逃げ切ってリーディングを掴めるか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 C.ルメール騎手 72勝(+5勝)先週1位
2位 岩田望騎手 57勝(+2勝)先週2位
3位 松山騎手 49勝(+2勝)先週3位
4位 横山武騎手 44勝(+1勝)先週4位
5位 西村淳騎手 43勝(+3勝)先週5位
6位 川田騎手 40勝(+0勝)先週6位
7位 丹内騎手 33勝(+0勝)先週7位
8位 戸崎騎手 32勝(+2勝)先週8位タイ
9位 坂井騎手 30勝(+0勝)先週8位タイ
10位タイ 武豊騎手 29勝(+1勝)先週10位
10位タイ 鮫島駿騎手 29勝(+2勝)先週11位

トップのルメール騎手が5勝を加算してさらに独走状態へと突き進んで行っているなか、8位の戸崎騎手も先週は騎乗機会のあった12回中、10回は3着以内というかなりの安定感を見せている。今年、騎乗回数が200を超えている日本人ジョッキーの中では5割に最も近い複勝率を記録しているのも納得の成績だ。

NHKマイルCでもテン乗りとなったアスクイキゴミを2着に導いたその手腕は、残りの春GⅠでどんな成績を残してくれるだろうか。

■種牡馬リーディング 再びトップが入れ替わる中、サートゥルナーリアが3つ順位を上昇

先週はロードカナロア産駒がNHKマイルCで2着、エプソムCで3着と、土日の府中重賞で連続好走。これにより、再度キタサンブラックを追い抜いて首位を奪還した。とはいえ、2頭の差はわずかに1000万円弱。来週には再び順位が逆転している可能性もある。

さらに3位のキズナは、今週の中央重賞3つすべてに産駒がエントリー。京都ハイジャンプのネビーイーム、新潟大賞典のアンゴラブラック、ヴィクトリアマイルのクイーンズウォークと、上位人気が予想される有力馬がそれぞれのレースに登録しているため、もしこれらすべてを制し、平場でも産駒が多数活躍すれば一気に首位の座を射止めることも夢ではない。先週もウエストナウがメトロポリタンSを制するなど、毎週コンスタントにOP以上のクラスを勝利している調子の良さも追い風になりそうな気配がある。

上位3頭にとって、今週は春シーズンの大きなヤマとなりそうだ。

先週終了時点の順位は以下の通り。

1位 ロードカナロア 37勝(+2勝) 先週2位
2位 キタサンブラック 44勝(+2勝) 先週1位
3位 キズナ 59勝(+4勝) 先週3位
4位 エピファネイア 38勝(+0勝) 先週4位
5位 レイデオロ 36勝(+1勝) 先週5位
6位 ドレフォン 37勝(+5勝)先週6位
7位 サートゥルナーリア 32勝(+5勝)先週10位
8位 モーリス 32勝(+2勝)先週7位
9位 リアルスティール 18勝(+1勝)先週9位
10位 ドゥラメンテ 14勝(+0勝)先週8位

サートゥルナーリアは産駒のロデオドライブがNHKマイルCを制したことにより、10位から7位まで躍進。この2週間で着実に順位を上げてきた。古馬戦線にもショウヘイやファンダムといった有力馬がいるだけに、この勢いが継続すればさらなる順位の上積みも可能だろう。

■生産者リーディング ノーザンファームが14週連続でJRA重賞制覇 上半期のGⅠ勝利数は牧場史上、シーズン最多タイに到達

先週の土日に行われた3つの重賞は、ノーザンファーム生産馬が全て勝利。14週連続でのJRA重賞勝利を達成し、土日の重賞を2週連続で完全制覇という偉業を事も無げなくやってのけてしまった。

今年の上半期、残すGⅠはあと5つとなったが、現時点で高松宮記念以外全てのGⅠを制覇している。すでにこの6勝という数字は同牧場がこれまで春シーズンに記録したGⅠ勝利数では1位タイであるため、あと1勝でもすればレコード樹立となる。

しかし今年の勢いを考えれば、そんな大記録もあっさりと達成し、このまま春GⅠは11勝2着1回という形で終えてしまってもおかしくない。今週のヴィクトリアマイルにも生産馬は7頭登録。果たして、記録継続となるだろうか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 213勝(+11勝)先週1位
2位 社台ファーム 99勝(+2勝)先週2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 33勝(+1勝)先週3位
4位 三嶋牧場 25勝(+3勝)先週4位
5位 下河辺牧場 22勝(+1勝)先週5位
6位 ケイアイファーム 15勝(+1勝)先週6位
7位 ノースヒルズ 25勝(+3勝)先週8位
8位 追分ファーム 22勝(+1勝)先週7位
9位 ダーレー・ジャパンファーム 27勝(+1勝)先週9位
10位 辻牧場 22勝(+0勝)先週10位

上位2牧場の獲得賞金はそれぞれ72億に28億と完全に抜け出しているが、3,4位は相変わらず白熱した争いを繰り広げており、生産馬の活躍次第でいつでもひっくり返る差にある。

また、6位のケイアイファームから11位の岡田スタツドまでの賞金額の差はわずかに1億円。こちらも毎週順位が入れ替わる可能性を秘めていそうなため、生産馬たちの着順には注目しておきたい。


先週は騎手部門で勝利数の加算が目立つ週であったが、一方でトップジョッキーたちの安定した着内への入線が見えた1週間でもあった。やはり、上級格のレースが行われるということは、腕のある騎手たちがその力を見せるということになるのだろうか。今週の土曜新潟にはリーディング上位に名を連ねる騎手たちがいつも以上に参戦を予定しているため、若手ジョッキーたちにとっては彼らから刺激を貰える1日となって欲しいところだ。

写真:INONECO、かずーみ、ぼん(@Jordan_Jorvon)

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