新ステージのはじまりを告げる、桜の開花宣言。 桜が咲く頃になると、早くも2歳馬の話題が聞こえてくる。ホッカイドウ競馬の2歳の能力試験がスタートしたと思えば、中央競馬でもゲート試験が始まる。日本ダービー翌週から始まる新馬戦を皮切りに、2024年の頂点を目指す戦いの火蓋が切って落とされる。2歳馬を見る側としても、次年度“P...
夏目 伊知郎
競馬をライフスタイルの一部として子供のころから慣れ親しみ、馬たちに生きる楽しさをもらいながら日々を重ねてます。
最愛の馬はメジロマックイーン、敬服する馬はクロフネ。いつかはこれらを凌駕する馬たちの出現を待ちつつ、中央&地方の共有馬主としてGⅠ制覇を夢見てます。
夏目 伊知郎の記事一覧
競馬の楽しみ方にある、過去・現在・未来。 当然のことながら、競馬とは『予想して馬券を買ってレースを楽しむ事』が全てではない。 競馬の楽しみ方は、「過去」「現在」「未来」の3つの視点があると、私は思っている。 「現在」には、馬券を買ってレースを見るだけでなく、ワンデーレジャーとしての競馬場での過ごし方も含まれるだろう。ま...
判官贔屓な私の心を震わせた1頭 判官贔屓【ほうがんびいき】弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。──出典:三省堂 新明解四字熟語辞典 私のスポーツ観戦においては、甚だしく「判官贔屓」だ。 例えば高校野球。春の選抜高校野球で出場校が決まると、まず確認するのが21世紀枠の出場校。その高校が...
始まりは、いつもワクワクする。 イベント、スポーツからTVドラマに至るまで、「第1回目」というものは盛り上がるものだ。 ティザーサイトの開設やティザームービーなどの事前プロモーションや、カウントダウンイベントがあれば、期待は更に膨らむ。 2007年第1回目の「東京マラソン2007」が開催された時、たまたま友人が出場した...
いぶし銀・ダイワキャグニー、引退の報 長く府中の1800mでいい味を出していたオープン馬、ダイワキャグニーが引退を迎えた。 馬券でも何度か楽しませてくれ、足掛け8年もの間、競馬場で元気な姿を見せてくれた馴染み深い馬。彼の引退は、1頭の名バイプレーヤーが競馬場を去ることだけに留まらず、「ダイワ」の冠を持つ馬たちの最後の1...
私のヒーロー、スペシャルウィーク。 1990年代後半から20世紀末にかけてのG1レースを振り返るのが、私は大好きだ。 あの頃……1990年代後半は、今も語り継がれる名馬が続々と登場し、記憶に残る名シーンをいくつも創ってくれたように思う。いわゆる「個性派」と言われるオープン馬がひしめき合い、脚質の違いや血統背景のロマンか...
「私の競馬仲間」について考えてみる。 一緒に仕事をしているうちに、趣味の一致ということで競馬仲間になる。あるいは、馬の話をしているうちに興味を持った仕事仲間を引っ張り込む。これらは、一緒に競馬場で競馬観戦するというより、仕事の合間に競馬の話をして盛り上がったり、仕事終わりの居酒屋でG1レースの予想を楽しんだりするパター...
私が子供の頃に見たマル外馬、マルゼンスキー。8戦8勝で引退したその姿は、強烈な印象が残っている。 「外国の馬は強すぎるから、ダービーに出してもらえないんだ……」 何故マルゼンスキーがダービーに出られないのかへの疑問に対する、競馬を教えてくれた叔父の回答だ。この頓珍漢な回答を真に受けて、妙に納得していたのを思い出す。 当...
「ダービー馬はダービー馬から」という言葉。 秀でたスポーツ選手が引退後、そのまま優秀な指導者になるとは限らない。もちろん合致する場合もあるものの、選手と指導者が使わなければならないスキルは別次元のものだというのが個人的な考えだ。 競走馬の世界に置き換えてみても、すべての名馬が名種牡馬になれるわけでも、名牝全てが名繁殖牝...
──ただ強いというだけでは、GⅠ制覇はできない。 どんなに能力があっても、GⅡ・GⅢを何勝もした馬でも、GⅠレースの馬柱にその名を刻むことすら出来ぬままに競馬場を去って行く馬を何頭も見てきた。 GⅠ制覇に必要な条件とはなんだろうか? 持って生まれた丈夫な体、脚力、スピード、根性、気合……。GⅠ馬として、秀でた資質に恵ま...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天性のセンスがまたも爆発! ジャンタルマンタルが隙のない完璧な競馬で3歳ベストマイラーの座を獲得~2024年・NHKマイルC~
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[重賞回顧]師弟で掴んだ王者の称号。長期休養を乗り越えたテーオーロイヤルが古馬最高の栄誉を獲得!~2024年・天皇賞(春)~
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[重賞回顧]美しいレース運びで惜敗続きにピリオドを打ったアドマイヤベルが、オークスの優先出走権を権得!~2024年・フローラS~
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~