春を告げる伝統の阪神大賞典 3月半ばに組まれているG2阪神大賞典。毎年楽しみにしている春の一戦だ。 3月に入ると、3歳馬たちのクラッシック出走権を懸けた熾烈な戦いが毎週東西で行われる。まだ素質だけで走っているような若駒が、駆け引きもできずにハイペースに巻き込まれて直線で沈んでいく姿、トライアルレースの非情ともいうべき3...
夏目 伊知郎
競馬をライフスタイルの一部として子供のころから慣れ親しみ、馬たちに生きる楽しさをもらいながら日々を重ねてます。
最愛の馬はメジロマックイーン、敬服する馬はクロフネ。いつかはこれらを凌駕する馬たちの出現を待ちつつ、中央&地方の共有馬主としてGⅠ制覇を夢見てます。
夏目 伊知郎の記事一覧
ステイヤーの逃げ馬 私は、長距離の逃げ・先行馬が好きだ。 最近は「先行力」を武器に勝ち星を積み上げ、G1レースでもハナを主張するオープン馬が少なくなったように思う。キタサンブラック、エイシンヒカリ、タップダンスシチー…。 遡っていけば、何年かに一度は強烈なキャラクターの逃げ・先行馬が登場している。しかし、90年代には個...
有馬記念は多数あるG1レースの中でも"特別なレース"である。 馬券の売上高も断トツで1位なのが有馬記念、しかしそれだけではないのが有馬記念だ。 1年を締めくくるG1レースとしての盛り上がり、有馬記念をラストランとする馬たちの見納めなど…。師走の寒空の中で、精いっぱいの声を張り上げて選んだ馬を応援すると、長い1年が終わっ...
【女傑】 しっかりした気性とすぐれた知恵を持ち、実行力に富んだ女性──出典:コトバンク 「女傑」というフレーズを耳にすると、平成の初め頃に活躍していた一頭の牝馬を思い出す。 その名をヒシアマゾンという、黒鹿毛のがっちりとした牝馬である。外国産馬ゆえに、4歳(現3歳)の春のクラッシック戦線には出走できず、秋のエリザベス女...
現役最強布陣のジャパンカップ ジャパンカップの立ち位置が少しずつ変化しているように思う。 ジャパンカップが国際招待レースとしてスタートした頃は、海外招待馬の「場所貸し」的なレースが続いた。日本馬は1984年にカツラギエース、翌年にはシンボリルドルフと連勝する。しかしその後6年間は、再び外国馬の独壇場となり勝利を攫って...
──ツイてる日とツイてない日。 生きていれば毎日を、この二通りのどちらかに当てはめることができる。 私は特に縁起担ぎや占いを信じるタイプではないと思っている。しかし日によっては、自分が決断したものが裏目に出たりすると"ツキの無さ"を嘆くことが多々ある。そして"今日は運気下降の日"と決めつけてしまう。 人間と同じく、馬た...
年齢を重ねていくと、人生のターニングポイントとなる年が必ずある。 毎週を「競馬開催メニュー」で区切っていけば、それを52回繰り返すと一回りする。そこには、様々な世代のヒーロー、ヒロインが登場し、52週の物語を作り上げていく。私たちは競馬場で、あるいはモニターで、彼らの命を懸けた疾走に喜怒哀楽を爆発させて、毎週の「競馬開...
いつの時代も、「凄い牝馬」がたびたび登場する。2歳のデビュー時から世代の頂点に立ち3歳牝馬三冠で名を残す牝馬、あるいは3歳時に惜しいレースを繰り返し古馬になってから大成する牝馬などなど…。凄い牝馬が、春秋のG1戦線で名シーンを演出している。 しかし古馬になってから牡馬・牝馬混合の中距離G1、2000m~2500mのレー...
『照男』とは 関東の現役ジョッキーの中で、「江田照男」は特別な存在である。 1990年秋、雨中の天皇賞(秋)でメジロマックイーンの降着で繰り上がり優勝したプレクラスニー。鞍上は当時19歳だった江田照男騎手、彼の存在をしっかり記憶に留めたのはこの時だった。 武豊とメジロマックイーンの独壇場となった天皇賞。その遥か後方の2...
競馬界の「二刀流」とは? 世間の「二刀流」といえば、誰もが認める大谷翔平ではないだろうか。では、誰もが認める逸材だが、競馬界の「二刀流」といえば誰だろうか。 競馬の世界では芝とダートのG1を制した馬が、それに該当するのではないか。JRAでのダートのG1レースといえば、フェブラリーステークスとチャンピオンズカップ(201...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]夏を越して走りが洗練されたアーバンシックが菊の大輪を戴冠!~2024年・菊花賞~
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[重賞回顧]秋晴れに輝く2つ目のティアラ 盤石の競馬で突き抜けたチェルヴィニアが二冠達成~2024年・秋華賞~
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[重賞回顧]古馬相手でも適距離では負けられない! 混戦を断った3歳馬シックスペンスが、秋初戦を快勝~2024年・毎日王冠~
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[重賞回顧]春の悔し涙は歓喜の涙に。アクシデントを乗り越えたルガルと西村淳也騎手が、復活のGⅠ初制覇~2024年・スプリンターズS~
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[重賞回顧]いざ、菊の大輪へ 鮮やかに逃げ切ったメイショウタバルが復活の重賞2勝目!~2024年・神戸新聞杯~
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[重賞回顧]春の鬱憤を晴らす豪脚で突き抜けたアーバンシックが重賞初制覇~2024年・セントライト記念~
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[重賞回顧]新星クリスマスパレードが、鮮烈なレコード勝ちで秋華賞の切符を獲得!~2024年・紫苑S~