競馬を学ぶ 有馬記念、もうひとつのラストラン物語/スマートレイアーとアエロリット 2025年12月28日 「有馬記念は名馬のラストランを見送るレースである」。 その言葉には、「別れ」への一抹の寂しさと、次のステージに旅立つ「夢」が宿る。 長い歳月をかけて磨かれた血が、冬の中山に最後の蹄跡を刻む瞬間。私たちは勝敗だけでなく、名馬が今まで積み重ねてきた勝利の記憶までも見届けようと、静かに息を呑む。 ラストランとは、終わりではな... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る ドウデュースと武豊、最強buddyへの序章 - 2021年・朝日杯フューチュリティステークス 2025年12月21日 ■2021年秋の「2歳牡馬勢力図」は? 秋の深まりと共に、固まり始めるのが2歳馬たちの勢力図である。天皇賞(秋)の前後からジャパンカップにかけて、秋のGⅠシリーズが開催と並行した、2歳馬の登竜門レースが行われる。アルテミスステークス、京王杯2歳ステークス、ファンタジーステークス、デイリー杯2歳ステークス、京都2歳ステー... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 風立ちぬ、そして風は止む - ルヴァンスレーヴの物語/2017年・全日本2歳優駿 2025年12月17日 ■ダート三冠体系の「序章」 全日本2歳優駿 フォーエバーヤングが日本競馬の夢を叶えた、BCクラッシック制覇。日本調教馬がダート競馬の頂点を極めたことで、ダート主戦場にする馬たちにとっては活気づくニュースとなった。 2024年、中央競馬と地方競馬が連携してスタートした「ダート三冠体系」は、芝中心だった日本競馬においてダー... 夏目 伊知郎
ニュース・ブログ ニュースコラム 挑戦者の記憶と、継承者への旅路。トウシンマカオの引退に寄せて 2025年11月28日 2025年11月23日のマイルチャンピオンシップをラストランとして、トウシンマカオの現役引退が発表された。大好きな馬だっただけに、まだまだ競馬場でその走りを見たかったが、アロースタッドで種牡馬入りするというニュースを見て心の中で拍手を贈っている。トウシンマカオの引退は、単なる一頭の競走馬の幕引きではなく、日本競馬の血... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 「負けるという選択肢のない」ラストラン! イクイノックスの2023年ジャパンカップを振り返る 2025年11月27日 イクイノックスのラストランとなった第43回ジャパンカップ。圧倒的な強さでライバルたちを退け、歴史に刻まれる完勝劇を演じた。 2023年11月26日。府中競馬場の年間最終レースとなる12レース。芝2400mに集ったのは、リバティアイランド、ドウデュース、タイトルホルダー、スターズオンアース…名だたるGⅠ馬たちである。しか... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 生涯連対率100%のダイワスカーレットが魅せたベストレース/2007年エリザベス女王杯 2025年11月15日 ■生涯連対率100%の「重み」 競馬という舞台に置いて、生涯連対率100%、つまり3着以下が無いという完璧な蹄跡は、勝利の記録以上に「重み」を持つ。昭和の高度成長期真っ只中の時期に登場したシンザンは、19戦19連対という生涯成績で五冠馬となり、競馬史にその名を残している。そして、シンザン引退から41年後、生涯連対率10... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 驚異の1分56秒1を刻んだ、トーセンジョーダンの天皇賞(秋) 2025年10月29日 ■2000mレコードタイムの変遷 最近、「根幹距離」という競馬用語をよく耳にするようになった。根幹距離の定義は、400mで割り切れる距離のレースのことで1200m、1600m、2000m、2400m、3200mなど、これらの距離が競馬のレース体系の「基幹」を成し、中央競馬のGⅠレースの大半は、この根幹距離で行われている... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 秋の風に舞う。ルージュバックと私の毎日王冠 2025年10月2日 本格的な秋の始まりは、毎日王冠から… 10月の府中競馬が開催されると、本格的な秋を感じる。秋の府中開催の1週目のメインは伝統の毎日王冠。三か月ぶりに新宿から京王線に乗り、東府中に向かう車内で初夏の激闘シーンを思い出しながら、新たな気持ちで競馬新聞に目を通す。東府中で乗り換え、府中競馬正門前駅のホームに降り立つと、一気に... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 「白銀の刃」レッドファルクスの末脚と、スプリンターズステークス 2025年9月26日 ■スプリンターズステークスを連覇した名馬といえば? 秋競馬の名物レース、スプリンターズステークス。年間の競馬スケジュールの中で、有馬記念に向けた後半戦スタートのGⅠレースである。 スプリンターズステークスの歴史は古い。1966年に第1回のスプリンターズステークスが実施され、2026年で60回目を迎える。GⅠに昇格したの... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る 芦毛伝説の“語られざる章”を担った馬ホクトヘリオス。若き柴田善臣騎手との蹄跡を紐解く 2025年9月5日 芦毛伝説に名を残す異端児 1980年代後半から90年代初頭、突如“芦毛旋風”が吹き荒れた。4歳(現3歳)の400万条件戦(現1勝クラス)から、8連勝で春秋天皇賞と宝塚記念の3つのGⅠを制覇したタマモクロスの登場。そして、タマモクロスの引退後、国民的ヒーローと化したオグリキャップ。有馬記念で感動のラストランを飾ったオグリ... 夏目 伊知郎