[リーディング]ルメール騎手が復帰初週から4勝で5位タイに 調教師は福永師が一歩抜け出す

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬を、リーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング 福永祐一師が先週2勝で単独首位へ 上村洋行師も3勝で2位タイに浮上

先週は日曜京都12Rの3歳未勝利芝1800m戦(ナリタエスペランサ・武豊騎手)・月曜京都12Rの3歳未勝利芝1400m戦(ケールハイム・高杉吏麒騎手)で2勝を挙げた福永祐一師が単独リーディングトップとなった。最終レースの未勝利戦を同一調教師が2日連続で勝利するというのは、1996年の高橋裕師以来30年ぶりのレアケースとなる。

そして実は昨年の8月以降、福永師が最終レースに管理馬を出走させたのは今回を含めて11頭いるが、うち9頭が3着以内に好走。騎手時代、特別戦以降での勝率は12レースが最も高かったように、最終レースとの相性が調教師となってからも良いのだろうか。今後も注目したい。

また、昨年7位の上村洋行師は土曜に初勝利を挙げると、日曜日はさらに2勝。1週間で3勝を挙げ2位タイに浮上した。彼以外にも松永幹夫師、田中博康師もそれぞれ勝利を挙げており、武幸四郎師が日曜のフェアリーステークスでブラックチャリスが優勝と、騎手出身の調教師たちの活躍が非常に目立った週であった。先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位   福永厩舎 4勝(先週2勝) 昨年26位
2位タイ 藤原厩舎 3勝(先週2勝) 昨年8位
2位タイ 高野厩舎 3勝(先週0勝) 昨年22位
2位タイ 上村厩舎 3勝(先週3勝) 昨年7位
2位タイ 寺島厩舎 3勝(先週2勝) 昨年48位
2位タイ 松永幹厩舎 3勝(先週2勝)昨年18位
7位タイ 田中博厩舎 2勝(先週2勝) 昨年51位
7位タイ 杉山晴厩舎 2勝(先週1勝) 昨年1位
7位タイ 鹿戸厩舎 2勝(先週1勝) 昨年8位
7位タイ 田島厩舎 2勝(先週1勝)昨年60位

今週は古馬重賞と3歳重賞が1つずつ。リーディング以外にも、2つの重賞に有力馬を送り込む厩舎の動向もチェックしておきたい。

■騎手リーディング 戸崎騎手が3日で6勝の猛チャージ 西村淳騎手も好調

先週は土曜中山5Rの3歳新馬芝2000m戦(ランザワールド・宮田敬介師)・7Rの3歳未勝利芝1600m戦(ディールメーカー・大和田成師)・10Rの初凪賞(4歳上2勝クラス芝1600m戦 マテンロウブラボー・野中賢二師)・日曜中山1Rの3歳未勝利ダート1200m戦(ゼファーテソーロ・栗田徹師)・月曜中山1Rの3歳未勝利ダート1200m戦(アイスメルティング・田島俊明師)・10Rの初春ステークス(4歳上3勝クラスダート1200m戦 ドラゴンウェルズ・藤原英昭師)で6勝を挙げた戸崎騎手が一気に単独トップへ。2位へ2勝差をつけ、昨年リーディング2位の雪辱を果たさんと虎視眈々か。

また、関西所属では西村淳也騎手も3日間で4勝と好調。日曜中山10Rのポルックスステークスでは7番人気のカゼノランナーで勝利し、波乱も演出した。この3日間開催で活躍したことでリーディング順位は横山武史騎手に並ぶ2位に。昨年、年間100勝を目標に掲げながら、怪我などもあって惜しくも届かなかった悔しさを今年こそ晴らすべく、1月の2週目から上々の立ち上がりではないだろうか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位   戸崎騎手 7勝(先週6勝) 昨年2位
2位タイ 横山武騎手 5勝(先週2勝)昨年4位
2位タイ 西村淳騎手 5勝(先週4勝)昨年21位
2位タイ 丹内騎手  5勝(先週2勝)昨年7位
5位タイ 岩田望騎手 4勝(先週3勝)昨年8位
5位タイ 坂井騎手  4勝(先週3勝)昨年5位
5位タイ 武豊騎手  4勝(先週3勝)昨年13位
5位タイ C.ルメール騎手 4勝(先週0勝)昨年1位
5位タイ 津村騎手  4勝(先週2勝) 昨年20位
5位タイ 佐々木騎手 4勝(先週2勝) 昨年9位

今週から復帰したルメール騎手はいきなり4勝を挙げ、しっかりとリーディング上位に顔を出している。また、津村騎手は日曜メインのフェアリーステークスをブラックチャリスで制し、2週連続の重賞勝利と波に乗っている。今週の重賞も制し、3週連続のタイトル獲得はなるだろうか。

■種牡馬リーディング 初のリーディング獲得へ立ち上がりは上々 ロードカナロア・キタサンブラック両産駒が重賞制覇

日曜中山11Rのフェアリーステークス(G3・芝1600m)を制したブラックチャリスの父キタサンブラックと、月曜京都11Rのシンザン記念(G3・芝1600m)を制したサンダーストラックの父ロードカナロア。双方ともにイクイノックスやアーモンドアイといった、世界に名を轟かす名馬をすでに輩出しているが、未だリーディングサイアーの獲得はなし。今年こそ悲願となる初奪取に向け、1月初旬から素質馬をターフに送り込んだ形だ。出世レースとなりつつあるこの2つを制したことで、クラシックでも彼らの産駒の躍動が見られるだろう。

2週目で順位変動も多く起こったが、TOP10以内で1週目と変わらない順位を保ったのが4位のドレフォンと5位のキズナ。一方で2位だったリオンディーズは8位まで一気に下落したため、ここからの巻き返しにも期待したい。

先週終了時点の順位は以下の通り。

1位 ロードカナロア 5勝(先週4勝) 昨年2位
2位 エピファネイア 6勝(先週4勝) 昨年5位
3位 レイデオロ   5勝(先週2勝) 昨年10位
4位 ドレフォン   5勝(先週3勝) 昨年7位
5位 キズナ     3勝(先週1勝) 昨年1位
6位 シルバーステート7勝(先週6勝) 昨年14位
7位 キタサンブラック 3勝(先週2勝) 昨年3位
8位 リオンディーズ 3勝(先週0勝) 昨年6位
9位 ルヴァンスレーヴ 5勝(先週3勝)昨年25位
10位 モーリス    4勝(先週2勝)昨年9位

重賞勝利こそなかったものの、3日間に6勝を挙げて一気に順位を上げてきたのがシルバーステート。なかでも月曜京都5Rの3歳新馬では、産駒のニシノサリーナが逃げて後続を5馬身離す鮮烈なデビュー勝ちを決めている。同馬は今後桜花賞を目指すとのことで、クラシックを見据える上でも楽しみな1頭となりそうだ。

■生産者リーディング ノーザンファームが2週連続で重賞勝利

東西金杯の勝利に続き、日月の3歳重賞も制したノーザンファーム。生産馬が1着となった回数も唯一の二桁で、勝利数は早くも20に到達と、これ以上ない滑り出しで1月の前半を折り返す形となった。

そして地方・大井競馬でも生産馬が躍動。月曜4Rの3歳新馬でデビューしたライジングステップが単勝1.0倍の断然人気に応えて勝利を挙げた。「砂のディープインパクト」とも囁かれている同馬が、この先ダート三冠に参戦してくる可能性も十分にある。中央、地方のどちらでも、例年以上にノーザンファームの生産馬には注目が集まることになるのではないだろうか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 20勝(先週8勝) 昨年1位
2位 社台ファーム 6勝(先週4勝) 昨年2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 3勝(先週1勝) 昨年3位
4位 ノースヒルズ 4勝(先週3勝)昨年9位
5位 追分ファーム 2勝(先週1勝)昨年10位
6位 下河辺牧場 3勝(先週3勝)昨年4位
7位 三嶋牧場 3勝(先週2勝)昨年5位
8位 新冠タガノファーム 3勝(先週0勝)昨年24位
9位 ダーレー・ジャパン・ファーム 3勝(先週2勝)昨年11位
10位 レイクヴィラファーム 4勝(先週3勝)昨年17位

1週目で2,3位だった社台ファームと社台コーポレーション白老ファームの順位が逆転。さらに昨年4位だった下河辺牧場が3日間で3勝を挙げ、一気に6位まで巻き返してきた。

また、ノースヒルズ、レイクヴィラファームも3勝。前者はポルックスステークスをカゼノランナーが、後者は牛若丸ジャンプステークスをシホノスペランツァが制し、今後の展望が明るくなる勝利を挙げている。


早くも1月前半の折り返し。昨年、リーディング上位に顔を出した人や馬が徐々に順位を押し上げている一方、スタートダッシュを決めた者がそのまま結果を残しているというのも見える。果たして1月の終了時点でどのような結果になり、2月のローカルを交えた3場開催へ向かうことになるだろうか。

写真:ぼん、INONECO

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