その馬の強さに世間が気がつくまで、多くの時を要した。だがその馬は、やがて絶対的王者と呼ばれるほどの存在に成長する。キタサンブラック。雄大な馬体を輝かせる、稀代の名馬。 キタサンブラックが初めて1番人気に支持されたのは、デビュー12戦目の京都大賞典。かつての3歳戦は遠い昔に感じられる、4歳秋の頃であった。その時彼は、既に...
横山オウキ
フリーライター。
ウマフリでは名馬紹介・2歳馬紹介・インタビューなどを担当している。商業誌デビューは『競馬最強の法則』。
好きな馬はルーラーシップ・アパパネ・マカヒキなど。好きな漫画は『キングダム』、『花の慶次』、横山光輝『三国志』など。競馬中継を眺めながらビールを飲む週末こそ至高だと思っている。
横山オウキの記事一覧
近年の輸入繁殖牝馬のなかに、オンヴェラという馬がいる。現役時代にはフランスG1・マルセルブサック賞で2着に食い込んだ快速馬だ。その4番仔モンアムールが非常に好馬体ということで、ウマフリ編集部のピックアップリストにあがっていた。注目の2歳馬モンアムールについて、今回、馬主の平井さんにお話を伺ってみた。ちなみにオンヴェラは...
日本ダービーのはじまりは、1932年。創設時の名称は「東京優駿大競走」というものだった。開催地は、今やもう閉鎖されている目黒競馬場。時代は流れ、日本ダービーは名前や開催地を変えながらも、日本競馬の世代頂点を決める競走として君臨してきた。 しかしもちろん、長い年月において変わらないものもある。たとえば、距離だ。芝の、24...
伝説の新馬戦という、競馬ファンの間での語り草となっているレースがある。 のちの皐月賞馬・アンライバルド、ダービー2着馬・リーチザクラウン──その年の牡馬クラシックで「3強」と称されたうちの2頭。さらにはG1を6勝することになる名牝・ブエナビスタ。 そうした馬たちがデビュー戦で運命的な出会いを果たしたのは、2008年10...
ビッグレッドファーム様へのインタビュー、後編となります。 前回はアイルハヴアナザーについてたっぷり伺いましたが、今回はアイドルホースでもあるゴールドシップから焦点を当てていきたいと思います! 「人気の高さを改めて感じております」 (ウマフリ:ウ、ビッグレッドファーム・牧場スタッフの方:ビ) ウ「さて、前編ではアイルハヴ...
新種牡馬としても注目度の高いアイルハヴアナザー。現役時代から高い人気を誇るゴールドシップ。少ない産駒ながらも、初年度から活躍馬を出しそうな雰囲気のあるジョーカプチーノ。ダート・芝、条件を問わず活躍しているアグネスデジタル……。 魅力ある種牡馬を多く揃える、ビッグレッドファーム。 「何としても深く知りたい!」 ウマフリは...
2016年7月1日。ファレノプシスの訃報が届いた。 その報らせを受けた時、私は少し息をのんだ。 21歳。大往生である。胡蝶蘭(ファレノプシス)と名付けられた馬は、長く可憐に咲き誇った。 「幸せが飛んでくる」という花言葉を持つファレノプシスは、丈夫で生命力が強く世話しやすい事から、新たな門出を祝う贈答花としても有名である...
「最高に競馬が面白かった時代」はいつだろうか? 芝でその時代を決めるのならば、たくさんの意見が出てきて議論も白熱するだろう。私自身もあの時代やあの時代、そしてあの時代もよかったと、目移りする。 ──では、ダートは? 私に言わせれば、それは議論にすらならない。 王者カネヒキリが君臨していた、あの時代だ。 カネヒキリと三冠...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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