6月に入り、中央競馬でもいよいよ2020年産駒達の新馬戦が始まりました。
世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができないという厳しい戦いとなり、新馬戦の勝利となるとさらに狭き門。
ここでは先週開催された新馬戦で、一生に一度のチャンスをものにした2歳馬達をご紹介していきたいと思います。
2022年6月25日(土)
函館５R 芝1200 曇・稍重 8頭
フミサウンド
牡馬
ジャスタウェイ×アブソルートリー
母の父：Redoute's Choice
所属：美浦）鹿戸雄一厩舎
生産：ノーザンファーム
鞍上：武豊騎手
424㎏ 2番人気 7枠7番
好スタートを切ったフミサウンド。
差のない2番手でレースを進め、4コーナーから直線前半では2着馬イコサンに一度離されますが、そこから見事な末脚をみせてハナ差の勝利をおさめました。
時計は1分10秒1。
鞍上の武豊騎手からは未完成ながらも素質を褒めるコメントも出ていて、今後の成長と活躍に期待です。
阪神５R 芝1400 晴・良 11頭
オリオンネビュラ
牡馬
イスラボニータ×オリヒメ
母の父：Majestic Warrior
所属：栗東）橋口慎介厩舎
生産：追分ファーム
鞍上：松山弘平騎手
442㎏ 3番人気 3枠3番
追分ファームの生産馬から、今年の新馬戦勝ちの第一号が登場しました。
スタート、前半は前向きさが出なかったということで後方でレースを進めましたが、直線に入ると狭いところを抜けながら伸びていきクビ差の勝利。
勝ち時計は1分22秒7。
この世代が産駒2世代目となるイスラボニータにとっても、今年の新馬戦初勝利でした。
断然の1番人気だったチャーチモードは直線での失速で故障も心配されましたが、福永騎手曰く若さをみせたとのこと。前半は良い雰囲気で進めていましたしこちらも次走以降の成長が楽しみな1頭です。
東京５R 芝1800 晴・良 16頭
シャンドゥレール
牡馬
エピファネイア×マジェスティッククオリティ
母の父：Quality Road
所属：美浦）国枝栄厩舎
生産：社台ファーム
鞍上：Mデムーロ騎手
500㎏ 2番人気 4枠7番
昨年の皐月賞馬ジオグリフが勝利している注目の新馬戦を制したのは、2018年の皐月賞・ダービーにキタノコマンドールが出走、2019年のオークスをラヴズオンリーユーが制しているDMMドリームクラブのシャンドゥレールでした。
鞍上もキタノコマンドール・ラヴズオンリーユーの3走と同じM.デムーロ騎手。
好スタートからレースを進め最後はノーステッキで抜け出す強い内容で勝ち時計は1分50秒0。
今後の活躍に注目です。
2022年6月26日(日)
函館５R 芝1200 晴・良 8頭
カワキタマックス
牝馬
エピファネイア×キンショーダリヤ
母の父：ダイワメジャー
所属：栗東）鈴木孝志厩舎
生産：川島牧場
鞍上：横山琉人騎手
430㎏ 5番人気 2枠2番
2年目の横山琉人騎手を背に、カワキタマックスが勝ち上がりを決めました。
ゲート自体ははやい方ではありませんでしたが、二の脚がついてスッと前に行くとそのまま先頭に。
後ろを引き付けつつ粘り強く逃げ切りました。
勝ち時計は1分11秒7。
エピファネイア産駒は今年の新馬戦23戦目で早くも4勝目となりました。
東京５R 芝1600 晴・良 16頭
ミシシッピテソーロ
牝馬
ダノンバラード×ハピネスフォーユー
母の父：A.P.Indy
所属：美浦）畠山吉宏厩舎
生産：リョーケンファーム
鞍上：木幡巧也騎手
426㎏ 7番人気 4枠7番
ダノンバラード産駒が今年の新馬戦初勝利。
スタートは出遅れて後方からとなりましたが、直線大外に出し前が開けると一気に加速。綺麗に差し切りました。
勝ち時計は1分35秒7。
しっかりコントロールがきいていて、もう少し長い距離もこなせそうな印象です。
今後が楽しみですね。
阪神５R 芝1800 晴・良 12頭
カルロヴェローチェ
牡馬
シルバーステート×スサーナトウショウ
母の父：ロックオブジブラルタル
所属：栗東）須貝尚介厩舎
生産：ノーザンファーム
鞍上：Cルメール騎手
494㎏ 2番人気 3枠3番
ここ5年の勝ち馬からダノンザキッド、ダノンプレミアムという2頭のG1馬を出し、昨年ここで5着だったキラーアビリティものちにホープフルSを勝っている等「出世レース」と言われる宝塚記念当日の新馬戦。
今年このレースを制したのはシルバーステート産駒カルロヴェローチェでした。
好スタートを決めるとやや行きたがる感じを見せつつも3－5番手辺りでレースを進め、直線に入ると素晴らしいスピードで抜け出していきました。
勝ち時計は1分50秒2。
伸びしろもたっぷりありそうでこれからの活躍に期待の1頭です。
以上、今週のメイクデビュー勝ち馬6頭を見ていきました。
早くも6月が終了。これまで25頭の新馬戦ウィナーが誕生しています。
この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、また今週末の新馬戦ではどんな仔達がデビューしてくるのか、週末を楽しみに待ちたいと思います。
写真：安全お兄さん、かぼす、ちゃぼ
