[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/07/06)

多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。

今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

07月06日(日)

■福島4R 2歳新馬・芝1200m・1:11.6

リネンタイリン

牡馬(8番人気)
父:キズナ
母:リネンパズル(母父:パラダイスクリーク)
厩舎:(美浦)南田美智雄
騎手:柴田大知
馬主:戸山光男
生産者:(日高町)沖田牧場

キズナ産駒が今年の新馬戦3勝目を挙げました。

3枠3番からスタートしたリネンタイリンは、ゲートの出はまずまずでしたがそこからグッと加速して前へ。逃げたツトムユニバースの後ろにつけてレースに入っていきます。
そのまま直線に入ると残り200m付近で抜け出し、余力すら感じさせる手応えのまま2着タイセイフレッサに1と3/4馬身差をつけて先頭でゴール。
戸山光男オーナーに今年の初勝利を贈る勝利となりました。

■函館5R 2歳新馬・芝1800m・1:51.1

ショウナンガルフ

牡馬(1番人気)
父:ハービンジャー
母:ミカリーニョ(母父:ハーツクライ)
厩舎:(栗東)須貝尚介
騎手:池添謙一
馬主:国本哲秀
生産者:(安平町)ノーザンファーム

今年の2歳馬が12世代目の産駒となる種牡馬ハービンジャーから、この世代最初の新馬戦ウィナーが誕生しました。

最内からのスタートとなったショウナンガルフは、まずまずの発馬を見せたあとスムーズにスピードに乗り、3番手でのスタート。早々に手前にいたオアシスランを交わし、2番手でレースを進めていきます。
逃げたヴンダーバールとの一騎打ちの形で直線に入るとそのまま抜け出して差をひろげていき、最後まで粘ったヴンダーバールが2着に入るなかその7馬身前でゴールし単勝1.3倍の1番人気に応えました。

■小倉5R 2歳新馬・芝1800m・1:49.5

ロードラヴォール

牡馬(2番人気)
父:エピファネイア
母:オールフォーラグ(母父:ディープインパクト)
厩舎:(栗東)中内田充正
騎手:川田将雅
馬主:ロードホースクラブ
生産者:(新ひだか町)ケイアイファーム

先頭集団の一角に名を連ねられる好スタートを見せたロードラヴォールですが、慌てず少し落ち着かせて4番手でレースを進めていきます。
最終コーナーを回りながら早めに先頭コロナドブリッジに並びかけると、直線でも脚色は衰えずそのまま差をひろげていき、2着に上がってきた1番人気ブレナヴォンに5馬身差をつけて新馬勝ちを決めました。

ロードホースクラブ所属馬はこの勝利がこの世代初の新馬戦勝利となっています。

■福島5R 2歳新馬・芝2000m・2:08.1

タイダルロック

牡馬(1番人気)
父:モーリス
母:アースライズ(母父:マンハッタンカフェ)
厩舎:(美浦)武井亮
騎手:大野拓弥
馬主:サンデーレーシング
生産者:(安平町)ノーザンファーム

単勝1.9倍の1番人気に推されたタイダルロックは、スローペースとなった展開のなかでもしっかり折り合って3-4番手でレースを進めていきます。
決着に向けてペースが上がっていくなか、早めに先頭に並びかけると直線では力強く脚を伸ばして抜け出していき、最後は2着ラディアントスターに4馬身差をつけて勝ち上がりを決めました。

母アースライズの半弟に今年のダービー馬クロワデュノールがいる期待馬。
アースライズも牝馬三冠レースを皆勤している有力馬であり、母や叔父に近付く活躍を見せられるか、今後の成長に注目です。

■小倉6R 2歳新馬・ダ1000m・1:01.5

ロードヴィゴラス

牡馬(3番人気)
父:ダノンプレミアム
母:ゼスト(母父:Tapit)
厩舎:(栗東)四位洋文
騎手:高杉吏麒
馬主:ロードホースクラブ
生産者:(新ひだか町)ケイアイファーム

新種牡馬ダノンプレミアムの産駒がJRA初勝利を挙げました。

5頭立てとなった小倉6R、ロードヴィゴラスは好スタートからの先行争いの末2番手に落ち着きレースに入っていきます。
直線では逃げていたコパノロケットと競り合いとなり、抜け出してからは1番人気オトコノロマンが迫りましたがしっかりと制し、見事新馬勝ちを果たしました。

ロードホースクラブ×ケイアイファームはこの日小倉の新馬戦を2連勝ということになりました。

写真:かずーみ、@gomashiophoto

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