2021年産駒達のJRAの新馬戦がついにスタート、最初の日曜日が終わりました。
今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬3頭を紹介していきたいと思います。
2023年06月04日(日)
阪神5R 芝1400 晴・良 8頭
アトロルーベンス
牝馬
リアルスティール×キングスローズ
母の父:Redoute's Choice
所属:栗東)高野友和厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:団野大成騎手
466㎏ 1番人気 1枠1番
3日の2戦がルメール騎手とレーン騎手の勝利でしたので、団野騎手のこの勝利は今年の新馬戦の日本人騎手初勝利ということになりました。
重賞2勝馬サトノアーサーの半妹・アトロルーベンスは1枠1番から。
好スタートを決めましたが、馬場の内側のスターターの車両を見て驚き、外に張ろうとするロスがあったとのことでやや減速、6番手でレースに入っていきます。
一時は最後尾付近までポジションを下げますが、最終コーナーで外を回りながら直線に向くと団野騎手の鞭に反応してギアチェンジ。
上り最速34・3の脚を見せて次々と先行勢を競り落としていき、最後は同じリアルスティール産駒の2着馬チカッパに1馬身差をつけてゴールしています。
勝ち時計は1分24秒4。
良血馬が初戦からしっかりと期待に応えました。
東京5R 芝1600 晴・稍重 11頭
ボンドガール
牝馬
ダイワメジャー×コーステッド
母の父:Tizway
所属:美浦)手塚貴久厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:D.レーン騎手
446㎏ 2番人気 4枠4番
2022年G3共同通信杯の勝ち馬でドバイターフでも2着に入ったダノンベルーガの半妹として、セレクトセールで2億円以上の値が付いた注目馬ボンドガールがデビュー戦を飾りました。
4枠4番から良いスタートを切ったボンドガールは、そのままスムーズにスピードに乗り、内側3番手でレースを進めます。
最終コーナーを回るとしばらく進路が開かない場面がありましたが、外に出されると鋭く加速。
最後は単勝1.8倍の1番人気チェルヴィニアとの一騎打ちを3/4馬身差で制しました。
上り33.0は勿論このレース最速。勝ち時計は1分34秒6。
春からの大舞台に向けて、どのような秋冬を過ごすのか注目の1頭になりそうです。
東京6R 芝1400 晴・稍重 9頭
バスターコール
牡馬
ルーラーシップ×デグラーティア
母の父:フジキセキ
所属:美浦)田村康仁厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:D.レーン騎手
484㎏ 1番人気 8枠9番
D.レーン騎手がこの土日の新馬戦だけで3勝目となる勝利を挙げました。
9頭立ての8枠9番からのスタートとなりましたバスターコールですが、まずまずのスタートを切ると促されて積極的に前へ。
逃げの体勢に入りレースを進めていきます。
直線に入ると早々に内からピックアチェリーが並びかけ、外からはエタリオウの半弟ジュントフも迫りましたが、バスターコールは素晴らしい粘りを見せてそのまま先頭を譲らず。
2着ピックアチェリーをクビ差で抑え、単勝1.7倍の1番人気に応えました。
勝ち時計は1分22秒3。
サンデーレーシングからは今年最初の新馬戦ウィナー誕生。
生産のノーザンファームは昨年3つまでだった新馬戦の連勝を4とし、会心の新シーズンスタートとなりました。
以上、6月4日開催のメイクデビュー勝ち馬3頭を紹介しました。
この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。
写真:かぼす、バン太