はじめに、4月6日阪神7レースの落馬事故で逝去された藤岡康太騎手のご冥福を心からお祈りいたします。 史上まれに見る混戦となった2024年の皐月賞。その要因の一つとしてあげられるのが、2歳GⅠを制した牝馬が2頭誕生したということだろう。「牝馬が強い」時代といわれて久しいものの、グレード制が導入された1984年以降では、初...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
一時は開花が心配されたものの、タイミングを計ったかのように満開となった阪神競馬場の桜。満開での桜花賞開催は8年ぶりで、開催当日に満開となるのは、記録が残る2011年以降では初めてのことだった。 ただ、レースに関しては混戦模様。上位人気馬の多くは2~4ヶ月ぶりの実戦で、近年トレンドになっている阪神ジュベナイルフィリーズか...
「春の中距離王決定戦」大阪杯。中距離のチャンピオンだったイクイノックスが引退し、ジャパンCや有馬記念で好走した馬たちも、前日のドバイターフとドバイシーマクラシックにこぞって参戦。これら2レースに比べると、少し手薄なメンバー構成となった感は否めない。 それでも5頭のGⅠウイナーが顔を揃え、出走16頭中、半数の8頭がGⅠで...
「春のスプリント王決定戦」高松宮記念は、重賞の中でも屈指の荒れるレース。毎年のようにフルゲートの18頭で争われ、枠順が結果を左右することも少なくなく、その上、雨に祟られて馬場が悪化することも多い。 良馬場でおこなわれたのは過去10年で3回しかなく、とりわけ、直近4年はいずれも重か不良馬場での開催。そして、2024年も例...
皐月賞の最終トライアル、スプリングS。弥生賞ディープインパクト記念と比べて頭数が揃うことが多いこのレースも、2000年以降では最少タイとなる10頭立てで争われることになった。 ただ、年末の2歳GⅠ好走馬や重賞ウイナーの出走はなく、10頭立てでも大混戦の様相。半数以上の7頭が単勝10倍を切る時間帯もあり、その中でシックス...
関西でおこなわれる桜花賞トライアルのチューリップ賞とフィリーズレビュー。阪神競馬場でおこなわれる以外にも、3着までに桜花賞の優先出走権が与えられることや、GⅡに格付けされていることなど、これら2つのレースには複数の共通点がある。 一方、距離は1600mに対して1400m、外回りと内回りの違いなど、大きく異なる点もあり、...
3着までに皐月賞の優先出走権が与えられる弥生賞ディープインパクト記念。ただ、このレースから本番を制した馬は2010年のヴィクトワールピサが最後。近年は、ダービーや菊花賞と関係性が強くなっている。 とりわけ、2022年の覇者アスクビクターモアは、皐月賞5着、ダービー3着と着順を上げ、秋に菊花賞を制覇。また、2着ドウデュー...
2010年代の日本競馬を牽引した種牡馬といえば、ディープインパクト・キングカメハメハ・ハーツクライではないだろうか。現役時代も激突したこの3頭。ディープインパクトとキングカメハメハの対決こそ叶わなかったものの、キングカメハメハは、ダービーでハーツクライの追撃を抑えて優勝。そのハーツクライは、国内で唯一ディープインパクト...
春の中距離GⅠを見据える古馬が集う中山記念。近年は、1ヶ月後の大阪杯をはじめ、ドバイターフやドバイシーマクラシック。さらには、4月末におこなわれる香港のクイーンエリザベス2世Cに至るまで、国内外問わず、様々なビッグレースの前哨戦として機能している。 いわゆる「少数精鋭」で争われることが多かったこのレースも近年は頭数が揃...
川崎記念が開催時期を移したことにより、1年で最初におこなわれるGⅠとなったフェブラリーS。春秋ダートGⅠを制したレモンポップや、日本調教馬として2頭目となるドバイワールドC制覇を成し遂げたウシュバテソーロは海外遠征のため出走しなかったものの、GⅠ馬6頭が参戦。さらに地方所属馬3頭や、芝からの転戦組、キャリア6戦目でのG...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
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[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
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[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~