関東から西は季節外れの暖かさとなり、春を思わせる陽気となった12月10日。2歳女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズがおこなわれた。 近年は、同じ舞台でおこなわれる桜花賞とも結果がリンクしており、ソダシとリバティアイランドがこの2レースを連勝。GⅠでありながら、桜花賞の前哨戦的な役割も果たしている。 また、2歳戦最初の...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
2023年も、残すところあと1ヶ月を切った先週末。砂の頂上決戦チャンピオンズCがおこなわれた。 既に発表されているとおり、来たる2024年はダート路線が拡充され、その目玉となるのがクラシック三冠競走の創設。それに伴って複数の前哨戦が新規に格付けされ、古馬混合のレースもさきたま杯がGⅠに昇格するなど変更点がいくつかある。...
世界ランク1位のイクイノックスvs三冠牝馬リバティアイランドの対決に注目が集まったジャパンC。ただ、それ以外にも、イクイノックスに先着してダービー馬の称号を得たドウデュースや、空前絶後の阪神三冠を達成したタイトルホルダー。2022年の二冠牝馬スターズオンアース。芝・ダートの海外GⅠを制したパンサラッサ。そして、前年のジ...
その名のとおり、マイル路戦の年間チャンピオンを決めるマイルCSは、グレード制が導入された1984年以降、連覇した馬が最も多いGⅠレース。この春リニューアルオープンした「センテニアル・パーク」京都競馬場でおこなわれる、年内最後のGⅠでもある。 2021年の当レースで連覇を達成したグランアレグリアが有終の美を飾って以降、王...
11月3日のJBC4競走から、米国のブリーダーズCをはさんで11月12日まで。中央競馬では、実に9つの重賞がおこなわれた。この間、東京都心では、夏日を記録したわずか5日後に今季一番の寒さとなり、近畿地方では木枯らし1号が吹くなど季節は一気に進んだが、競馬ファンにとっては話題に事欠かない、実にホットな10日間となった。 ...
JBC4競走に、米国のブリーダーズカップ。さらには中央競馬の4重賞と、競馬の話題に事欠かなかった11月最初の週末。イクイノックスがマークしたスーパーレコードの余韻冷めやらぬ東京競馬場で、伝統の長距離重賞アルゼンチン共和国杯がおこなわれた。 年に数回しか施行されない特殊な距離。ハンデ戦。フルゲートの18頭立てなど、予想を...
例年「最強馬決定戦」ともいえる豪華メンバーが集う天皇賞(秋)。2023年は、グレード制導入以降レース史上最少の11頭立てとなったものの、文字どおり少数精鋭のメンバーが顔を揃えた。 また、天皇賞(秋)といえば、数々の名場面が生まれてきたレース。「永遠のライバル」ウオッカvsダイワスカーレットによる究極の名勝負をはじめ、近...
2023年10月20日。ダーレージャパンの公式X(旧ツイッター)が、ホッカイルソーの死去を発表した。31歳。年齢を考えれば大往生といえる生涯だった。 菊花賞の週に伝えられた訃報。それは、私にとってなにか運命を感じずにはいられないものだった。というのも、ホッカイルソーの存在をそれまでよりも強く感じはじめたのが、95年の菊...
実に23年ぶり──今世紀初めて、皐月賞馬とダービー馬が再戦する舞台となった菊花賞。2頭は春二冠で1、2着を分け合っており、同世代の中でも実績では一枚抜けている、まさに「二強」と呼ぶに相応しい存在だった。 この「春二冠の1、2着を同じ2頭が分け合った」例は珍しく、95年の皐月賞馬ジェニュインとダービー馬タヤスツヨシ以来2...
秋華賞が、3年ぶりに「三冠馬誕生の地」京都競馬場に帰ってきた。 前回、三冠馬が誕生したのも同じく3年前の2020年で、牡、牝馬ともに無敗三冠が達成されるという、ともすれば、一生に一度あるかないかの出来事が起こった年。そのとき牝馬三冠を成し遂げたデアリングタクトは、残念ながら先日引退が発表されたばかりだが、それからおよそ...
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語り継がれし「名馬」たち
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
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[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~
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[重賞回顧]道悪を苦にしなかったマテンロウスカイが、そつのない競馬で抜け出し重賞初制覇~2024年・中山記念~
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[重賞回顧]浦河の名門に一足早い春の訪れ!初物づくしの伏兵ペプチドナイルがGⅠ初制覇~2024年・フェブラリーS~
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[重賞回顧]キズナ産駒のエース候補ジャスティンミラノが、2歳王者を撃破し重賞初制覇~2024年・共同通信杯~