毎年のように豪華メンバーが集結する「真夏の大一番」札幌記念。出走したGⅠウイナーの数だけでいえば2022年の5頭に及ばないものの、ダービー馬や国際GⅠ優勝馬。さらには、この距離のスペシャリストで、2走前に待望のGⅠ勝利を成し遂げた前年覇者が一堂に会し、最大で10連休となったお盆休みのフィナーレを飾るに相応しい一戦となっ...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
最大10連休となるお盆休みを、台風7号が直撃するのではないかと心配されている日本列島。そんな中、札幌、新潟、小倉と3週間ぶりの3場開催となった8月12、13日の中央競馬は滞りなくおこなわれ、日曜昼の札幌で降雨はあったものの、おおかた天候には恵まれた。 その3場で唯一開幕週となった小倉競馬のメインは、サマー2000シリー...
2022年に発表された、全日本的なダート競走の体系整備。その目玉ともいえる施策が、3歳ダート三冠(クラシック)競走の創設である。 これまで、南関東所属馬限定でおこなわれていた羽田盃と東京ダービーは、2024年から地方他地区およびJRA所属馬も出走可能となり、格付けもJpnⅠに昇格。また、三冠レースの第3弾ジャパンダート...
山口県を含む九州北部以外の地域で、梅雨明けが発表された先週末。4年ぶりの夏の中京開催も、あっという間に最終週を迎えた。 その掉尾を飾るのが、サマーマイルシリーズ第2戦の中京記念。穴党にとってはフィナーレを飾るに相応しい重賞で、夏のマイル戦に様変わりした過去11年、3連単の配当が10万円を超えたのは実に6度。とりわけ、阪...
1ヶ月に渡っておこなわれた函館開催も、あっという間のフィナーレ。近年は、最終週の土、日曜日それぞれに重賞がおこなわれ、土曜日のメインレースに組まれているのが、世代最初の重賞、函館2歳Sである。 開催日程の変更により、かつておこなわれていたラベンダー賞が廃止。地方所属馬の参戦が無ければ、1勝馬もしくは未勝利馬同士の対戦と...
夏競馬の風物詩ともいえる七夕賞は、サマー2000シリーズの開幕戦。ハンデ戦で毎年のように混戦となり、1番人気馬が苦戦するレースとしても知られている。 言い換えれば、波乱の決着となることも少なくなく、3連単の配当が10万円超となったのは、過去10年で6回。さらに、そのうち2回は100万円を超える大波乱で、二桁人気馬の激走...
レース史上最多タイとなる8頭のGⅠ馬が出走した宝塚記念。上半期の総決算に相応しい豪華メンバーが顔を揃えた。 17頭立ての多頭数に、直線が短い内回りコース。さらに、4で割り切れない非根幹距離で施行される点など。波乱を巻き起こしそうな要素が複数存在し、例年であれば大混戦になってもおかしくない条件。ただ、2023年の宝塚記念...
ちょうど1年前の2022年6月20日。全国公営競馬主催者協議会、特別区競馬組合、兵庫県競馬組合、日本中央競馬会、地方競馬全国協会が合同記者会見をおこない、3歳ダート三冠路線を中心とした2、3歳馬競走の体系整備に関する改革案が発表された。 この改革案では、いわゆる「南関東牡馬クラシック三冠レース」の第1弾・第2弾として長...
夏の風物詩ともいえる北海道シリーズ。その開幕を告げる函館スプリントSは、サマースプリントシリーズ、およびサマージョッキーズシリーズの第1戦。2022年のシリーズチャンピオンとなったナムラクレアは、このレースを勝利した後に北九州記念でも3着と好走し、史上初めて3歳馬のチャンピオンに輝いた。 一方、同馬の鞍上、浜中俊騎手も...
ダービーデイを締めくくる目黒記念は、年間で最も盛り上がるGⅡといっても過言ではない。毎年のように多頭数でおこなわれ、なおかつハンデ戦。さらに、年に2回しかおこなわれない、東京芝2500mという施行条件。 競馬の祭典・日本ダービーが終わった後の独特な雰囲気の中、いかにも一筋縄ではいかなそうな重賞を組むという主催者側の意図...
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語り継がれし「名馬」たち
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