1ヶ月に渡っておこなわれた函館開催も、あっという間のフィナーレ。近年は、最終週の土、日曜日それぞれに重賞がおこなわれ、土曜日のメインレースに組まれているのが、世代最初の重賞、函館2歳Sである。 開催日程の変更により、かつておこなわれていたラベンダー賞が廃止。地方所属馬の参戦が無ければ、1勝馬もしくは未勝利馬同士の対戦と...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
夏競馬の風物詩ともいえる七夕賞は、サマー2000シリーズの開幕戦。ハンデ戦で毎年のように混戦となり、1番人気馬が苦戦するレースとしても知られている。 言い換えれば、波乱の決着となることも少なくなく、3連単の配当が10万円超となったのは、過去10年で6回。さらに、そのうち2回は100万円を超える大波乱で、二桁人気馬の激走...
レース史上最多タイとなる8頭のGⅠ馬が出走した宝塚記念。上半期の総決算に相応しい豪華メンバーが顔を揃えた。 17頭立ての多頭数に、直線が短い内回りコース。さらに、4で割り切れない非根幹距離で施行される点など。波乱を巻き起こしそうな要素が複数存在し、例年であれば大混戦になってもおかしくない条件。ただ、2023年の宝塚記念...
ちょうど1年前の2022年6月20日。全国公営競馬主催者協議会、特別区競馬組合、兵庫県競馬組合、日本中央競馬会、地方競馬全国協会が合同記者会見をおこない、3歳ダート三冠路線を中心とした2、3歳馬競走の体系整備に関する改革案が発表された。 この改革案では、いわゆる「南関東牡馬クラシック三冠レース」の第1弾・第2弾として長...
夏の風物詩ともいえる北海道シリーズ。その開幕を告げる函館スプリントSは、サマースプリントシリーズ、およびサマージョッキーズシリーズの第1戦。2022年のシリーズチャンピオンとなったナムラクレアは、このレースを勝利した後に北九州記念でも3着と好走し、史上初めて3歳馬のチャンピオンに輝いた。 一方、同馬の鞍上、浜中俊騎手も...
ダービーデイを締めくくる目黒記念は、年間で最も盛り上がるGⅡといっても過言ではない。毎年のように多頭数でおこなわれ、なおかつハンデ戦。さらに、年に2回しかおこなわれない、東京芝2500mという施行条件。 競馬の祭典・日本ダービーが終わった後の独特な雰囲気の中、いかにも一筋縄ではいかなそうな重賞を組むという主催者側の意図...
6週連続GⅠ開催もあっという間に折り返しを迎え、年間で最も盛り上がる2週間に突入した。 その第一弾が、牝馬三冠第2戦のオークス。若き乙女にとって、2400mという距離はまだまだ過酷で、2012年のジェンティルドンナを除けば、接戦になることも多いレース。それでも、2023年のオークスは、圧倒的な支持を集めた桜花賞馬が、ど...
ウオッカやアーモンドアイ、グランアレグリアなど、牡馬を含めても、現役最強クラスの牝馬が圧倒的な強さを誇示してきたヴィクトリアマイル。一方で、18番人気のミナレットが3着に激走した2015年や、12番人気のコイウタが勝利した2007年など、想像を絶するような大波乱も度々起こってきた。 そんなヴィクトリアマイルは、世代間対...
3歳ベストマイラーを決めるNHKマイルCは、波乱の歴史に彩られたレース。3連単の配当が10万円を超えたのは過去10年で7度あり、全GⅠの中で最多。また、創設以来、最も高配当の決着となったのが2007年のレースで、このときは18頭中17番人気のピンクカメオが一世一代の追込みを決め優勝。1番人気のローレルゲレイロも2着に好...
大阪杯がGⅠに昇格して以降、宝塚記念と合わせ、春の古馬三冠レースとして括られるようになった天皇賞(春)。近年は、中距離路線と長距離路線が明確に分けられ、また海外GⅠに出走する馬も増えたため、このレースを春の最大目標に掲げる陣営はかつてほど多くない。 ただ、数あるGⅠの中でも、歴史の長さと伝統は別格。また、極めて格式高く...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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