「名馬」を語る ライバルとの激闘と別れ…。メジロベイリーの、短くも濃い現役生活を振り返る。 2022年7月8日 2022年6月28日、メジロベイリーが繋養先の東北牧場フォレブルーで老衰のため亡くなった。24歳だった。通算成績は7戦2勝。現役生活は、同時にケガとの戦いになったものの、短くも太く、非常に濃いものだった。 名門メジロ牧場が生産した最後のGI馬としても知られるメジロベイリー。ただ、それ以外にも注目される点がいくつかあった... 齋藤 翔人
競馬コラム [重賞回顧]変幻自在の良血馬が、秋に期待を持たせる重賞初制覇~2022年・ラジオNIKKEI賞~ 2022年7月4日 ラジオNIKKEI賞は、年に1レースしか行なわれない世代限定のハンデ戦。GIやGI級の大レースを勝利したマルゼンスキーやダイナコスモスが出走したのは、遠い昔、別定戦の頃の話。近年は、春のクラシックで好走した馬が参戦することはほぼなく、混戦になることが多い。 一方、このレースの特徴として挙げられるのが、2、3着に惜敗した... 齋藤 翔人
競馬ニュース レース回顧 [重賞回顧]進化止まらぬ、新時代の、真のステイヤー~2022年・宝塚記念~ 2022年6月28日 ファン投票で出走馬が決まる宝塚記念は、「上半期の総決算」とも呼ばれるドリームレース。しかし、その華やかさとは裏腹に、波乱の決着となることも少なくない。 その要因として挙げられるのが施行条件。阪神の芝2200mは、内回りを使用するため直線も短く、多くのGIが開催される東京競馬場とは対照的なコース設定となっている。それに加... 齋藤 翔人
競馬ニュース レース回顧 [重賞回顧]エスポワールシチー産駒が、ダート界の登竜門を突破~2022年・ユニコーンS~ 2022年6月20日 JRAに2レースしかない、3歳限定のダート重賞ユニコーンS。1ヶ月後に行なわれるジャパンダートダービーの前哨戦のような役割も担い、ダート界の登竜門ともいうべきレース。ここから多数のGI馬が誕生し、日本を代表するチャンピオンホースに上り詰めた馬も少なくない。 2022年の出走頭数は15頭で、単勝オッズ10倍を切ったのは5... 齋藤 翔人
競馬ニュース レース回顧 [重賞回顧]サウスポーが秋に希望を抱かせる快走で、初の重賞タイトルを獲得~2022年・エプソムC~ 2022年6月13日 近代競馬発祥の国イギリスを代表するエプソム競馬場は、ダービーやオークスが行なわれる競馬の「聖地」。その名を冠したエプソムCが創設されるきっかけとなったのは、1983年のこと。この年、日本ダービーが50回を迎え、それを機に、東京競馬場とエプソム競馬場が姉妹競馬場として提携。交換競走として、翌84年からエプソムCが行なわれ... 齋藤 翔人
競馬ニュース レース回顧 [重賞回顧]長欠明けもなんのその 偉大な父と兄に続く大物へ、刻は来た! ~2022年・鳴尾記念~ 2022年6月7日 6月に時期が移行され、宝塚記念の前哨戦のような立ち位置となって11年目を迎えた鳴尾記念。その間、このレースから本番を制したのは、2015年のラブリーデイのみ。とはいえ、2021年のユニコーンライオンをはじめ、3頭が2着。1頭が3着に好走するなど、しっかりと役目を果たしている。 10頭立てとやや寂しい頭数にはなったものの... 齋藤 翔人
競馬ニュース レース回顧 [重賞回顧]悔し涙を飲んだ舞台で、会心のリベンジ劇! チーム一丸の勝利で、新たなマイル王が誕生~2022年・安田記念~ 2022年6月6日 春のマイル王を決める安田記念。絶対的な本命馬がいた近年は、フルゲートを割ることが多かったものの、2022年は2頭の除外馬が出るなど混戦模様。そこへ、ダートのマイル王やスプリント王。さらには3歳馬も参戦し、大混戦にいっそう拍車をかけていた。 最終的に5頭が単勝10倍を切り、そのうち4頭が4歳馬という顔ぶれに。その中で、1... 齋藤 翔人
競馬ニュース レース回顧 [重賞回顧]兄の背中を追って。6歳春、ついに本格化の時~2022年・目黒記念~ 2022年5月31日 伝統のハンデ重賞・目黒記念が、ダービーデイの最終レースになって16年(2011年除く)。2021年は3連単の配当が99万円を超えるなど、高配当の決着も多く、目黒記念こそがダービーデイのメインレースというコアなファンも少なくない。 2022年もフルゲートの18頭が出走。同時に5頭の除外馬が出て、1番人気でも単勝オッズは4... 齋藤 翔人
競馬ニュース レース回顧 [重賞回顧]天才が天才であることを証明した2分21秒9~2022年・日本ダービー~ 2022年5月31日 2019年に生まれたサラブレッド7522頭の頂点を決める日本ダービー。府中市の最高気温は29度を記録し、夏を思わせる陽気の中、競馬の祭典を一目見ようと、入場規制が始まって以降最多の6万2364人が東京競馬場に詰めかけた。 混戦といわれた2022年のクラシック。ただ、牡馬に関しては、皐月賞で上位陣の顔ぶれがかたまった感も... 齋藤 翔人
競馬ニュース レース回顧 [重賞回顧]世代の頂点に輝く一等星が、疑いなき完勝で二冠達成!~2022年・オークス~ 2022年5月27日 牡馬、牝馬とも、大混戦といわれた2022年春のクラシック。上位人気馬の多くが掲示板を占めた皐月賞に対し、桜花賞は1、2番人気馬が外枠に泣き、4着以下に敗れてしまった。 そんな中、迎えたオークス。今度は、桜花賞馬が大外枠を引き、乗り替わりも重なって、再び混迷の度合いが深まることに。それでも、不利と思えるような困難を乗り越... 齋藤 翔人