6週連続GⅠ開催もあっという間に折り返しを迎え、年間で最も盛り上がる2週間に突入した。 その第一弾が、牝馬三冠第2戦のオークス。若き乙女にとって、2400mという距離はまだまだ過酷で、2012年のジェンティルドンナを除けば、接戦になることも多いレース。それでも、2023年のオークスは、圧倒的な支持を集めた桜花賞馬が、ど...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
ウオッカやアーモンドアイ、グランアレグリアなど、牡馬を含めても、現役最強クラスの牝馬が圧倒的な強さを誇示してきたヴィクトリアマイル。一方で、18番人気のミナレットが3着に激走した2015年や、12番人気のコイウタが勝利した2007年など、想像を絶するような大波乱も度々起こってきた。 そんなヴィクトリアマイルは、世代間対...
3歳ベストマイラーを決めるNHKマイルCは、波乱の歴史に彩られたレース。3連単の配当が10万円を超えたのは過去10年で7度あり、全GⅠの中で最多。また、創設以来、最も高配当の決着となったのが2007年のレースで、このときは18頭中17番人気のピンクカメオが一世一代の追込みを決め優勝。1番人気のローレルゲレイロも2着に好...
大阪杯がGⅠに昇格して以降、宝塚記念と合わせ、春の古馬三冠レースとして括られるようになった天皇賞(春)。近年は、中距離路線と長距離路線が明確に分けられ、また海外GⅠに出走する馬も増えたため、このレースを春の最大目標に掲げる陣営はかつてほど多くない。 ただ、数あるGⅠの中でも、歴史の長さと伝統は別格。また、極めて格式高く...
出走15頭中14頭が1勝馬で、重賞2着の実績を持つ馬は不在。オープン馬は、キミノナハマリアだけというメンバー構成になったフローラS。それでも、母や兄姉に重賞ウイナーを持つ良血馬が多数集結し、オークスに向けて興味深い一戦となった。 出走馬の大半が1勝馬という混迷を極める一戦で、単勝10倍を切ったのは5頭。その中で、1番人...
2023年の皐月賞は、11年ぶりにGI馬不在の大混戦。その11年前は、ゴールドシップがいわゆる「ゴルシ・ワープ」を繰り出す衝撃的なレースで勝利したが、当時と同じく馬場が渋り、重賞2勝馬さえ不在のメンバー構成。初対戦の馬も多く実力比較が困難な上、現4歳世代がラストクロップのキングカメハメハ産駒はもちろん、ディープインパク...
JRAでおこなわれるGIは26。その中で最も華やかなレースといえば、やはり桜花賞ではないだろうか。近年は全国的に桜の開花が早まっており、散り始めの時期におこなわれることも少なくないが、向正面の桜の樹はなんとか持ち堪え、クラシックの開幕に彩りを加えてくれる。 そんな中、迎えた2023年の桜花賞は一強ムード。定番化しつつあ...
「春の中距離王決定戦」大阪杯は、GIに昇格して7年目。有力馬が前週のドバイ諸競走と分散する傾向にあるものの、毎年のように豪華メンバーが集結している。 その背景には「引退後、最も評価されるのは2000mのGIを勝利した馬」という考えがあるように思う。実際、天皇賞(秋)を制したレイデオロや、2000mのGIを2勝したサート...
過去5年で2度100万馬券が出ているように、JRA重賞の中でも屈指の荒れるレース、高松宮記念。短距離戦、かつ基本的には能力が最も拮抗しているGIレースのため、枠順が結果に占める割合は少なくなく、「菜種梅雨」といわれる3月特有の天候もまた、結果を大きく左右している。 また、高松宮記念と対になるレースといえば、半年後におこ...
春のクラシック、桜花賞、皐月賞、オークス、日本ダービーのうち、トライアルレースから本番に臨み勝利した最も直近の馬は、はたしてどの馬かご存知だろうか。 牝馬は、2021年のフローラS3着からオークスを制したユーバーレーベン。一方、牡馬は2018年のスプリングS2着から皐月賞を勝利したエポカドーロまで遡る。 これに対し、近...
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語り継がれし「名馬」たち
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~
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[重賞回顧]傑出した瞬発力でライバルを圧倒!無傷3連勝を達成したシックスペンスが、堂々クラシック候補に名乗り~2024年・スプリングS~
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[重賞回顧]良血の外国産馬エトヴプレが一気の逃げ切りで後続を完封!~2024年・フィリーズレビュー~
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[重賞回顧]ミルコ・マジック炸裂! 勝負所でまくりを決めたコスモキュランダが重賞初制覇~2024年・弥生賞ディープインパクト記念~