「road to the future」未来へ続く道。
このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?
6月20日(土)
東京5R メイクデビュー東京・芝1,400m・1:23.4
クールキャット
牝馬(2番人気)
父:スクリーンヒーロー
母:メジロトンキニーズ
母父:ダンスインザダーク
生産牧場:レイクヴィラファーム(洞爺湖町)
所属:奥村武厩舎(美浦)
鞍上:C.ルメール騎手
重賞3勝馬トリオンフの半妹クールキャットが新馬勝ちです。
長期開催の影響によりダメージが目立ち始めた東京の芝で、インをついて抜け出した内容は、タイム以上に強い内容でした。血統的には1,400mよりもマイル以上で期待できる存在になるでしょう。
今日のレース内容は、先行して長い脚を使える事と馬場不問の走りが出来る事、そして府中をはじめ広いコースが向くことが一気に分かる内容でした。
スクリーンヒーローの牝馬と言えばウインマリリンの活躍が記憶に新しく、次走のレース内容によっては牝馬三冠路線に一気に近づける存在、と言っても過言はないでしょう。
阪神5R メイクデビュー阪神・ダート1,200m・1:13.2
レディステディゴー
牡馬(2番人気)
父:ダイワメジャー
母:レディトゥプリーズ
母父:More Than Ready
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
所属:浅見秀一厩舎(栗東)
鞍上:鮫島克駿騎手
全姉は、芝の短距離戦線で活躍したナックビーナス。思い起こせば初勝利は中山ダート1,200mで記録しています。
レディステディゴーも同条件での勝ち上がりとなりましたが、今後は姉同様に色々な可能性を模索できる事になるでしょう。レース内容は調教をつけ続けた鮫島克駿騎手がしっかりと勝たせる競馬をしてくれましたので、今後もこのコンビには要注目です。
函館5R メイクデビュー函館・芝1,200m・R1:08.7
モンファボリ
牝馬(2番人気)
父:Frankel
母:フォエヴァーダーリング
母父:Congrats
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
鞍上:武豊騎手
超新星の登場です。函館1,200mの2歳レコードを0.5秒も短縮するレコード勝ちです。
スタートが抜群に良かった事を考慮しても、終始抜群の手ごたえで先手を奪いノーステッキの競馬。しかも最後は一切追わない余裕までみせてのレコードタイムですから、これは圧勝と言わざるを得ません。
Frankel産駒という事を考えてもマイルまで問題はないでしょうし、桜まで意識できる大物が誕生しました。
また、土曜日は[今週の新馬]で取り上げた3頭すべてが勝ち上がりを果たしています!
6月21日(日)
東京5R メイクデビュー東京・芝1,600m・1:37.2
ブルーシンフォニー
牡馬・(4番人気)
父:スクリーンヒーロー
母:ブルーストーン
母父:コマンズ
生産牧場:ダーレー・ジャパン・ファーム(日高町)
所属:伊藤圭三(美浦)
鞍上:田辺裕信騎手
直線半ばで鋭い末脚をくりだしデビュー勝ちを果たしました。
血統だけ見ると正直瞬発力タイプではないはずなのですが、今日は素晴らしい末脚を披露しました。
次走でも同じような脚を使えるようでしたら、先々楽しみな一頭になると思います。
阪神5R メイクデビュー阪神・芝1,600m・1:35.9
シュヴァリエローズ
牡馬・(1番人気)
父:ディープインパクト
母:ヴィアンローズ
母父:Sevres Rose
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:清水久詞厩舎(栗東)
鞍上:川田将雅騎手
高額馬・血統馬が集まった話題の一戦を制しました。
並んでから抜かさず、しっかり最後まで集中して走れたことが一番の収穫です。
まだまだこれから成長していくタイプだと思いますが、私の目には、現状は距離は長いほうが良さそうに映りました。
函館5R メイクデビュー函館・芝1,200m・1:09.5
ブルースピリット
牡馬(1番人気)
父:Invincible Spirit
母:Jasmine Blue
母父:Galileo
生産牧場:愛国産
所属:中内田充正厩舎(栗東)
鞍上:藤岡佑介騎手
父Invincible Spirit(インヴィンシブルスピリット)はウオッカの交配相手にも指名された人気種牡馬です。
レースでは非常に優等生の競馬を見せ、新馬戦としては十分な内容でした。
見るからに欧州血統で、距離が伸びても面白いタイプです。