[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達 - 2023年01月07日(土)-

2020年産駒達もいよいよ3歳に。この世代の新馬戦も250戦を越え、残り少なくなってきました。

今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した3歳馬達を紹介していきたいと思います。

2023年01月07日(土)

中山3R ダ1200 晴・良 16頭

ハードワイヤード

牡馬
Hard Spun×Season Maker
母の父:Pioneer of the Nile
所属:美浦)加藤征弘厩舎
生産:Godolphin
鞍上:B.ムルザバエフ騎手
510㎏ 2番人気 2枠4番

単勝人気は重賞2勝馬マルターズディオサの半弟エイジアンスターに一歩譲った2番人気ハードワイヤードですが、勝利の方は譲りませんでした。

まずまずのスタートを切ったハードワイヤードは、砂を被ると嫌がるところがあったということで最初から追われてスピードに乗り先頭へ。
逃げの体勢で自分のペースを作りレースを進めます。
余裕の手応えで直線に入ると今度は物見をしていたそうで集中を欠きますが、後方からニットウバジルが迫るとそれに押し出されるように再加速。
2馬身以下には詰めさせず、見事逃げ切り勝ちを決めました。

勝ち時計は1分12秒8。
これがこの世代のJRA新馬戦初勝利となったB.ムルザバエフ騎手も、8割も力を発揮できていないと素質の高さに高評価。
距離ももう少し持ちそうということで、次走以降の成長と活躍が楽しみな1頭です。

中京4R ダ1800 晴・良 12頭

トーホウレーゲン

牡馬
フリオーソ×トーホウアスティ
母の父:フレンチデピュティ
所属:栗東)石坂公一厩舎
生産:竹島幸治
鞍上:菱田裕二騎手
444㎏ 9番人気 5枠5番

フリオーソ産駒がこの世代の新馬戦初勝利を挙げました。

ゲートをやや出遅れたトーホウレーゲンでしたがその後はすぐスピードに乗り、先頭集団のすぐ後ろ、5-6番手でレースを進めます。
外めを回りながら直線に入ると、残り200m付近から鋭く加速。
最後は10番パワフルボンドとの叩き合いをクビ差で制しました。

勝ち時計は1分56秒9。
砂を被りながら馬群の中での競馬を経験し良い内容だったと菱田騎手も高評価で、馬主の東豊物産株式会社、生産の竹島幸治氏にとってはこの世代の新馬戦初勝利となりました。

12番イーヴイは馬場入場後に右後肢跛行を発症し除外。
軽症であることを祈っております。

中山5R 芝1600 晴・良 16頭

シルバージュエリー

牝馬
シルバーステート×ビジュートウショウ
母の父:ディープスカイ
所属:美浦)加藤士津八厩舎
生産:坂東牧場
鞍上:杉原誠人騎手
452㎏ 4番人気 2枠3番

2023年の3歳新馬戦は5戦目。
G1レーシングが幸先よく2勝目を挙げました。

好スタートを切ったシルバージュエリーは積極的に前へ。
1番人気アシャカタカとのハナ争いを制すると、後続にやや差をつける形で逃げの体勢に入ります。
余裕の手応えで直線に入るとそのまま最後までしっかり走り抜き、2着リーリオブランコに3馬身半差をつける完勝でデビュー戦を飾りました。

勝ち時計は1分35秒5。
体もまだまだで良化途中の馬という評価のなかでのこのパフォーマンスだったそうで、今後の成長と活躍に注目の1頭です。


以上、1月7日土曜日開催のメイクデビュー勝ち馬3頭を見ていきました。

この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、ここからの成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。

写真:じゅん×2

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