![[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/07/26)](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2025/07/img_9087.jpg)
多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?
07月26日(土)
■新潟2R 2歳新馬・芝1600m・1:34.6
ヒルデグリム
牝馬(9番人気)
父:ゴールドシップ
母:ナーゲルリング(母父:レッドスパーダ)
厩舎:(美浦)小野次郎
騎手:石神深道
馬主:ビッグレッドファーム
生産者:(新冠町)ビッグレッドファーム
まずまずのスタートを切ったヒルデグリムは、先行集団の内寄りで折り合いレースを進めていきます。そのまま直線に入り進路が無いかと思われましたが、馬群がばらけてくると外に出されて加速を開始。2着ラプランセスに2馬身半差をつける快勝で勝ち上がりを決めました。
種牡馬ゴールドシップと2年目石神深道騎手にとってこれが今年の新馬戦の嬉しい初勝利となりました。

■新潟3R 2歳新馬・芝1400m・1:21.3
エコロアルバ
牡馬(1番人気)
父:モズアスコット
母:スターアクトレス(母父:フレンチデピュティ)
厩舎:(美浦)田村康仁
騎手:Rキング
馬主:原村正紀
生産者:(新ひだか町)藤原牧場
前週函館2歳Sを優勝したRキング騎手が新潟競馬場での初勝利を挙げました。
叔父にシルクロードS連覇のダンスディレクターを持つモズアスコット産駒エコロアルバは、スタートは悪くありませんでしたが急いで前に行くことはせず、馬群中ほどでレースに入っていきます。
外に出されながら直線に入ると一歩ごとに順位をあげていき、残り200を切る頃には3番手。
以降も勢いは衰えず、2着アパレイユに2馬身半差をつけて1番人気に応えました。

■中京4R 2歳新馬・芝1400m・1:22.0
マイケルバローズ
牡馬(1番人気)
父:ロードカナロア
母:アルーリングハート(母父:ダイワメジャー)
厩舎:(栗東)上村洋行
騎手:川田将雅
馬主:猪熊広次
生産者:(浦河町)杵臼牧場
牝系にアルーリングボイス、アルーリングアクトと短距離の重賞勝ち馬を持つ1番人気マイケルバローズは、外枠からでしたが綺麗なスタートを切ると無理なく先行。
2番手で直線を迎え、最後は3頭の競り合いとなった接戦をハナ差で制し新馬勝ちとなりました。
6月の新馬戦は1勝に留まった川田将雅騎手、7月の新馬戦はこの勝利で3勝目となっています。
■札幌5R 2歳新馬・ダ1700m・1:46.4
テイエムキハク
牡馬(8番人気)
父:ルヴァンスレーヴ
母:タイニーダンサー(母父:サウスヴィグラス)
厩舎:(美浦)伊藤圭三
騎手:丹内祐次
馬主:竹園正繼
生産者:(新ひだか町)グランド牧場
大外からのスタートとなったテイエムキハクでしたが、序盤から一気にスピードに乗ると積極的に前へ。外々を回る展開ながらも先頭集団の一角をキープしレースを進めていきます。
最終コーナーを回りながら先頭に並びかけると最後まで脚色は衰えず。1馬身半の着差以上に余力を感じさせる内容でデビュー戦を終えました。
Jpn2関東オークスを始め、北海道2歳優駿・エーデルワイス賞を勝つなど地方で活躍したタイニーダンサーの5番仔。母に追い付き、追い越す活躍を見せられるか。今後に注目の1頭です。
写真:かずーみ