[グルメ]地方競馬のギャンブル飯を訪ねて〜大井競馬場編〜

ギャンブル飯ライター・プーオウがお送りする、地方競馬ギャンブル飯を紹介するシリーズ。船橋競馬場グルメ、浦和競馬場グルメに続く第3弾は大井競馬場グルメである。

地方競馬場の中で一線を画するのが大井競馬場。
ゴール写真判定装置の導入、騎手服・枠別の帽色の採用、スターティングゲートの導入、ナイター競馬開催など、今の競馬では当たり前のものが、大井競馬場が初めてというのも数多い。

また、左右両回りでの競馬開催などは、世界で唯一、大井競馬場だけである。

そしてなんといっても、東京23区内という好立地をいかし、施設の綺麗さや充実ぶりは中央競馬に負けず劣らず。それでいて馬との距離は結構近い。中央競馬ファンの方々で、初めて地方競馬に行くなら、大井競馬場はオススメである。

■大井競馬場食堂

現在の大井競馬場グルメで中心となるのが、その名も『大井競馬場食堂』。

カレー、カツ丼、親子丼、ラーメンなど、まさしく競馬場グルメの基本といったメニューが、多数ラインナップされている。この中でも特にカレーが評判とのことで、今回はミンチカツカレーを食する。

オーソドックスな欧風カレーが、ズバリ美味い!

評判のカレー屋さんに負けない程しっかりとした味で、それにミンチカツも合う。今度はカツカレーも食べてみたい。意外と言っては失礼だが、カレーがこの美味しさだったので、他のメニューの味はどうか、気になるところ。

色々試してみたくなるお店である。

■築地食堂源ちゃん

競馬場なのに海鮮を食べることができると評判の築地食堂源ちゃん。寿司や海鮮丼に揚げ物もあり、何を食べたら良いのか迷ってしまう程にメニューが豊富である。

こういう場合「迷ったらお店の名前がついているメニュー!」ということで、源ちゃん丼を注文。

ご覧の通り多くの海鮮が乗っている上に、青さのおみそ汁がついているのも嬉しい。

源ちゃん丼を食べていると「いま、私は本当に競馬場にいるのか!?」と思わされる。ここも、他のメニューも食べてみたくなった。

■煮込みとビールのお店 253

大井競馬場の煮込みといえば昔から幸福堂が有名。しかし残念ながら、数年前から閉まったままで再開の話を聞かない。

近年における大井競馬場の煮込みと言えば、こちらのお店になるだろう。

見ての通り、他の競馬場の煮込みに比べると量は少なめ。しかし食べてみると味に深みがあって、濃くもある。

美味しいので箸が進むのだが、一気に食べるとすぐになくなる。焦る気持ちを抑えつつ、じっくり味わいながら食する──。ここの煮込みは、大井競馬場の新しい名物になりうる味である。

■DON94

大井競馬場でラーメンや丼といったら、こちら。

私の両親は北海道十勝出身なので、十勝豚丼があるとつい注文してしまう。北海豚丼というメニュー名の通り、焼いた豚を甘いタレにくぐらせ、ご飯の上に乗せた丼である。

豚肉はやや小さめに切られているが、しっかりと十勝豚丼の味がする。ちなみに丼には大井競馬のキャラクター、うまたせとウマタセーヌが描かれておりカワイイ。

味覚も視覚も楽しめるお店である。

■鶴亀庵 マリオンクレープ

お酒が飲めない私は、競馬場にオヤツを求める。

とはいえ、本来は競馬場にオヤツは少ない。しかし大井競馬場はオヤツも豊富なのである。

特にオススメしたいのが、鶴亀庵のお団子とマリオンクレープのクレープだ。

鶴亀庵のお団子は大井競馬場のキャラクター名である「うまたせ!」が印字されていて、カワイイ。食べるのがもったいないくらいだが、いざ食べ始めると団子1つが大きいのでこれでお腹がかなり膨れる。そしてマリオンクレープはやはり鉄板。間違い無い甘さと美味しさである。


大井競馬場は、正直に言えば昔からのお店はほぼ残っていない。そのため「あのお店のグルメが良かったのに…」7という声を聞くことも少なくない。それは自然なことで、私も昔のあの味を思い出す時がある。さらにいえば競馬場にしては上品なので、他の競馬場グルメに比べて値段がやや高めという点も。しかし同時にそれだけの美味しさがあるので、新しくなった大井競馬場の味も楽しんでいる。

ちなみに食べ放題のブッフエがあるのも、競馬場では大井だけ。ブッフエで舌鼓しながら競馬を楽しめるのは、大井競馬場ならではある。さらにウマイルスクエアというスペースでは、不定期にグルメフェスも開催される。このグルメフェスも侮れず、かつて私はカレーフェスで、2日間かけて5店舗のカレーを食したことがある。

このように様々な大井競馬場グルメがあるので、行く度に何を食べようか迷ってしまう──。

そうやって迷うのも楽しいのが、競馬場グルメ。大井競馬場に行ってご飯を食べる時には、多いに悩んで注文した後、しっかりと味わってもらいたい。

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