[今週の競馬]西で伝統重賞の日経新春杯、東はクラシックに繋がる京成杯がそれぞれ開催

今週で東西の2場開催はいったん終了。重賞は日曜に中山で3歳限定のG3・京成杯、京都では古馬ハンデ重賞のG2・日経新春杯が行われ、クラシックや春のG1戦線を占ううえで重要な1戦が続く。

○京成杯 4月の皐月賞と同舞台で素質馬が相まみえる

京成杯(G3)
中山11R 15:45発走
芝2000m(右)サラ系3歳限定 オープン 定量
本賞金 1着4100 2着1600 3着1000 4着620 5着410(万円)

■レースの歴史、位置付け

創設は1961年で、当初は中山芝1600mで開催されていた。中間、東京の芝1600mで施行されていた時期もあったが、1999年から中山芝2000mに条件が変更。以降、春の3歳G1を目指す馬たちの戦いとして定着した。現行距離となってからは同舞台の皐月賞のみならず、日本ダービーでの好走馬も多く輩出している。

ちなみに、距離が延長されてから1度だけ東京競馬場の芝2000mで開催されたことがあるが、その時の結果は同着。1着となったヤマニンセラフィムとローマンエンパイアはどちらも負けなしでこのレースに出走してきていたため、無敗の重賞ウィナーが2頭誕生することとなった。

■前年のレース模様

出走メンバー全頭が1勝馬というかなりの混戦模様で、兄にG1馬ジャスティンパレスがいるキングノジョーが最終的には1番人気となった。

レースは1000m通過が58秒8というハイペースで、直線では先行勢と後方勢がガラっと入れ替わる激戦に。最後は単勝11番人気のニシノエージェントが抜け出して、重賞初制覇を達成した。

■今年の出走馬

登録時点ではかなりの良血馬が顔を揃えている。きょうだいにダノンベルーガやボンドガールがいるダノンヒストリーがその筆頭。前走の東京スポーツ杯2歳ステークスでは1番人気に支持されながら7着だったが、出遅れての敗戦なら見直せる要素はある。巻き返しに期待したい。

一方で母系に目を移すと、祖母が桜花賞馬という馬たちの対決もある。ブエナビスタの孫であるソラネルマンと、ダイワスカーレットの孫であるポッドクロスがその対象。特にポッドクロスはデビュー5年目の大久保友雅騎手が手綱を取る予定で、出走が叶えば重賞初騎乗となる。昨年オーストラリアで武者修行も経験した若武者が、どんな騎乗を見せるかにも注目だ。

○日経新春杯 伝統のハンデ重賞

日経新春杯(G2)
京都11R 15:30発走
芝2400m・外(右)サラ系4歳以上 オープン ハンデ
本賞金 1着5700 2着2300 3着1400 4着860 5着570(万円)

■レースの歴史、位置付け

前身は1954年に創設された日本経済新春杯。この競走名で施行された最後の年の勝ち馬はジンクエイトだが、66.5キロの斤量を背負ったテンポイントが競走中止となったレースとしても知られている。

天皇賞(春)や大阪杯などを目指す実力馬の勝利も数多いが、ハンデ戦だけに軽斤量の馬が波乱を起こすことも少なくない。2009年にはG1馬ながら出走メンバー中最軽量の49キロで参戦したテイエムプリキュアが、スタートから大逃げを打って勝利。単勝11番人気の低評価を覆して重賞2勝目を挙げた彼女は、同年の秋、エリザベス女王杯で再度波乱を演出することとなる。

■前年のレース模様

阪神競馬場のスタンド改修工事により、中京芝2200mでの開催となった。クラシックには間に合わなかったものの、着実に条件戦を勝ちあがってきたヴェローチェエラが1番人気で、クラシック路線を盛り上げたメイショウタバル、ショウナンラプンタがそれに続く形。明け4歳世代が上位3つの人気を独占した。

ゲートが開くとメイショウタバルが後続を突き放し、やや引っ掛かり気味で大逃げを打つ構えとなった。さすがにハイラップでは厳しかったか、直線半ばで彼の脚が止まったところに強襲したのは5歳馬ロードデルレイ。キャリア9戦目にして重賞タイトルを獲得した彼は、次走の大阪杯でも2着に好走し、春のG1戦線を盛り上げた。

■今年の出走馬

明け4歳からの有力馬はゲルチュタール。前年の日本海ステークスを制し、菊花賞では4着に好走した実力馬だ。同レースでは良い脚をじわじわと使っていたことから長い距離は得意そうで、初の古馬相手でも期待は大きい。

また、同じく菊花賞から転戦するヤマニンブークリエもセントライト記念では同世代のG1馬ミュージアムマイルに肉薄しているため、この舞台でも上積みはありそうだ。

一方、5歳以上の世代からも有力馬がスタンバイ。昨年のカタール遠征以来の出走となるサトノグランツの復帰を筆頭に、チャレンジカップを勝利したオールナット、エリザベス女王杯3着からの転戦となるライラックなどが迎え撃つ格好となる。


今週は東西共に伝統の重賞が組まれているが、飛躍を目指す馬にとっては非常にターニングポイントとなる舞台でもある。特に京成杯は近年、何頭もクラシックホースを送り込んでいるレースだけに、ここでの成績が春の舞台に結びついてくることが多い。また日経新春杯も、過去10年の勝ち馬のうち3頭がG1馬となっている出世レースだ。この2つを制し、春の大舞台に駒を進めるのは果たしてどの馬となるだろうか。

写真:ぼん

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