「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

2月13日(土)

東京3R メイクデビュー東京・ダート1,600m・1:39.1

ワーズワース

牡馬(4番人気)
父:リオンディーズ
母:ラブディラン
母父:Dylan Thomas
生産牧場:谷岡牧場(新ひだか町)
所属:清水久詞厩舎(栗東)
鞍上:戸崎圭太騎手

しっかりと先行できるスピードを見せ、難なく新馬勝ちです。

半兄カシアス(父:キンシャサノキセキ)は2017年の函館2歳Sの勝ち馬。
本馬はダートで好センスを見せてくれました。

直線に入る頃にはすでに先頭にたち、後ろから迫られ騎手が気合をつけると一気に引き離す内容。
半父Dylan Thomas(ディラントーマス)は愛国産で凱旋門賞等を制し、芝の中距離で活躍したカルティエ賞年度代表馬です。
今後の走り次第では芝でも楽しめそうな血統背景を持ち合わせているかと思います。

阪神4R メイクデビュー阪神・ダート1,200m・1:13.8

サンライズウルス

牡馬(1番人気)
父:ヘニーヒューズ
母:アルーシュ
母父:チチカステナンゴ
生産牧場:村上欽哉さん(新冠町)
所属:安田翔伍厩舎(栗東)
鞍上:藤井勘一郎騎手

直線では外へふられ、手前がかわるのがハッキリ分かるなど、まだまだ若さが伺えました。
しかしその中で、これだけの脚を使えた事が収穫だと思います。

父ヘニーヒューズ×母父チチカステナンゴの組み合わせは非常に珍しいですが、すでにキャロットファームでホワイトクロウが新馬勝ちを果たしていて、これで2頭中2頭が新馬勝ちを果たした事になります。
次走以降しっかりと競馬を覚えていく事で再考したい1頭です。

2月14日(日)

東京2R メイクデビュー東京・ダート1,400m・1:27.4

エスジープリンセス

牝馬(2番人気)
父:アンライバルド
母:アースファイヤー
母父:クロフネ
生産牧場:グローリーファーム(新ひだか町)
所属:和田勇介厩舎(美浦)
鞍上:大野拓弥騎手

今日は良く勝ち切ったな、というのが本音です。
スタートは一息で、直線に入ってからも先頭にたつとすぐに後ろに迫られる内容。
最後はよく凌ぎきりました。

父アンライバルドは2009年皐月賞馬。ここまでの代表産駒はファルコンSの勝ち馬トウショウドラフタ、大井の第62回東京ダービー競走(G)のバルダッサーレら。この2頭はどちらも獲得賞金1億円オーバーです。

エスジープリンセスについては、現状の走りからはダートのマイル路線かと思います。

阪神4R メイクデビュー阪神・ダート1,800m・1:56.3

クールファイブ

牡馬(8番人気)
父:ルーラーシップ
母:トゥザハピネス
母父:シンボリクリスエス
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:友道康夫厩舎(栗東)
鞍上:岩田康誠騎手

今日は岩田騎手のファインプレーが光りました。
前半1,000mが64.9秒という超スローぺース。この馬が動いていなければ、これ以上に遅い流れになっていたでしょう。向こう正面で一気に進出し勝負を決めてくれました。

父ルーラーシップ×母父シンボリクリスエスの配合は実に豪華ですが、切れ味が課題の産駒が多い印象。
ただ、同配合ではレベルの高い南関で勝負できるダート馬もいますので、現状は今日の様な競馬が出来るダート戦が向いてくるかと思います。

ただし祖母はトゥザヴィクトリー。
当然、芝でも走れるだけの血統背景を持っていると思います。

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