[リーディング]ルメール騎手が5勝をあげ、トップの戸崎騎手に急接近 武幸四郎厩舎からは2週続けて牝馬クラシックの有力候補が誕生

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング 藤原厩舎が先週2勝で単独首位へ 武幸四郎師は2戦2勝で2位タイに浮上

先週は土曜京都5Rの3歳未勝利芝2000m戦(ラコンチャビエン・C.ルメール騎手)・日曜京都6Rの3歳未勝利芝1600m戦(マゲバスピード・川田将雅騎手)で2勝を挙げた藤原英昭師が単独リーディングトップとなった。

今年の3週間を終えて藤原厩舎の馬は17頭レースに出走したが、掲示板未満の成績だったのはわずか3回。先週も5頭中4頭が連対以上という優秀な成績で、厩舎全体が好調と見て良さそうだ。重賞やオープンでも多くの馬が好走しているだけに、この勢いを持続させたままG1シーズンへ向かえるか注目したい。

一方、ここまで単独トップに立っていた福永厩舎は未勝利に終わり、順位は2位に。とはいえ出走4頭のうち2,3着がそれぞれ1回という成績で、トップの藤原厩舎とはわずか1勝差。今週は福永師が騎手時代、共にG1制覇を成し遂げたピクシーナイトの半弟であるペイジャーがデビューを控えており、素質馬の活躍で順位がひっくり返る可能性もある。

また、フェアリーステークスをブラックチャリスで制した武幸厩舎は先週土曜の京都10Rの紅梅ステークスをリリージョワで制し、2週続けて牝馬クラシックの有力株が厩舎から誕生。続く11Rもエストレヤデベレンが1着となったことで、先週を2戦2勝という最高の成績で終えた。順位も7位タイから2位タイに浮上。先週同様、騎手出身の2人が管理する馬にも楽しみは多い。

1位   藤原厩舎 5勝(先週2勝) 昨年8位
2位タイ 福永厩舎 4勝(先週0勝) 昨年26位
2位タイ 高野厩舎 3勝(先週0勝) 昨年22位
2位タイ 武幸厩舎 4勝(先週2勝) 昨年49位
2位タイ 上原佑厩舎 4勝(先週2勝)昨年30位
6位タイ 杉山晴厩舎 3勝(先週1勝)昨年1位
6位タイ 牧浦厩舎 3勝(先週1勝) 昨年7位
6位タイ 村田厩舎 2勝(先週1勝)昨年60位
6位タイ 上村厩舎 3勝(先週1勝) 昨年8位
6位タイ 大竹厩舎 3勝(先週1勝) 昨年36位

ここからの2週間は3歳重賞にかわって古馬重賞がメインとなる。いずれも春のG1戦線を占ううえでは重要なレースとなるため、有力厩舎の動向はチェックしておきたいところだ。

■騎手リーディング ルメール騎手が早くも10勝にリーチ 三浦騎手が2年3か月ぶりにWIN5対象レースを連勝

先週は土曜京都5Rの3歳未勝利芝2000m戦(ラコンチャビエン・藤原英昭師)・10Rの紅梅ステークス(3歳牝馬限定リステッド 芝1600m戦 リリージョワ・武幸四郎師)・11Rの羅生門ステークス(4歳上3勝クラスダ1400m戦 エストレヤデベレン・武幸四郎師)・日曜中山3Rの3歳未勝利ダート1800m戦(サイモフェーン・高木登師)・12Rの3歳未勝利芝1600m戦(サンヴィクトワール・武井亮師)で5勝を挙げたクリストフ・ルメール騎手が5位タイから単独2位に。今年の勝利数を9とした。1位の戸崎騎手は10勝1番乗りを達成したが、今週の結果次第では早くも2人目に名乗りをあげそうな勢いだ。

また、日曜の中山では9Rの若潮ステークス、10Rのジャニュアリーステークスを三浦皇成騎手が連勝。WIN5の対象レースに指定されている競走を三浦騎手が連勝したのは2023年の10月15日以来、2年3か月ぶりとなった。昨年9月にはスプリンターズステークスをウインカーネリアンで制し悲願のG1ジョッキーに輝いただけに、特別戦での安定感も増してきた印象がある。もしかすると今年、2回目、3回目となる中央G1制覇の時が訪れるかもしれない。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位   戸崎騎手 10勝(先週3勝) 昨年2位
2位   C.ルメール騎手 9勝(先週5勝)昨年1位
3位タイ 松山騎手 7勝(先週4勝)昨年3位
3位タイ 岩田望騎手 7勝(先週2勝)昨年7位
3位タイ 横山武騎手 7勝(先週2勝)昨年4位
6位タイ 川田騎手  6勝(先週3勝)昨年6位
6位タイ 坂井騎手  6勝(先週2勝)昨年5位
6位タイ 丹内騎手 6勝(先週1勝)昨年7位
9位タイ 武豊騎手 5勝(先週1勝)昨年13位
9位タイ 西村淳騎手5勝(先週0勝)昨年21位

先週は昨年のリーディングTOP10入りを果たした騎手の活躍も目立ち、松山騎手が2日で4勝を挙げて3位タイに。川田騎手も3勝を挙げ上位争いに顔を出し始めた。今週の結果次第では10勝台に乗りそうな騎手も多そうで、1月最終週にして早くもリーディング争いは激戦となりそうだ。

■種牡馬リーディング 上位2頭は変動なしも、ブリックアンドモルタルが重賞勝利によってTOP10入り

先々週が終わった時点で1,2位だったロードカナロア、エピファネイアの順位には変動がないが、日曜京都11Rの日経新春杯(4歳以上G2ハンデ芝2400m戦)を制したゲルチュタールの父ブリックアンドモルタルが6位までランクアップ。日曜は重賞以外にも2勝し、1週間で3勝の好成績を残している。

先週終了時点の順位は以下の通り。

1位 ロードカナロア    7勝(先週2勝) 昨年2位
2位 エピファネイア    8勝(先週2勝) 昨年5位
3位 キズナ        5勝(先週2勝) 昨年1位
4位 シルバーステート   9勝(先週2勝) 昨年14位
5位 レイデオロ      5勝(先週0勝) 昨年10位
6位 ブリックアンドモルタル5勝(先週3勝) 昨年15位
7位 キタサンブラック     6勝(先週3勝) 昨年3位
8位 ルヴァンスレーヴ   8勝(先週3勝) 昨年25位
9位 ドレフォン      5勝(先週0勝) 昨年7位
10位 リアルスティール   2勝(先週1勝) 昨年8位

昨年のリーディングサイアーであるキズナは3位まで浮上。2位のエピファネイアとの差も約2000万円に詰めてきた。今週はプロキオンステークスに産駒のハピがスタンバイ。重賞にあと少しのところまで来ている同馬が、悲願とも言えるタイトル獲得を狙う。

一方でエピファネイアも、アメリカジョッキークラブカップに有力候補のジョバンニが出走。今週も現役時代からのライバルといっていい彼らの産駒の走りからは目が離せなさそうだ。

■生産者リーディング 辻牧場が京成杯を制してTOP5入り ノーザンファームは盤石の3週連続重賞制覇

日曜中山11Rの京成杯を制したのはグリーンエナジー。彼を生産した辻牧場は今年4勝目を挙げたが、この勝利により一気に順位が4位まで上昇。ノーザンファームと社台ファーム、白老ファームを追うもののトップとなった。

JRAの重賞勝利は2024年の中山金杯以来、実に2年ぶりとなった辻牧場。今年のクラシック候補に名乗りをあげたグリーンエナジーは、果たして3か月後同じ舞台で再び輝きを放つことができるだろうか。

一方、日曜京都11Rの日経新春杯はノーザンファーム出身のゲルチュタールが勝利。これにより、正月競馬から3週連続で同牧場の生産馬が重賞勝利を達成した。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 29勝(先週9勝) 昨年1位
2位 社台ファーム 10勝(先週4勝) 昨年2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 5勝(先週2勝) 昨年3位
4位 辻牧場 4勝(先週2勝) 昨年18位
5位 岡田スタツド(先週2勝) 昨年6位
6位 ノースヒルズ 5勝(先週1勝)昨年9位
7位 下河辺牧場 4勝(先週1勝)昨年4位
8位 追分ファーム 4勝(先週2勝)昨年10位
9位 ダーレー・ジャパン・ファーム 5勝(先週2勝)昨年11位
10位 コスモヴューファーム 2勝(先週1勝)昨年16位

コンスタントに毎週勝利を挙げているのがノースヒルズと下河辺牧場。特に下河辺牧場は京成杯で生産馬のマテンロウゲイルが2着と好走し、こちらも牡馬三冠に向けた有力候補を輩出している。さらに障害ではアスクオンディープが入障4戦目にして初勝利を挙げてオープン入りも果たしており、先々が楽しみな馬が多い。


いよいよ1月も最終週に突入する。今週からは小倉開催も始まり3場開催。2場開催時より多くの人馬が動くため、順位変動もかなりありそうだ。果たして、年の始まりを良い形で締めくくり、2月からの開催へ向かうのは各部門誰になるだろうか。

写真:INONECO、ぼん

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