巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。
実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。
そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のレースからピックアップして紹介していきたいと思います。
今週は合計2頭の新馬を紹介します。
日曜札幌5R ホウオウプレミア
札幌の新馬戦としては珍しい芝2000mと言う距離でデビューするホウオウプレミア。曾祖母に「女帝」エアグルーヴがいる良血馬です。
エアグルーヴは競走馬として牝馬として17年ぶり、3200mから2000mに距離が短縮されてからとしては初となる秋の天皇賞優勝をはじめ、数多くの快挙を成し遂げた名牝です。しかし、エアグルーヴの功績はそれだけにとどまりません。繁殖牝馬としても現代競馬に多大なる影響を与えています。
そのことは、エアグルーヴの牝系(母、そのまた母の血を辿っていけばエアグルーヴに行きつく馬)の活躍を見れば明らかです。
- 子;アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2連覇など)、ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C等)、フォゲッタブル(ステイヤーズS、ダイヤモンドS)、グルヴェイグ(マーメイドS)
- 孫:ドゥラメンテ(皐月賞、ダービー)
- ひ孫:グルーヴィット(中京記念)
このようにエアグルーヴを含め4世代、いやエアグルーヴの母ダイナカールもオークス馬ですから、正確には5世代ににわたって重賞勝ち馬を輩出しています。1年に何頭も子孫を残せる牡馬と違い、1年に1頭しか子孫を残せない牝馬がここまで世代を超えて影響力を残すのは稀有な例です。エアグルーヴは「牝馬の対牡馬戦線の道を切り拓いたパイオニア」だけにとどまらず「稀代の名繁殖牝馬」でもあるのです。
その血が高く評価されてか、ホウオウプレミアは2019年に行われた日本最大級の競走馬のセリ市「セレクトセール」においておよそ3億円の金額で取引されました。高額な馬が必ずしも活躍するわけではないのが競馬の難しいところですが、期待値の高さは疑いようがありません。エアグルーヴ推しの方に限らず、注目すべき新馬と言えるでしょう。
日曜小倉5R ダイヤノカガヤキ
日曜小倉の5Rでデビューする、その名もダイヤノカガヤキ。母の父は「白い稲妻」タマモクロスです。
タマモクロスはデビュー当初それほど目立った活躍はしていませんでした。しかし、3歳(旧年齢表記4歳)の秋に覚醒。400万クラス(今でいう1勝クラス)の平場戦から、勝ちも勝ったり8連勝で天皇賞春、宝塚記念、天皇賞秋の3つのG1を制しています。
特に秋の天皇賞は、週刊ヤングジャンプで連載されているウマ娘のコミカライズ作品「シンデレラグレイ」でも取り上げられたのでご存じの方も多いかと思います。1歳下の怪物オグリキャップを好位抜け出しの王道競馬で負かしたレースはまさに圧巻。オグリキャップも素晴らしい伸びを見せているのですが、タマモクロスはそこからさらに伸びると言う貫録を見せつけたレースは名勝負と呼ぶにふさわしいレースだと思います。
……とは言え、それももう30年以上も前のこと。さすがにタマモクロスの血を受け継ぐ馬も少なくなってきており、今年の2歳馬で「母の父がタマモクロス」と言う馬は2頭しかいません(逆に「まだ2頭いるのか」とも言えますが)。
近年でもこの馬の兄にあたるパワーポケットが2018年の七夕賞で3着に来たり、現5歳のマイネルサーパスがオープン特別を2勝したりと「母の父タマモクロス」と言う血の勢いが衰えていると言うわけでは決してありません。この馬もその名の通りダイヤのような輝きを見せる1頭になってくれるかもしれません。
タマモクロス推しの方はタマモクロスと同じ芦毛のこの馬を応援してみるのも良いと思います。
開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
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