今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜今週の新馬戦(9/11,9/12)〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今週は合計2頭の新馬を紹介します。

土曜中山5R オニャンコポン

その語感とは裏腹にアカン語で「偉大な者」と言う意味があり、ガーナに伝わる天空神の名にもなっているオニャンコポン。この馬の父は8月20日より育成ウマ娘として実装されているエイシンフラッシュです。

エイシンフラッシュはウマ娘で真面目で几帳面で礼儀正しい性格として描かれています。そのバックボーンのひとつと言われているんが2012年の天皇賞秋の出来事です。

2012年の天皇賞は史上2度目の天覧競馬として施行されました。レースの前半は21世紀のツインターボ?とも言うべきシルポートが前半1000m57.3と言うハイペースで大逃げをうちました。エイシンフラッシュは中団内目をじっと我慢しながらの追走。直線馬群がばらけてもずっと内ラチ沿いをまさしく「閃光」のような末脚で抜け出し快勝。日本ダービーに続き2度目のG1制覇を果たしました。

ウイニングランを終えたエイシンフラッシュ鞍上のミルコ=デムーロ騎手は馬から降りて観覧席でレースをご覧になっていた天皇陛下に最敬礼。イタリア人でありながら日本式の方法で日本の象徴とされる天皇陛下に敬意を示したミルコ=デムーロ騎手には称賛の声が寄せられました。

こういった経緯からエイシンフラッシュの礼儀正しい性格、パドックでお辞儀をする動作のモデルになったのではないでしょうか。

また、この「天皇陛下がレースをご覧になる」と言う出来事をエイシンフラッシュの育成では「ドイツに住む父母がレースを見に来日する」と言う形に落とし込んだウマ娘のシナリオ力の高さにも私は唸りました。

エイシンフラッシュ自身はまだ重賞を勝つ馬を輩出してはいませんが、この「偉大なもの」が第1号になる可能性は十分にあります。期待してそのデビューを待ちましょう。

土曜中山5R エールトゥヘヴン

オニャンコポンと同じレースでデビューするエールトゥヘヴン。母の父はテイエムオペラオーと同期のアドマイヤベガです。

ウマ娘におけるアドマイヤベガはどこか影があり「今は離れ離れになってしまった誰かのために走っている」ことを思わせるような描写があります。これはアドマイヤベガの出生が元ネタと言われています。

アドマイヤベガの母は1993年の桜花賞・オークスの二冠を制した名牝ベガ。引退後は当時フジキセキ、タヤスツヨシなど多くの重賞勝ち馬を送り出し、「生産界に現れた超新星」と話題になっていたサンデーサイレンスがつけられました。

しかし、受胎の確認をしてみると宿していたのは双子だったことが判明。一般的にはなんてことないことかもしれませんが競走馬にとって双子は「どちらの馬も競走馬になれない大きさで生まれてくるかもしれない」ことなどから片方の子しか生まれないように処置を施すことが一般的とされています。

そうして残されたのがアドマイヤベガでした。生まれることなくこの世を去ってしまった名もなききょうだいの思いも背負って走ったおかげかアドマイヤベガは後に日本ダービーを制することになります。その時の走りはまさしく「輝く一等星」だったと言えるでしょう。

エールトゥヘヴンの母キストゥヘヴンは2006年の桜花賞を制している実力馬。エールトゥヘヴンには4代続けてのG1制覇の期待がかかります。

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