[高松宮記念2021]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜高松宮記念編〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今回は「ウマ娘 プリティーダービー」において、キングヘイローを育成する人にとって最大の鬼門(?)となっているであろうレース、スプリントG1高松宮記念を取り上げたいと思います。

高松宮記念とは?

1996年から、距離をそれまで行われていた芝2000mから芝1200mに改めG1に昇格した中京競馬場の名物レース。「ウマ娘 プリティーダービー」に登場するキャラクターではキングヘイローが2000年にこのレースを制し、通算11度目のG1挑戦で悲願のG1初制覇を達成しています。また、2009年にはキングヘイローの息子であるローレルゲレイロがこのレースを制していて、G1昇格以降初めてとなるる親子制覇も成し遂げました。

今回出走予定の馬には高松宮記念を勝ったキングヘイローの血を引く馬や、ウマ娘で短距離と言えばその名が上がるであろうサクラバクシンオーと血統的関わりのある馬は、残念ながら見られませんでした。

レシステンシア

上位人気馬の中では、1番人気が予想されるレシステンシア。
彼女の父であるダイワメジャーが、ウマ娘ではツンデレ系のヒロインとして登場するダイワスカーレットの兄にあたります。

競馬の世界は、平たく言えば「一夫多妻」で、1頭の種牡馬が多い場合年間100頭以上の子種を残すことが出来るので、「きょうだい」と言った場合、多くの場合が「母親が同じ」である場合を指します。裏を返せば年に1頭しか誕生しない「きょうだい馬」が活躍するというのは、意外とレアケースと言えるのではないでしょうか。

そんな中でダイワメジャー・ダイワスカーレットのきょうだいは2頭合わせてG1を9勝をあげた、日本競馬史上でも屈指の名"きょうだい"馬として知られています。

この2頭の武器はレース序盤から良いポジションがとれるレースの上手さとスピード、直線では追い上げる馬に並ばれても簡単には抜かせない根性だったのですが、レシステンシアについてもこの長所をしっかりと受け継いでいるようで、序盤から軽快に逃げる快速を生かしここまで勝利を積み重ねてきました。

今回はこの馬にとって初めてとなる1200mと言う距離ですが、この馬のスピードを生かすことが出来れば勝機も大いにあるでしょう。

エイティーンガール

ダイワスカーレットの父は「ウマ娘 プリティーダービー」内でも、その独特なキャラクターで人気を博しているアグネスタキオン。そのアグネスタキオンの孫にあたるエイティーンガールも今回の高松宮記念に出走を予定しています。

エイティーンガールはここ3走11着→14着→15着と結果は出ていません。
しかし、この馬の売りは「ウマ娘 プリティーダービー」のパラメーターで言うならば「パワー」。
雨が降って水分を含んだ馬場や、それまでたくさんレースが行われた影響で荒れ始めた開催後半の傷んだ馬場を得意としており、重馬場で走った際は2戦2勝の成績をおさめています。

高松宮記念が行われる当日の中京競馬場はどうやら雨が降る様子。そうなればこの馬のパワーが生きる可能性は十分にありそうです。アグネスタキオン推しの方は「逆さてるてる坊主」を用意しておくのもよいかもしれません。

レッドアンシェル

アグネスタキオン絡みでもう1頭、よくアグネスタキオンの実験に付き合わされそうになっているマンハッタンカフェも、レッドアンシェルと言う産駒をこのレースに送り出しています。

マンハッタンカフェは、現時点では「ウマ娘 プリティーダービー」内で育成キャラクターとしての登場はありません。サポートキャラ、また、長距離路線を歩む馬にとっての強力なライバルとして印象的なキャラクターですね。
マンハッタンカフェ自身も、菊花賞・有馬記念・天皇賞(春)と、勝利したG1はいずれも長距離。
ステイヤーとして花開いた馬でした。

しかし、このレッドアンシェルはこれまで芝1200mの重賞を2勝と完全にスプリンターとして才能を開花させています。血統言うのは時折こういう不思議なことが起こったりするので、興味深いところです。

レッドアンシェル自身は、ここ2走の成績は冴えませんが、一昨年には高松宮記念と同じ中京芝1200mで行われたCBC賞を勝っていますので、コース相性も良さそうな印象です。この相手でも決して見劣りしない実力は持っているはずですから、マンハッタンカフェファンの方はこの馬に注目してみてはいかがでしょう。

この他にこのレースに出走を予定している主なウマ娘関連馬は以下の通りです。

  • アストラエンブレム:父のダイワメジャーがダイワスカーレットの兄
  • サウンドキアラ:母の父がアグネスデジタル
  • ダイメイフジ:父がアグネスデジタル
  • トゥラヴェスーラ;父の母方の祖母がメジロマックイーン

今週も、競馬を楽しんでいきましょう!

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