[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/07/05)

多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。

今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

07月05日(土)

■福島4R 2歳新馬・芝1200m・1:10.7

ヤマメライズ

牡馬(2番人気)
父:サートゥルナーリア
母:ヴァルドワーズ(母父:ダノンシャンティ)
厩舎:(美浦)田島俊明
騎手:戸崎圭太
馬主:越村哲男
生産者:(浦河町)小島牧場

好スタートからスッとスピードに乗ったヤマメライズはそのまま先頭に立ってレースを引っ張って行きます。
3番人気ライヴマルガリータと競り合いながらコーナーを曲がると、稍重の発表となっていた直線を力強く進んで差をひろげていき、最後は1番人気コルテオソレイユが迫っていきましたが1馬身半差まで。鮮やかな逃げ切り勝ちでした。

この世代が産駒2代目となるサートゥルナーリアの仔で、今年は早くも2頭目の新馬勝ち。
父の評価を上げるような活躍をみせる世代となるか、注目です。

■函館5R 2歳新馬・ダ1000m・0:57.9

エムフォー

牡馬(1番人気)
父:フォーウィールドライブ
母:エムエスクイーン(母父:バトルプラン)
厩舎:(栗東)石坂公一
騎手:小林美駒
馬主:犬塚悠治郎
生産者:(日高町)新井昭二牧場

昨年初年度産駒がデビューしたフォーウィールドライブに期待の新星が登場しました。

良いスタートを切ったエムフォーは軽く追われてスピードに乗り、マテラスカイの初年度産駒ドナソレイとともに先頭を走ります。
直線に入っても手応えは衰えず後続をグングン引き離していき、重馬場ながらレコードタイムを更新する快勝で単勝1.4倍の一番人気に応えました。

母エムエスクイーンは名古屋デビューから11連勝で東海ダービーを制した名牝。
今後の活躍が楽しみな1頭になりそうです。

■小倉5R 2歳新馬・芝1200m・1:09.4

キャンディード

牡馬(2番人気)
父:トーセンラー
母:ストロボフラッシュ(母父:Speightstown)
厩舎:(栗東)松下武士
騎手:松山弘平
馬主:グリーンファーム
生産者:(千歳市)社台ファーム

グリーンファーム所属馬が今年の新馬戦初勝利を挙げました。

1枠1番からのスタートとなったキャンディードは先行集団の一角4-5番手でレースを進めます。
3番手で直線に入ると残り200を切った辺りからグングン加速し、逃げ粘ったララクレアドルーンをゴール前で捉え、しっかり1馬身前に出ての差し切り勝ち。

鞍上松山騎手は今年の新馬戦3勝目、トーセンラー産駒は今年の新馬戦初出走で初勝利となっています。

■福島5R 2歳新馬・芝1800m・1:52.0

アランカール

牝馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:シンハライト(母父:ディープインパクト)
厩舎:(栗東)斎藤崇史
騎手:北村友一
馬主:キャロットファーム
生産者:(安平町)ノーザンファーム

2016年のオークス勝ち馬で同年の最優秀3歳牝馬にも選出された名牝シンハライトの仔が堂々のデビュー勝ちです。

単勝1.3倍のダントツ一番人気に推されたアランカールですが、やや頭をあげながらゲートを出て最後方からのスタート。しかし慌てずそのままの位置取りで折り合いレースに入っていきます。
1000m通過時点では4番手までポジションをあげ、先頭に並びかけながら直線へ。
抜群の手応えで後続との差をひろげていき、2着シルバーゴールドに4馬身差をつけて人気に応えました。

キャロットファーム所属馬ではこの世代最初の新馬戦ウィナーとなっています。

写真:かずーみ、@gomashiophoto

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