[一口馬主]トップを目指せ! 2歳世代、今週の勝ち上がり馬たち 2024/10/5,6

「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末のレースを勝ち上がった一口馬主クラブの2歳馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線や世代の各路線、古馬になって活躍する名馬がきっと現れるはずです。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

10月5日(土)

東京3R 2歳未勝利・芝1,800m・1:48.9

コンフォルツァ - サラブレッドクラブライオン

牡馬(2番人気)
父:ドゥラメンテ
母:デルマキセキ(母父:Scat Daddy)
厩舎:松永 幹夫(栗東)
騎手:横山 典弘
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
一口価格:48,000円(1,000口)

道中はやや気合が入りすぎる面も見られましたが、横山典弘騎手がしっかりと折り合いをつけてくれました。
直線を向くと外からジワっと進出し、ラスト200mでスピードに乗ると並びかけてくる後続に先頭を明け渡すことなく、先頭でゴールを駆け抜けました。

米国産馬の母デルマキセキは新馬戦を快勝すると函館2歳S4着、クローバー賞3着と早いうちから好走を続けました。母父Scat Daddyは父としては2018年の米国三冠馬Justify、本国では2019年の高松宮記念馬ミスターメロディを輩出し、母父としてもロータスランドやカレンブーケドールといったところで名前を見ることが出来ます。

近2走の走りを見るに、現状はマイルから1,800mに適性を感じます。
最後まで交わさせなかった点からは勝負根性も感じることができました。次走にも期待をしたいと思います。

東京4R メイクデビュー東京(牝馬限定)・芝1,600m・1:35.0

ロンドボス - キャロットクラブ

牝馬(1番人気)
父:モーリス
母:フィニフティ(母父:ディープインパクト)
厩舎:藤原 英昭(栗東)
騎手:戸崎圭太
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:100,000円(400口)

スタート後はなかなかスピードに乗れずに後方に控える形。道中も無理をすることなく脚を溜め直線を迎えます。
進路を見つけることに少々手惑い、届くか心配になりましたが、弾けてからの脚は素晴らしいものがありました。

母フィニフティも同じ勝負服のキャロットクラブの出身馬。ロンドボスはいわばクラブが掲げる「Our Blood」にあたります。母も新馬戦を快勝し、デビュー2戦目のクイーンCで2着となり桜花賞へ駒を進めました。
また、父モーリス×母父ディープインパクトの組み合わせからはジェラルディーナ、ディヴィーナ、アルナシーム、ルークズネストといったように、性別・距離問わず多くの活躍馬が誕生しており、ロンドボスにも期待が高まります。

今日はデビュー戦という事もあり、スタートなど課題は残りましたが、直線の末脚は特筆すべきものがあり、今後の活躍にも期待したいと思います。

東京5R メイクデビュー東京・芝2,000m・2:02.4

レッドキングリー - 東京サラブレッドクラブ

牡馬(1番人気)
父:サートゥルナーリア
母:レッドエルザ(母父:Smart Strike)
厩舎:木村 哲也(美浦)
騎手:北村 宏司
生産牧場:レイクヴィラファーム(洞爺湖町)
一口価格:95,000円(400口)

スタート良く先手を奪うと、無理に逃げることは無く2番手に控えることで北村宏司騎手が馬に競馬を教えることが出来たのは、次走以降に繋がってくると思います。小雨降る稍重の馬場のなか最初の1,000mが1:03.2というスローペースになりますが、しっかりと落ちけており好印象をもてました。
直線では口向きが悪くなかなかスピードに乗れませんでしたが、ラスト100mで前を向けた際には素晴らしい瞬発力を披露してくれました。

母レッドエルザからは4勝をあげ日経新春杯で2着となったレッドレオン、同じく4勝をあげ桜花賞にも出走位したレッドアステル、3勝馬ルージュアルルなど活躍馬が多数輩出されています。

今日は課題も多く見つかりましたが、光るものも多々見え、成長してくれば兄姉のように上のクラスで十分に戦える存在になれるのではと映りました。

京都3R 2歳未勝利・芝1,800m・1:46.8

ミュージアムマイル - サンデーサラブレッドクラブ

牡馬(1番人気)
父:リオンディーズ
母:ミュージアムヒル(母父:ハーツクライ)
厩舎:高柳 大輔(栗東)
騎手:幸 英明
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:1,000,000円(40口)

デビュー戦で課題となったゲートも今日はクリアし、道中で一瞬カッとする面も見受けられましたがすぐに落ち着き成長を見せてくれました。
直線ではスピードに乗り切れないもどかしい面も見えましたが、噛み合ってからは素晴らしい伸び脚を見せ、見事に勝ち上がりを果たしてくれています。

母ミュージアムヒルはデビューから8戦連続で連対を果たすなど安定感のある走りで、2018年のスイートピーS2着など含め22戦3勝の成績で繁殖入り。その初仔が本馬ミュージアムマイルになります。

現状はまだ緩さも残るようで、まだ本格化は先になるかと思いますがこの時期に一つ勝ち上がれたことは大きくプラスに働くはずです。
今日の走りからは1,800m以下に適性を感じますが成長次第では2,000mも十分に守備範囲になるのではないでしょうか。

10月6日(日)

東京1R 2歳未勝利・ダート1,600m・1:36.7

ドゥカート - G1サラブレッドクラブ

牡馬(1番人気)
父:レイデオロ
母:キャットコイン(母父:ステイゴールド)
厩舎:宮田 敬介(美浦)
騎手:戸崎 圭太
生産牧場:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
一口価格:1,250,000円(40口)

デビュー3戦は芝のレースで6、2、4着でしたが、ダート替わりの一戦で見事に結果を残しました。
スタートしてからしっかりと先行し、ラスト400mで前を奪うと終始迫りくる2着馬の存在に反応し、ゴールまで伸び続けてくれました。

母キャットコインは2015年にデビュー3連勝でクイーンCを制し、牝馬三冠に皆勤賞。半兄グロッシェン(父:ニューイヤーズデイ)も今年、ダートに使われるようになってから1、3、1と2勝クラスまで駒を進めています。

今日はしぶとく最後まで伸びており、距離もこれ位が現状は良さそうかと思います。早めに賞金が加算できれば世代のダート短距離路線を目指したい1頭となるでしょう。

東京2R 2歳未勝利・芝2,000m・2:00.2

エデルクローネ - キャロットクラブ

牡馬(1番人気)
父:フィエールマン
母:コロナシオン(母父:キングカメハメハ)
厩舎:手塚 貴久(美浦)
騎手:C.ルメール
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:90,000円(400口)

フィエールマン産駒の嬉しい初勝利は、エデルクローネによってもたらされました。
スタートではやや後手をふみましたがすぐに先団にとりつき、道中は4番手で折り合えていました。7頭立てながら逃げ馬が軽快に後ろを離し淀みのない流れとなりましたが、直線を向くとしっかりと脚をつかい勝ち切っています。

祖母はGⅠを6勝した名馬ブエナビスタという良血馬。母コロナシオンは1,800mの新馬戦を単勝1.8倍に応え快勝しています。

血統的には父が3,000m超のGⅠを3勝したフィエールマンで母父がキングカメハメハということを考えると距離はあればあるほど良いかと思いますが、今日の走りからはまずは2,400mくらいが目途になるかなと感じています。
父の初勝利を飾った本馬がどれくらい勝ち星を伸ばせるか注目です。

東京3R メイクデビュー東京・ダート1,600m・1:36.8

マリブオレンジ - DMM.com証券

牝馬(2番人気)
父:Vekoma
母:Malibu Pier(母父:Malibu Moon)
厩舎:福永 祐一(栗東)
騎手:岩田 望来
生産牧場:Newtownanner Stud Farm(米国)
一口価格:29,500円(2,000口)

スタート五分で先団につけるとしっかりと折り合い、直線では内に進路を取り抜け出すと最後まで粘り切りました。操縦性も高くデビュー戦としては注文の付けようが無い内容だったと思います。

半姉は2016年に行われた米国のGⅠブリーダーズカップジュベナイルフィリーズ2着馬のコーステッド。我が国おいてはダノンベルーガ、ボンドガールの母といった方が分かりやすいかもしれません。父Vekoma(ヴェコマ)は現役時代米国にて8戦6勝でマイルと1,400mのダートGⅠを2勝しています。

今日の走りや血統的に考えると1,400mの方が適性は高いように感じましたが、マイルまで我慢できたことは今後のローテーションに大きな期待を残してくれたのではないでしょうか。

東京5R メイクデビュー東京・芝1,800m・1:49.2

ガルダイア - サンデーサラブレッドクラブ

牡馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:アステリックス(母父:ネオユニヴァース)
厩舎:国枝 栄(美浦)
騎手:C.ルメール
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:1,750,000円(40口)

ゴール入線後に止まることが出来ず3コーナー付近まで走ってしまうアクシデントはありましたが、それ以外は非常に高い能力を覗かせ快勝と言えるのではないでしょうか。
特にゴール前で後続に迫られた際のもう一伸びは素晴らしい反応だったと思います。

半姉アエロリット(父:クロフネ)は2017年のNHKマイルC制覇など重賞3勝の活躍馬。豪州デビューのAkari(父:スニッツェル)も3勝など活躍しています。

父エピファネイア×母父ネオユニヴァースの組み合わせからはまだ重賞馬はでていませんが、昨年のファンタジーS1番人気4着ですでに3勝をあげているセントメモリーズなど複数勝利馬も誕生しています。

今日は冒頭にも書いた通り、口向きなど難しい面も見受けられましたので今後ひとつずつ課題を克服していけば、より能力を発揮できるようになるのではないでしょうか。

京都3R メイクデビュー京都・ダート1,800m・1:56.5

ステイクオール - キャロットクラブ

牡馬(1番人気)
父:ナダル
母:ボールドアテンプト(母父:ゴールドアリュール)
厩舎:上村 洋行(栗東)
騎手:松山 弘平
生産牧場:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
一口価格:75,000円(400口)

ゲートはタイミングが合わずゆっくりなスタートとなりましたが、すぐに行き脚がつき中団を確保。スローペースのなか、4コーナーでは前に迫り直線では後続に5馬身差をつける圧勝劇でした。

曾祖母の産駒にダートで大活躍したタイムパラドックス、母の半弟に芝・ダートで活躍したタイムフライヤーがいる血統背景。そこに父ナダル、母父ゴールドアリュールですからダートがやはり向いているのは間違いないでしょう。
ちなみに父×母父の配合はこれまでに本馬を含め4頭がデビューし2頭が勝ち上がり、もう1頭は新馬戦を1番人気2着と好走をしています。

世代戦のダート界中距離路線を意識するとあと200mの延長に対応できるかがポイントになりますが、本馬の場合、今日の走りや血統背景を考えれば問題は無いでしょう。早めに賞金を加算するためにも次走がポイントになりそうです。

※本記事内のクラブ名は愛馬会法人名を使用しています

写真:s1nihs

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