「road to the future」未来へ続く道。
このコーナーでは、週末のレースを勝ち上がった一口馬主クラブの2022年産世代の馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線や世代の各路線、古馬になって活躍する名馬がきっと現れるはずです。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?
1月5日(日)
■中京4R 3歳新馬・ダート1,800m・1:55.0
ソルナシエンテ - キャロットクラブ
牡馬(2番人気)
父:ニューイヤーズデイ
母:ギーニョ(母父:サンデーサイレンス)
厩舎:藤岡健一(栗東)
騎手:高杉吏麒
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:75,000円(400口)
1枠1番から好スタートを決めると4番手でレースを進め、残り200mを切ってからの末脚は圧巻でした。
母ギーニョは現役時代ダートでの好走もありましたが、勝ち鞍は2つとも芝でのもの。
母としては芝ダート両方に複数勝利を挙げている産駒を出しており、ソルナシエンテも今後は幅広い条件を試しながら適性を見極めていくことになるでしょうか。
秋の予定だったデビュー戦を熱発で回避、回復と再調整に少し時間をかけましたが、見事な仕切り直しの新馬戦でした。
■中山5R 3歳未勝利・芝1,600m・1:34.3
フィールドノート - サンデーサラブレッドクラブ
牡馬(3番人気)
父:ロードカナロア
母:フィンレイズラッキーチャーム(母父:Twirling Candy)
厩舎:木村哲也(美浦)
騎手:Tマーカンド
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:1,250,000円(40口)
まずまずのスタートを切ると馬群後ろ寄りでレースを進め、早めに追い出されながら外を回って直線へ。
最後までバテることなく一緒に抜け出したルトンワージとの競り合いを制しました。
現役時代アメリカで活躍した母フィンレイズラッキーチャームの8歳時の仔で、半兄は重賞2勝馬シックスペンス。
繁靭帯炎を患いデビューが遅れ、登録状況をみて新馬戦では無く未勝利戦でのデビューでしたが、その采配がズバリというレースになりました。
■中山6R 3歳新馬・芝2,000m・2:01.9
ノクターン - シルクホースクラブ
牝馬(1番人気)
父:キタサンブラック
母:ラッドルチェンド(母父:Danehill Dancer)
厩舎:木村哲也(美浦)
騎手:横山武史
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:140,000円(500口)
まずまずのスタートを切ると馬群内側、4-6番手で追走していったノクターン。
4コーナーを回ると外に出されて進路を確保し、最後までしっかり脚を伸ばして新馬勝ちの栄冠を手にしました。
最優秀2歳牡馬を受賞したクロワデュノールを筆頭にこの世代も活躍馬を出しているキタサンブラック産駒で、重賞3勝馬テルツェットの半妹となる良血馬。
芝の中距離で新馬勝ちということで賞金を積めればクラシック戦線への参戦も見えてくるでしょうか。今後の動向に注目です。
なお、競走中止のアミドゥクールは左第3手根骨粉砕骨折で残念ながら予後不良とのこと。
心より、お悔やみ申し上げます。
■中山10R ジュニアカップ(OP)・芝1,600m・1:33.5
ファンダム - キャロットクラブ
牡馬(1番人気)
父:サートゥルナーリア
母:ファナティック(母父:ジャスタウェイ)
厩舎:辻哲英(美浦)
騎手:中井 裕二
生産者:白老ファーム(白老町)
一口価格:90,000円(400口)
好スタートから先行3頭の後ろにポジションをとりレースを進めると4コーナーを回りながら早くも先頭に並びかけ、直線に入ってからは楽に抜け出す大人な内容で1.8倍のダントツ1番人気に応えました。
母ファナティックも同じキャロットクラブ所属で、3歳1勝通算6走で引退しましたが掲示板率100%と能力の高さを感じさせる戦績の持ち主。
中央登録された産駒はこのファンダムが初となりますが、早速のオープンクラス勝利で母子ともに今後に向けて期待が高まります。
1月6日(月)
■中京2R 3歳未勝利・ダート1,200m・1:12.6
カフェロワイヤル - ワラウカド
牝馬(1番人気)
父:パイロ
母:カフェソサエティ(母父:マンハッタンカフェ)
厩舎:小林真也(栗東)
騎手:岩田望来
生産者:パカパカファーム(新冠町)
一口価格:30,000円(500口)
出たなりで2番手につけると伸びやかな走りでそのまま直線へ。
中程まではエコロレオナの粘りに対しなかなか差が縮まらず届かないかと思われましたが、最後は3/4馬身前に出て見事接戦を制しました。
パイロ産駒からはこの世代6頭目の中央勝ち上がり。
ワラウカドの3歳世代は募集7頭全頭がデビューを果たしていますが、このカフェロワイヤルが世代初の勝ち上がり馬となりました。
■中山2R 3歳未勝利(牝馬限定)・ダート1,800m・1:57.6
ラーナローゼ - ターファイトクラブ
牝馬(1番人気)
父:ドレフォン
母:ラーナアズーラ(母父:パイロ)
厩舎:畠山吉宏(美浦)
騎手:大野拓弥
生産者:グランデファーム(浦河町)
一口価格:45,000円(400口)
大外からスムーズにスピードに乗ると2番手でレースを進め直線へ。
直線のほぼすべてを使ったYGGシナツヒメとの一騎打ちは抜きつ抜かれつの大接戦となりましたが、アタマ分前に出たところでゴールを迎えました。
2着馬シナツヒメ、3着フォンデネージュも『ドレフォン産駒のクラブ馬』という珍しい決着。
ターファイトクラブからはこの世代3頭目の勝ち上がり馬誕生となりました。
■中山6R 3歳未勝利・芝2,000m・2:02.7
マイネルゼウス - ラフィアン
牡馬(2番人気)
父:ダノンバラード
母:ビジュティエ(母父:オルフェーヴル)
厩舎:奥村武(栗東)
騎手:津村明秀
生産者:ブルースターズファーム(新冠町)
一口価格:240,000円(100口)
8枠からのスタートとなりましたが、中の動向を見て一気に内へ。
5-7番手でレースを進めていきます。
横一線で直線に入ると残り200mを切った辺りからラストスパートに入り、5着馬までが0.2秒差のなかにおさまった接戦を先頭で制しました。
母ビジュティエも同じラフィアンの所属馬。
母が達成できなかった勝ち上がりを息子が達成してくれました。
ラフィアンからの勝ち上がりはこの世代4頭目。
うち2頭がダノンバラード産駒となっています。
※本記事内のクラブ名は愛馬会法人名を使用しています
写真:LeCourage、phi、@issy3594、だいゆい