プロキオンステークスってどんなレース?

1996年、中央競馬のダート重賞路線整備の一環で、4歳以上の馬による重賞競走として新設されました。

1999年までは桜花賞の翌週に行われていましたが、2000年から夏季開催に移行。
あわせて、出走資格も3歳以上に変更されました。

さらに2012年の番組改定に伴い、中京競馬場のダート1400mに変更。
今年は秋に行われる京都競馬場のスタンド改築に伴う開催変更のため、阪神競馬場で施行されます。

今年の主な出走馬

サンライズノヴァ(牡6 栗東・音無厩舎 59Kg 松若騎手騎乗)

昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯で初のJpn1タイトルを獲得したサンライズノヴァ。目標としていた帝王賞の出走は叶いませんでしたが、このレースに狙いを定めて出走してきました。

直線一気のレースをする馬のため、直線の長い東京競馬場などのレースをメインに出走。右回りで行われるレースは3歳(3017年)の師走ステークス(中山・ダート1800m)以来、約2年7ヶ月ぶりとなります。
59Kgのハンデは昨年の武蔵野ステークスで経験済み。その時は5着に敗れましたが、2番手からの競馬をするなどいつもの競馬に徹していなかったのが敗因と考えて良さそうです。530Kg台の大柄な馬体ですので、ハンデもクリアできると思います。

ヤマニンアンプリメ(牝5 栗東・長谷川厩舎 56Kg 武豊騎手騎乗)

昨年のJBCレディスクラシックで初のJpn1タイトルを獲得したヤマニンアンプリメ。
JRAのレースに出るのは昨年2月のオープンレース・大和ステークス以来となります。

昨年は安定した実績を残したこの馬ですが、休み明け初戦の前走・東京スプリント(大井・ダート1200m)では8着と大敗。騎乗した武豊騎手によると、乾いた砂が良くなかったとのことでしたが、初めて背負った56Kgのハンデも微妙に応えたのかもしれません。
今回も同じ56Kgのハンデは背負いますが、梅雨時の天候なので、乾いた馬場にはならないはずです。
芝コースからの発走に対応できれば、十分逆転はあると思います。

ラプタス(せん4 栗東・松永昌厩舎 57Kg 幸騎手騎乗)

Jpn3の黒船賞(高知・ダート1400m)、かきつばた記念(名古屋・ダート1400m)と連勝中のラプタス。
初のJRA重賞レース制覇に向けて出走します。

ダートの短距離に路線を変更してから7戦6勝と底を見せていないラプタス。
唯一敗れたバレンタインステークス(東京・ダート1400m)はスタートで躓き、そこから強引に主導権を握った事で失速(8着)したので、敗因は見えています。
逃げ切るレースが多く、先団争いが激しくなった場合は不安とするファンもいるかと思いますが、3勝クラスの羅生門ステークスでは3番手からのレースで勝っていることからも、逃げにこだわらずとも良い走りができる馬と言って良いでしょう。
大目標であるJBCスプリントに出走するためには、ここで一円でも多く賞金を加算したいところです。

サクセスエナジー(牡6 栗東・北出厩舎 57Kg 和田騎手騎乗)

昨年の黒船賞を制したサクセスエナジー。JRAの初重賞制覇を狙い出走します。

一時期は低迷していた事もありましたが、天王山ステークス(京都・ダート1200m)では59Kgを背負い快勝。続くリステッド競走の栗東ステークス(京都・ダート1400m)では58Kgのハンデを背負って快勝するなど、再び軌道に乗った印象です。
特に栗東ステークスでは前半600mのタイムが33.8秒と逃げ馬にしては厳しい流れを作りだしての勝利で、価値が高いと思います。
揉まれると脆さを見せる馬ですので、すんなりと先頭に立つか、外枠からの発走であれば、3連勝は十分あるはずです。

その他では阪神・ダート1400mのリステッド競走・コーラルステークスを制したレッドルゼル(牡4 栗東・安田隆厩舎 56Kg 川田騎手騎乗)。阪神・ダート1400mのオープン・リステッド競走を3勝しているスマートダンディー(牡6 栗東・石橋厩舎 56Kg 秋山真騎手騎乗)。昨年のこのレースで2着に入ったミッキーワイルド(牡5 栗東・安田隆厩舎 56Kg 松山騎手騎乗)。今年のフェブラリーステークス4着のワンダーリーテル(牡7 栗東・安田翔厩舎 57Kg 藤井騎手騎乗)が出走します。
また、初めてのダート挑戦となるエアスピネル(牡7 栗東・笹田厩舎 56Kg 鮫島駿騎手騎乗)の走りにも注目です。

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