フルールカップ:門別 1000m
2014年、ブリーダーズGCが牝馬限定競走になると同時に新設された、2歳牝馬向けの重賞です。
牝馬のレベルが高いホッカイドウ競馬において、将来を有望視された2歳馬が集まります。
1000m戦という電撃戦ですが、2歳短距離路線が充実しているホッカイドウ競馬にとって、これは決して珍しい距離ではありません。むしろ、このレースの前に既に1000m戦で強い勝ち方をしたことがある馬が多数出走する年もあり、思わず目移りしてしまいそうになることも。
一方で、前走1200m戦からの距離短縮組も良績を残しているため、距離実績のみにとらわれないよう注意が必要です。
さらには2016年覇者ピンクドッグウッドのように、函館2歳Sで芝に挑戦してからの参戦というパターンもあります。ピンクドッグウッドはその後に交流重賞・エーデルワイス賞で3着、大井の東京2歳優駿牝馬競走で優勝など確かな実力を持つ馬でしたが、函館2歳Sでの大敗も響いて2番人気に甘んじていました。
エーデルワイス賞で勝利したアークヴィグラス・コーラルツッキーや、東京2歳優駿牝馬競走・浦和桜花賞を制覇したモダンウーマンなどはここの勝ち馬ですし、関東オークスで2着に食い込んだミスミランダーはここの2着馬です。
牝馬大国ホッカイドウ競馬で出世レースを制するのは、どの馬でしょうか?