[一口馬主]トップを目指せ! 2歳世代、今週の勝ち上がり馬たち 2024/10/19,20

「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末のレースを勝ち上がった一口馬主クラブの2歳馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線や世代の各路線、古馬になって活躍する名馬がきっと現れるはずです。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

10月19日(土)

東京4R メイクデビュー東京・ダート1,600m・1:39.6

レッドルイナール - 東京サラブレッドクラブ

牡馬(1番人気)
父:ブリックスアンドモルタル
母:ハッピーグラス(母父:ディープインパクト)
厩舎:加藤 征弘(美浦)
騎手:C.ルメール
生産牧場:下河辺牧場(日高町)
一口価格:75,000円(400口)

スタートは五分でしたが無理に先行争いに加わらず道中は中団へ。残り400mあたりから徐々にスピードに乗り、抜け出す際の脚は素晴らしいものがありました。

母ハッピーグラスは2~4歳時に毎年勝ち星をあげ通算4勝。芝のマイル戦で2勝、ダート1,700m戦で2勝という成績です。兄姉でまだ目立った活躍馬はでていませんが、1つ上の姉コーラルハートはダート1,800m戦で勝ち星をあげています。
父ブリックスアンドモルタル×母父ディープインパクトの組み合わせからは、昨年デビュー2連勝でサウジアラビアRCを制したゴンバデカーブースが登場しています。

牝系の成績や、この日のレッドルイナールの走りからは現状の適性はダートの1,600~1,800mのように感じます。

東京6R メイクデビュー東京・芝1,400m・1:22.9

コルチェスター - サラブレッドクラブライオン

牡馬(3番人気)
父:ビッグアーサー
母:グランデセーヌ(母父:ゼンノロブロイ)
厩舎:尾関 知人(美浦)
騎手:戸崎 圭太
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:90,000円(400口)

スタートはまずますでしたが、無理をせずに道中は5、6番手を追走。直線では他馬に馬体を併せ1頭ずつ競り落とす競馬で、着差以上に強い勝ち方に映りました。

牝系を見ると真っ先に目につくのは祖母リッチダンサーの存在。日本で繁殖牝馬となると、バウンスシャッセ、コントラチェック、ムーンクエイクと重賞馬を輩出。ホーカーテンペスト、フロアクラフトも総賞金獲得額1億円オーバーです。グランデセーヌは勝ち星をあげられませんでしたが、母としての下地は十分でしょう。

父の産駒の多くが短距離馬ではありますが、本馬はマイルくらいは持ちそうなデビュー戦の内容だったと思います。

東京9R アイビーステークス・芝1,800m・1:45.8

マスカレードボール - 社台サラブレッドクラブ

牡馬(3番人気)
父:ドゥラメンテ
母:マスクオフ(母父:ディープインパクト)
厩舎:手塚 貴久(美浦)
騎手:戸崎 圭太
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
一口価格:2,000,000円(40口)

半姉マスクトディーヴァが屈腱炎で引退を発表。姉の果たせなかったGⅠ制覇へのバトンを弟が受け継ぐことになりました。

レースは8頭立てで少頭数の競馬になりましたが、縦長の展開。シルバーレインが最初の1,000mを59.3秒と後続をやや離して逃げていきます。直線では馬場の良い外に持ち出すかと思いきや内に進路を取り、最後は追いすがるピコチャンブラックに1 馬身と1/2差をつけ1着でゴールを駆け抜けました。

レース序盤にやや気合が入りすぎかなと思える場面や、先に書いた通りモタれて内に進路をとる場面もありましたが、まだデビュー2戦目の若駒。これからの成長に期待といったところでしょうか。
タイムも同日最終レースで行われた3歳以上1勝クラスを0.6秒上回っていました。
今日のレースぶりからは次走以降の戦いでも上位争いを期待させてくれます。

京都1R 2歳未勝利・ダート1,400m・1:25.6

マジカルシャイン - インゼルサラブレッドクラブ

牝馬(2番人気)
父:Catholic Boy
母:Magic Humor(母父:Distorted Humor)
厩舎:武 英智(栗東)
騎手:武 豊
生産牧場:Manitou Farm, LLC(米国)
一口価格:70,000円(500口)

スタートをしっかり決め道中は2番手をキープ。直線で逃げ馬を競り落とすと後続に2馬身差をつけるという、これぞ先行馬という競馬を披露。今日は完勝と言って良いでしょう。

母Magic Humor(マジックヒューマー)は北米で4勝。産駒のMagic Circle(マジックサークル)は北米で2勝をあげ、ダート1,800mのGⅡデムワゼルSで3着し、同じくダート1,800mのGⅠフリゼットSで4着など好走しています。
父Catholic Boy(カトリックボーイ)は現役時代GⅠではダート2,000mのトラヴァーズステークス、芝2,000mのベルモントダービーを連勝。13戦7勝で重賞6勝の活躍。母父Distorted Humor(ディストーテッドヒューマー)はダート重賞4勝をあげています。

上記の点からも適性はやはりダートで、今日の走りからは成長してくればマイルまでは十分に守備範囲でしょう。

京都2R 2歳未勝利(牝馬限定)・芝1,600m・1:35.3

ブルーミングローズ - サンデーサラブレッドクラブ

牝馬(4番人気)
父:サートゥルナーリア
母:ローザブランカ(母父:クロフネ)
厩舎:高野 友和(栗東)
騎手:北村 友一
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:1,500,000円(40口)

スタートはそこまで速くなく道中は後方に待機をしていましたが、向こう正面で一気に先団にとりつき、直線では3頭の叩き合いを制し初勝利です。一気に上がっていった分、最後の伸び脚があるかなと思いましたが、しっかりと頑張ってくれました。

母ローザブランカもブルーミングローズ同様にサンデーサラブレッドクラブで募集され、芝1,800mで3勝をあげました。母としては2022年秋華賞馬スタニングローズをはじめ多くの複数勝利馬を輩出する活躍を見せています。また祖母は重賞戦線で長らく活躍したローズバド。ファンだった方も多いのではないでしょうか。

本馬は父がサートゥルナーリアとなり新たな一面を見せてくれると思いますが、兄姉に比べると現状は距離が短いマイル戦などが得意な様に見受けられます。
クラブの期待は募集額150万円に十分見て取ることが出来ますので、これからの成長にも期待です。

10月20日(日)

東京5R メイクデビュー東京・芝1,800m・1:48.5

エネルジコ - シルク・ホースクラブ

牡馬(2番人気)
父:ドゥラメンテ
母:エノラ(母父:Noverre)
厩舎:高柳 瑞樹(美浦)
騎手:津村 明秀
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:80,000円(500口)

目の覚めるような末脚を披露し新馬戦を快勝です。
道中は中団に待機し、直線ラスト400mあたりからグンとスピードに乗るとラスト200mであっという間に差し切りました。

母エノラは2010年の独オークス馬。母としても独国での重賞制覇馬を輩出。また、日本に来てからもオープンクラスまで出世したフォーテが誕生しています。

今日のレースではメンバー唯一の33秒台の末脚を披露してくれたように、瞬発力など非凡さを十分に感じさせてくれる内容でした。
距離は父ドゥラメンテ、母エノラを考えると2,000mは十分に対応できるでしょう。早めに賞金を加算し来春を意識したい1頭なのではないでしょうか。

※本記事内のクラブ名は愛馬会法人名を使用しています

写真:KOH、@ChanceTheRoses、s1nihs

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