![[今週の競馬]秋の東京、京都開催がスタート!日曜日には伝統の重賞が東西で開催!](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/09/2026092501.png)
時候は「秋分」のなかごろを迎えた。日暮れも少しずつ早くなり、徐々に秋が色濃くなっていくころ。
中央競馬は、今週末から秋の東京、京都の開催がスタートする。日曜日には京都大賞典、毎日王冠と、秋のGⅠ戦線に向けて重要な前哨戦となる重賞が2つ開催される。また、10月4日(日)は京都競馬場が「フリーパスの日」として、入場が無料となる。
このあとに控えるGⅠ戦線に向けて、いよいよ秋競馬が盛り上がりを見せる週末になりそうだ。
○京都大賞典 中長距離路線のGⅠへの前哨戦
京都大賞典(GⅡ)
日曜京都11R 15:30発走
芝2400m(右・外)サラ系3歳以上 オープン 別定
本賞金 1着6700 2着2700 3着1700 4着1000 5着670(万円)
■京都大賞典の歴史と位置付け
番組表での正式名称は「農林水産省賞典 京都大賞典」。1966年に創設された「ハリウッドターフクラブ賞」を嚆矢とする重賞競走で、創設当初は3歳以上の別定戦として、京都競馬場、芝3200mの条件で施行された。
翌67年に芝2400mに短縮され、現在も同距離で施行されている。74年には、レース名称が現行の「京都大賞典」に変更となった。
オールカマー、毎日王冠と並んで、中長距離路線における秋の始動戦として位置づけられており、天皇賞(秋)、エリザベス女王杯、ジャパンCといったGⅠの前哨戦とされることが多い。14年からは、本競走の1着馬に天皇賞(秋)への優先出走権が付与されている。
伝統のGⅡとして歴史を誇り、テンポイントやスーパークリーク、メジロマックイーン、テイエムオペラオー、キタサンブラックといった錚々たる名馬たちが本競走を制してきた。

また、98年にはセイウンスカイが、3歳馬ながら本競走を逃げ切りで制している。セイウンスカイはこの勝利をステップに菊花賞も制し、皐月賞との二冠制覇を成し遂げた。
■昨年はディープモンスターが7歳にして重賞初勝利を挙げる
フルゲート18頭が揃った一戦は、4歳のアドマイヤテラが1番人気を集め、4歳サンライズアース、4歳ショウナンラプンタ、5歳ドゥレッツァが上位人気に支持されていた。しかし、レースを制したのは7歳のディープモンスターと浜中俊騎手だった。
サンライズアースが逃げてややスローな展開となるなか、アドマイヤテラは中団前目の5、6番手のポジションを取り、ディープモンスターが並んでその内を追走。ドゥレッツァがその後ろに続き、ショウナンラプンタは後方にポジションを取る。
向正面の中間あたりでドゥレッツァがまくり気味に外から2番手まで押し上げ、隊列が縮まり3コーナーへ。直線を向いて、先頭のサンライズアースが粘り込みにかかるところを、内からディープモンスターが脚を伸ばして先頭に立ち、そのままゴール板を駆け抜けた。

1/2馬身差2着にサンライズアース、さらにクビ差3着には後方から脚を伸ばした15番人気のヴェルミセルが入った。アドマイヤテラは4着、ショウナンラプンタは5着での入線となった。
勝ったディープモンスターは、7歳にして初の重賞勝利を挙げた。内枠の利を活かし、中団のインコースで脚を溜めて直線でもインを抜け出す、浜中騎手の手綱捌きが光った。このあと、今年の2月にはカタールでアミールTを勝利するなど、馬齢を感じさせない活躍を見せている。
■京都大賞典(2026年)の出走予定馬
昨年の天皇賞(春)を制したヘデントールがエントリー。24年の菊花賞でも2着に入っており、淀の長距離での実績は現役屈指。充実の秋に向けて、始動戦から注目したい。

デビュー以来、複勝圏を外していないダノンシーマ。今年に入って阪神大賞典、目黒記念、そして前走は雨中の新潟記念と、異なるコースや条件ですべて3着に好走している。ここで賞金を加算し、秋のGⅠへと進むことができるか。

アクアヴァーナルは、牝馬ながら今年の万葉Sを勝ち、続く阪神大賞典が2着、天皇賞(春)4着と、長距離路線で活躍を見せてきた。春に続いて、長距離路線をにぎわせる存在となるか。
その他にも、昨年の覇者で連覇を狙うディープモンスター、昨年の本競走以来の復帰となるショウナンラプンタといった、楽しみなメンバーが登録している。秋の京都開催、開幕週の重賞を制するのはどの馬になるだろうか。
○毎日王冠 数々の名勝負を生んできた府中伝統の重賞
毎日王冠(GⅡ)
日曜東京11R 15:45発走
芝1800m(左)サラ系3歳 オープン 別定
本賞金 1着6700 2着2700 3着1700 4着1000 5着670(万円)
■毎日王冠の歴史と位置付け
1950年に創設された重賞競走で、当初は東京、芝2500mのコースで施行されていた。また、かつての天皇賞と同様に、優勝した馬は次回以降出走できない「勝ち抜き制」が採用されていたが、55年から過去の優勝馬にも出走資格が与えられるようになった。
81年のジャパンC創設にともなう番組改革で、天皇賞(秋)の開催が1か月繰り上げて現行の時期となったことにより、本競走もその前哨戦として位置づけられた。さらに、84年に天皇賞(秋)の距離が芝3200mから芝2000mに短縮されたことで、本競走も現行の芝1800mに変更となった。
マイル、中距離路線の実績馬たちが、秋の始動戦として出走することが多く、天皇賞(秋)やマイルCSに向けての前哨戦として位置づけられている。また14年からは、本競走の優勝馬に天皇賞(秋)の優先出走権が付与されている。
秋・東京開催の開幕を告げる伝統の重賞として、数々の名勝負をその歴史に刻んできた。なかでも98年は、グラスワンダー、エルコンドルパサーというデビュー以来無敗の3歳馬2頭に、大逃げというスタイルを確立して5連勝中だった4歳のサイレンススズカが出走し、GⅡとしては異例の13万人以上が東京競馬場に詰めかけた。
レースは、サイレンススズカが後続を寄せつけず逃げ切り、1番人気に応えて6連勝を飾った。レース後には、GⅠ以外では珍しいウイニング・ランで武豊騎手が歓声に応えるなど、多くのファンの記憶に残るレースとなった。

■昨年はレーベンスティールが差し切って重賞4勝目を挙げる
前年の牝馬二冠を制したチェルヴィニアを抑えて、3歳サトノシャイニングが1番人気に支持された一戦。これを制したのは、5番人気レーベンスティールだった。
ゲートが開くと、2番人気のホウオウビスケッツが押して先頭に。サトノシャイニングは武豊騎手がなだめながら2番手に、その後ろにレーベンスティールと津村明秀騎手がつけ、チェルヴィニアは中団やや後方からの展開。
そのままの隊列で直線を向くと、残り100mを切ったあたりで、逃げ粘るホウオウビスケッツを外からレーベンスティールが差し切り勝利を挙げた。1/2馬身差2着にホウオウビスケッツ、さらに3/4馬身差3着にサトノシャイニングが入り、前につけた3頭での決着となった。

勝ったレーベンスティールは、24年のオールカマー以来となる勝利で、重賞4勝目となった。26年3月には中山記念でも勝利を挙げており、重賞5勝のいずれもが1800mか2200mでの勝利となっている。
■毎日王冠(2026年)の出走予定馬
今年の皐月賞で2着に入った、3歳馬リアライズシリウスがエントリー。菊花賞には向かわず、中距離路線に矛先を向ける秋となる。同じコースの共同通信杯を制しており、古馬との初対戦でどういった走りを披露するか、注目したい。

同じ3歳のアドマイヤクワッズもここに登録。朝日杯FS、NHKマイルCとマイルGⅠでともに3着の実績があり、1800m戦は初めての出走となるが楽しみな一戦となる。
昨年の3着馬、サトノシャイニングが登録。約10ヶ月ぶりの復帰戦だった前走の中京記念は、勝ち馬から0.2秒差3着と上々の滑り出し。ここをステップに、大舞台に進みたい。

その他にも、3歳世代から皐月賞3着のライヒスアドラー。東京芝1800mのレコードホルダーである7歳馬セイウンハーデス、23年に本競走を制しているエルトンバローズなどが登録。府中伝統のGⅡを制するのは、どの馬になるだろうか。
東京、京都で伝統の重賞が2つ開催される、今週末。秋のGⅠ戦線を見据えて出走する有力馬たちの走りに、注目したい。
写真:水面、すずメ、かず、ぼん(@Jordan_Jorvon)、s1nihs
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