三冠レースの中で「最も強い馬が勝つ」といわれる菊花賞。「最も速い馬が勝つ」といわれる皐月賞や「最も運のある馬が勝つ」といわれるダービーと比べて距離が長く、スタミナはもちろん、最後の平坦な直線では瞬発力も必要とされ、総合的に高い能力を求められるレースである。 ただ、2024年はダービーの5着内馬が菊花賞の前哨戦に一頭も出...
齋藤 翔人
6歳の時、父親の部屋にあった月刊『優駿』を見たことと、イナリワンが制した天皇賞(春)を現地観戦したことがきっかけで競馬に魅了される。
初めて遊んだ競馬ゲームは、ダービースタリオンMacintosh版。好きは馬はホッカイルソー。
共著に『競馬 伝説の名勝負』シリーズ、新刊『ゴールドシップ伝説 愛さずにいられない反逆児』(星海社新書)
齋藤 翔人の記事一覧
特別登録の段階からフルゲート割れとなった2024年の秋華賞。その後2頭が回避し、最終的に15頭がゲートインの時を迎えた。 グレード制が導入された1984年以降、15頭で争われた3歳限定GⅠは、わずか4レース。いずれも皐月賞か菊花賞で、3歳牝馬の限定GⅠとしては最も少ない頭数となった。それでも、春のクラシックを制した2頭...
毎年のように豪華メンバーが集結し、スーパーGⅡとも称される毎日王冠。ダイワメジャーが勝利した2006年にはレース史上最多6頭のGI馬が集結し、天皇賞(秋)に勝るとも劣らないメンバーが顔を揃えたこともあった。ただ、近年はGⅠに直行する馬も少なくなく、2024年の毎日王冠は、グレード制導入以降、初めてGⅠ馬が一頭も出走しな...
秋のGIシリーズ開幕を告げるスプリンターズSは、外国馬が6年ぶりに参戦。それらも含め出走16頭中15頭が重賞勝ち馬で、そのうち4頭がGⅠウイナーと、開幕戦に相応しい好メンバーが顔を揃えた。 ただ、短距離路線は長らく王者不在の状態が続いており、2018年のファインニードルを最後に、春秋スプリントGⅠ制覇を成し遂げた馬は誕...
西日本でおこなわれる菊花賞トライアルの神戸新聞杯。1週前におこなわれたセントライト記念は前走ダービー出走組が人気を集め、そのとおり上位を独占したが、神戸新聞杯もまた過去10年の勝ち馬のうち9頭が前走ダービー組である。 ただ、先日のセントライト記念とは異なり、神戸新聞杯に出走したダービー組はいずれも10着以下に敗れた馬た...
3日間開催を締めくくるセントライト記念は、3着までに菊花賞の優先出走権が与えられるトライアルレース。かつては本番で苦戦が目立ったものの、過去5年の成績は神戸新聞杯組を勝率、複勝率ともに上回り、2021年から2年連続優勝馬を送り出すなど、最も重要な前哨戦といっても過言ではない。 今回も、例年どおり春の既存勢力と新興勢力の...
[1-0-2-60/63] [3-4-0-32/39] これら2つの数字は、秋華賞における前走紫苑S組の成績である。上段は紫苑Sがオープン特別としておこなわれていた2000年から2015年まで、下段は重賞に昇格した2016年から2023年までの成績。 年数が異なるため、出走頭数は後者のほうが少ないものの、3着内数は前者...
台風10号の進路を気にしながらの開催となった8月最終週の競馬。その中で、北海道シリーズのフィナーレを飾るのが、出世レースの札幌2歳Sである。レース当日は天候が目まぐるしく変化したものの、発走30分前には晴れ。ただ、馬場状態は終日「重」で、ややパワーを要するコンディションだった。 そのような条件下でおこなわれる出世レース...
阪神競馬場改修工事の影響で、2年ぶり7度目の小倉開催となった中京記念。サマーマイルシリーズの第2戦に指定されているとはいえ、1800mでおこなわれる今回は、マイルや2000mを得意とする馬はもちろん、小回りの1800mという特殊な条件を狙いすました馬も参戦し、骨っぽいメンバーが顔を揃えた。 また、中京記念は荒れるハンデ...
平成以降、京都競馬場で宝塚記念がおこなわれたのは3回。メジロライアンがまさかの先行策で宿敵メジロマックイーンに完勝し、悲願のGⅠ初制覇を成し遂げた1991年。屈腱炎による長期休養を乗り越えたダンツシアトルが、驚愕の日本レコードで駆け抜けた1995年。そして、渋った馬場を問題にしなかったディープインパクトが、雨を切り裂く...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]世界を完封! 主役はやはり日本総大将~2024年・ジャパンカップ~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~
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[地方レース回顧]意地の連覇、意欲の挑戦~2024年・マイルチャンピオンシップ南部杯~
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[重賞回顧]いざ、逆襲のとき。武豊騎手とドウデュースが感動の後方一気!~2024年・天皇賞秋~
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[重賞回顧]夏を越して走りが洗練されたアーバンシックが菊の大輪を戴冠!~2024年・菊花賞~