[一口クラブ]底知れぬ温かさが魅力! 一口馬主デビューした競馬芸人の感じた"広尾TC愛"とは?

ウマフリ読者の皆さま、はじめまして。
音楽クリエイター&競馬芸人のブルーノ・ユウキと申します。今回は、広尾サラブレッド倶楽部の魅力について、お話させていただきます。

競馬を始めて6年が経った2021年、私は晴れて一口馬主デビューを果たしました。
入会したクラブは広尾サラブレッド倶楽部(以下、広尾TC)。いわゆる「広尾民」の仲間入りをしたのです。

初出資馬(スリールトウショウ)も無事にデビューを果たし、馬券では味わったことのない興奮を覚えます。その時私は、この世にはまだ名前のついていない感情があることを知りました。そこからさらに、広尾TCへの愛が深まっていったのです。
新参者ではありますが、今だからこそ発信できることもきっとあるはずなので、広尾TCの魅力を精一杯、言葉にさせていただきたいと思います。


2021年はバスラットレオンがニュージーランドT(G2)、キングエルメスが京王杯2歳ステークス(G2)、パンサラッサが福島記念(G3)と、3頭の重賞馬が誕生した広尾TC。
G1馬こそまだ出ていないものの、大将・クレッシェンドラヴを含めれば現役の重賞馬が4頭。デビューした19年産馬10頭中、4頭が勝ち上がりと絶好調でした。

また、2000口と間口が広く、「4口無料」というキラーワードを筆頭に、入会金無料や他クラブを圧倒するポイントの還元率など、よりハードルが低く感じられる工夫があちらこちらにあります。

しかし、こうした実績や金銭面の強みを考慮しても、広尾TCの1番の魅力は「底知れぬ温かさ」ではないでしょうか。

私が入会を決意したのは、バスラットレオンが日本ダービーに挑戦したその日。その前年となる2020年、私は新型コロナウイルスの影響により、イベントのキャンセルはもちろん、新たな楽曲制作のご依頼もガクンと減ってしまいました。何かを発信し続けなければと奮起し、最初に起こした行動がYouTubeチャンネルの開設。音楽と大好きな競馬をどうにか掛け合わすことができないものかと考えついたのが競走馬の応援歌「ウーマーソング」を作ることでした。

毎週必ず1曲製作しておりましたが、思うように登録者数、再生回数ともにすこぶる伸びない中(今も驚くほど少ないのですが……)、半年が過ぎた2020年の暮れ、ふとバスラットレオンの曲を製作しました。当時は“広尾サラブレッド倶楽部”の存在さえ知らずに作ったのですが、公開後、いつもは再生回数“7”くらいの悲惨な状況の中、バスラットレオンの再生回数はそのおよそ10倍に至ったのです。

さらに驚いたのがTwitter上でのみなさんのコメント。「曲を作ってくれてありがとう」「曲ができるほどの馬になったのか」「次はこの馬の曲作ってください」など、温かい反響があったのを今でも覚えています。
当時、バスラットレオンは重賞挑戦前の2歳。アーモンドアイやコントレイルの歌にはそこまで反響がなかったのにもかかわらず、若駒であるバスラットレオンには反響があったことが、とても不思議でした。

調べるとすぐ広尾TCにたどり着き、出資者の方がコメントしてくださったことがわかりました。味を占めてしまった私はその後、クラブに宣伝したいという下心に駆られ、バスラットレオンのダービー挑戦前に公式HPの問い合わせ欄から、曲のリンクをお送りしました。
するとすぐに、「以前より楽曲を拝聴させていただいておりました!」という想定外の返信が。嬉しかったです。本当に嬉しかった。

会員でもない無名のYoutuberが勝手に作った曲を聞いてくださる温かいスタッフの方がいる。しかもそれを伝えていただける。
その時、確信しました。そんな方々が運営されているからこそ、会員のみなさんも温かいのだな……と。

会員でもない僕が運営の方々、そして会員の方々に感動させてもらったのだから、その輪に入らないわけにはいきません。そんな理由で入会を決めましたが、その輪が居心地の良いものでした。

そして私は一口馬主を勉強する身になったわけですが、その先生は同じ「広尾民」のみなさんです。各募集馬の特徴、ポイントの上手な使い方、血統表の見方……中には、レース直後に分配額を計算して教えてくれる方までいらっしゃいます。

質問すればいつでも温かく答えてくれますし、今では私のYouTube配信中に、視聴者の方がほかの視聴者の方に質問することまであるんです(笑)

想像してみてください、この居心地のいい空間を。
私は年齢を重ねるにつれ友人が減っていく一方だったのですが、たった一歩踏み出しただけでたくさんの同志と出会うことができました。収支のことももちろん考えなければとは思いますが、それだけで儲けものです。

もちろん運営側に厳しい意見もお持ちの方もいらっしゃると思います。それはそうです。愛馬には命があります。そして僕らもお金を払って楽しませてもらっていますから。
ただ、そんな方もずっと会員で居続けるのは、この「底知れぬ温かさ」を目の当たりにしているからではないでしょうか。そしてそんな方ほど、今この文章をご覧いただいているような気がしてなりません。

広尾TCは、数あるクラブでも一口馬主を始めやすいクラブでしょう。おそらくどのクラブよりも……と、個人的には感じています。
その理由は「4口無料」だけではありません。"同志"たちのおかげで、敷居は低いのに、満足度が高いからです。

広尾民になって、日々の生活が少しだけ豊かになりました。もちろん今後は懐も豊かになっていくはず……(笑)
この記事をご覧いただいているみなさんといつか同じ馬に出資し、"同志"となれる日が待ち遠しいです。

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