こんにちは、Fジーターです!

さて、競馬の楽しみ方にも色々ありまして、もちろん馬券を買うということがメインになりますが、今回紹介させていただきます「POG」というものも、馬券の売り上げには直接貢献するものではありませんが、近年では専門誌が発刊されたり番組でも特集が組まれるなど、かなりの盛り上がりを見せています。やってみるとわかるのですが、結構ハマります。
それだけ面白いコンテンツということが言えるのではないでしょうか。
そんなPOGについて、ベテランプレイヤーには今更って感じかもしれませんが、ご紹介していきたいと思います。まずは「そもそもPOGとはなんぞや?」といったあたりから触れてみたいと思います。

読み方としては「ピーオージー」とか「ポグ」などと略されることが多いですが、正式名称は「ペーパーオーナーゲーム」となります。
良くペーパードライバーなんて言いますが、あれと似ていると思っていただければいいかと思います。
プレイヤーは仮想の馬主となり、所有する競走馬の獲得賞金額を競うというもので、基本的なルールはかなりシンプルです。一方で非常に奥の深い部分もあって、それがこのゲームの人気を長続きさせている要因ではないでしょうか。

このゲームの最大の醍醐味と言えばズバリ「馬選び」でしょう。

基本的にはデビュー前の2歳馬から何頭か選ぶことになるわけですが、当然一度も本物のレースを走った事もない馬たちなので、正直その馬が強いのかどうかなんてよく分かりません(笑)

しかし、手がかりと言われているポイントがいくつかあり、そこからあっさりと強い馬に出会えたりもします。そんな重要な手がかりは、ざっくり分けると「馬体」「血統」「プロフィール」の3つになります。

まず「馬体」ですが、走る馬には体格的な特徴があると考える人達がいます。
また、部位の形状等からその馬の得意な距離、コース(芝orダート)、重馬場に対する適性等を判断したりもします。

いわゆる「相馬眼」というやつですね。

これについては詳しく説明すると非常に長くなってしまいますので省きますが、馬選びの時期(4〜5月くらい)になると、先ほど紹介したような「POG本」なるものがいくつか発刊され、これには多くの馬体写真が掲載されているわけです。コンビニなんかにも並べられているので、気軽に手に入れられます。

また、一口クラブにおいてはその年に募集される馬達の写真が掲載されますし、セレクトセール等のセリ市の際には、上場される馬達の写真がHP上に掲載されます。

こういった写真を判断材料とするわけですが、この「見た目だけで当たりを引く」ということはなかなか難しいものがあります。

それは、何故か?

答えは「目に見えないものは判断できないから!」ということに尽きます。

例えばメンタル面。
いくら良い馬体をしているとしても気性面が災いして思ったように活躍できないなんて馬は山ほどいます。また、体の内側についても当然見えませんので、内臓が弱く健康面に問題があったりするなんてことは、1枚の写真からだけではなかなか見て取ることはできません。

そもそも見た目にしたって、トモがどうだ繋ぎがどうだなんて色々言いますけど、それらは全て仮説の域を出るものではなく、確たる根拠と言えるものでもないはずなのです。ミもフタもないですが。

そんな不明確極まりない「見た目」という要素なわけですが、結局他の「血統」「プロフィール」といったものにも同じ事が言えます。すごい牧場出身で、すごい調教師に鍛えられて、すごいジョッキーが乗っても、1勝もできない馬なんてザラにいます。結局のところ、色んな要素を総合的に見て、少しでも強い確率の高そうな馬を選んでいくというのが、普通というか妥当な選び方なのかなと思います。

ただ、妥当な馬選びをするということは、結果的にみんなと同じような馬ばかりをチョイスしてしまうことになりがち。それでライバルたちに勝てるかというと、そんな甘いものでもありません。

ですから、時にはあえて一つの要素だけを重視し、いわゆる穴馬を探すといったことも必要になります。そんな馬が活躍してくれれば、他のプレイヤーと差を付けることもできますし、何より「自分、カッコいい!」って気分を味わえるというわけです(笑)

あくまで「穴馬」なので、良い結果になる確率は高くはありません。でも当たった時の快感は、たまらないものがあります。

私の例で言うと、マイネルホウオウですかね。

POGファンにはおなじみですが、当時の『マイネル』というと「2歳戦である程度ポイントは稼いでくれるものの大レースではちょっと……』といったイメージがありました。父も超人気種牡馬とは呼べない、スズカフェニックス。POGで人気をする要素はそう多くなく、実際私が参加したPOGではほとんどノーマークと言っていい状況でした。

ただ、馬体がとても良く見えたんですよね。

体型的にはマイル(1600m)が限界かとは思いましたが、トモの発達ぶりは目を引きましたし、何より全体のバランスが素晴らしかったので指名することにしました。

そうは言ってもあくまで「穴馬」ですから、正直あまり期待はしていなかったですし、新馬戦を勝った時は嬉しさよりも驚きの方が勝っていたくらいです。まさかその後にG1のNHKマイルCを勝ってくれるなんて想像もしていませんでした。

完全に自己満足になりますが、この時は、まさに「自分、カッコいい!」って思ってました(笑)何年もやっていると多少だれてくる時もありますが、こんなことがあるからPOGって止められないんですよね。

とまあ、今回はPOGの紹介と「馬体」について書かせていただきましたが、またの機会がございましたら、POGに関するあれやこれやについて書いてみたいと思いますので、よろしくお願いします。

写真:ぺろにゃん

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