ウマフリ読者の皆様、お久しぶりです。障害騎手、石神深一です。
今回の更新は、嬉しい報告になります。7月31日に新潟JSで、約1年4ヶ月ぶりに障害重賞を勝つことが出来ました!去年はこのレースで胸椎を骨折してしまったので……勝った瞬間には、これまで障害重賞を勝ってきた時とはまたひと味違う喜びがありましたね。本当に、嬉しかったです!応援してくださった方、ありがとうございました。
今回の相棒は、オルフェーヴル産駒のトゥルボー。
前走・東京JSでの敗因は、トゥルボーを仕上げ過ぎてしまったこと、そして外枠・出遅れが響いたところにあります。そうした原因がしっかり把握出来ていたので、まず調教で仕上げ過ぎないこと、そしてゲートでの駐立練習を入念にしてきました。今回はそうした努力の甲斐あって、ゲートを五分に出ることが出来ました。
今年の新潟JSは抜けて強い馬がいなかったので、全馬にチャンスがあると思っていました。
だからこそ、レースではポジション取りに1番気をつけました。ゲートを五分に出たことにより良いポジションを取ることが出来たので、それが1番の勝因だったのではないかと思っています。
トゥルボーの長所はどこの競馬場でもしっかりと走れること。これまで中京・中山・新潟と走ってきましたが、いずれもスピード・スタミナ・飛越センスを感じる走りでした。後は競馬を覚えるだけでしょうね。これからもっと競馬を分かってくれると、大きい舞台で闘える馬になってくれると確信しています。
このまま無事にいって欲しいですね!
普段のトゥルボーについてもご紹介しましょう。
皆さんのご想像通りかもしれませんが、とてもやんちゃな子です!油断するとすぐ僕を落とそうとします。
……いえ、実際、1度落とされています(笑)
ですので調教中は一瞬たりとも気を抜くことができません。そういうところはステイゴールド産駒のオジュウチョウサンにそっくりですね!
まだトゥルボーは5歳と若いので、この先が本当に楽しみです。
さて話は変わりますが、日本でオリンピックが始まりましたね。
皆さんも楽しんでらっしゃいますでしょうか?休憩時間に様々な競技をテレビ観戦していますが、やはり馬場馬術・障害・クロスカントリーと、馬が関わる競技は気になりますね。競馬は早くゴールすれば勝ちですが、馬場馬術はフィギアスケートに近いと思います。繊細で細かい扶助が必要です。僕ら騎手で出来る人はいないと思います(苦笑)
あと僕は趣味がゴルフなので、松山選手を応援していました。
どの競技も、世界レベルの選手というのはちょっとレベルが違い過ぎて、感動しかないですね!
まだオリンピックは続きますし、障害重賞も今年あと5レース残っています。
オリンピックを応援しながら、自分も毎週レースで皆さんに楽しんで貰えるようなパフォーマンスをしていきたいと思っています!
引き続き、応援よろしくお願い致します。
写真:にわかトレーナー(牡)