灼熱の夏休み旅打ち道 ~笠松編~

2017年、8月お盆時期の夏休み。
夏休みを平日にまたがって取れたこともあり、私はどこへ行くか決めかねていました。
札幌?新潟??はたまた、小倉??? それとも、競馬とは関係ないところ?

──でも、どうせなら。
まだ行ったことがない新しいところへ行こう、という思いがありました。
そんな時に、このような「地方競馬のスタンプキャンペーン」を知ることになります。

すでに中央10競馬場は訪れて満足感を得ている一方で、地方競馬にも興味があったのです。
前年のように北海道で避暑するのも良いですが、あえて逆張りして、灼熱の地方競馬に飛びこんでみるのもありだな……という思いに至ります。
それが、この旅の始まりでございます。


週末を過ぎて8/14。
朝早めに起きて、新横浜から新幹線に飛び乗って名古屋へと向かいます。
お盆の時期なので、当然のように新幹線は激混み……。90分立ったままの移動を余儀なくされます。ただ、旅打ちをする以上、こんな状況にももう慣れてきました。この程度のことで、へこたれてはいけません。

名鉄に乗り換えて、最寄りの笠松駅には昼ごろに到着。
余談ですが、この時に名鉄の特急に初めて乗りましたが、立派な車両だなという印象を受けました。笠松は特急が止まる駅なので名鉄名古屋から一本でいけるので、そこも便利です。

事前に調べたアクセスですと、笠松駅から笠松競馬場までは、徒歩3分。
そう……駅から『徒歩3分』。

しかし私が駅に着いた後、実際に競馬場つくのに30分かかりました(苦笑)
つまり、ガッツリと駅から迷ったのです。
どうやら初めての場所に行くと発動してしまう『迷いスキル』が発動したようです(苦笑)

線路沿いの道を曲がればそのまま道なり3分で着くのですが、そこを曲がらないと一向に着きません。競馬場に来るときは線路わきのトンネルを通らないといけないので、皆様もご注意ください。私は身に沁みて、よくわかりました(笑)

……という旅の最初からグダグダしてしまい、気がつけば汗もひどいことになりながら、なんとか笠松の競馬場前に到着。
そうそう、笠松といえば馬が通る、馬優先の横断歩道があると有名ですね。まさに、馬ファースト。

入り口は、レトロな雰囲気満載。
「これぞ地方競馬らしい!」と感じさせてくれます。

写真を撮ったら、さっそく中に入ります。
すぐそばにオグリキャップ像もありました。

暑いので探検はせずに、まずは勝負の前に食事をしていきます。
……単純に迷って30分も歩いて、お腹がすいていただけなのですが(笑)

地方競馬らしい食事の数々です。
まずは定番の焼きそばに、揚げ物数本。1本100円〜から買えたので、まずまずのお値段だと思います。
そして興味深く感じたのが、このあたりのお店はまるで家族経営みたいなアットホーム感溢れる店が多かったという点です。夏休みなので子供がお手伝いに来ていただけかもしれないですが、面白く感じました。

そして、お腹が膨らんだら次は馬場へ。

最初の感想は「あー、このゴール板、なんか見たことあるような気がする……」でした。
笠松は初めてなのですが、もしかするとマンガか何かで見たことがあったのかもしれません。


さて、この夏場の笠松。
暑さもあってか人もまばらだったわけで、のんびりと競馬をみていられる環境でした。
人が多い時にはおそらく出来ないような撮影も、ここでは可能なわけです。

とりあえず、笠松のある1レースの流れに沿って、写真を撮ってみることにしてみました。

誘導馬が入ってきました。

この暑さのなか、お疲れ様です。
見ている人間のほうも、へばりそうでした。

笠松特有の「内馬場にあるパドック」に、出走馬が入ってきました。
ただし気性の悪い馬などは、パドックを歩かないこともあるようでした。

パドック周回中です。

この時点でレース10分前位だったかと思います。
解説者が馬の状態について話し出すのも、このタイミングからでした。

内側にあるパドックのため、小型バスから騎手が降りてきます。
そして騎乗が始まり、輪乗りが始まりました。

その輪乗り後、馬場入りの音楽とともにすぐに返し馬が始まりました。
笠松の場合はパドックが内側にあり、すぐに馬場があるため、返し馬もすぐ行うようになっていました。

他の競馬場だと通路を通って返し馬(のちに行った盛岡でもパドック横に通路がありました)を行うため、パドックも比較的早めから行うことがあるのですが、ここ笠松では内馬場がパドックですぐにでも馬場に出せる状態なので大抵10分前位からパドック回りが始まっても、レースには十分間に合うという形態になっています。

中央やほかの競馬場の感覚のままパドックで馬をみる場合、レースまでの時間が足りない!なんてこともあるかもしれませんね(笑)

先ほどのレースとは別ですが、これは協賛レースの表彰式です。

随分と端に、小さな表彰場がありました。
中央に比べればこぢんまりとしている印象を受けました。

ちなみにこの日の私の「笠松旅打ち馬券」は全然当たりませんでした。
メインレースを除いて全部1400mだったのに、です。
一矢報いたいメインレースも、真っ先に切った馬に勝たれるという始末……どうやら、勉強が足りないみたいです。

ところで、この写真の馬券。
日本ベンダーネット社が作成した馬券発売機から発売されるのですが、中央・地方の競馬場合わせても、採用しているのはこの笠松競馬場だけのようです。(Wikipedia調べ)

名古屋にホテルを取っていたので、その日は名古屋でご飯を食べることに。
競馬場を出た時間はまだ晩ご飯を食べるような時間ではなかったので、笠松のグルメを堪能せずに移動しようという判断です。

残念ながら負けてしまったので、ラーメンで〆です。
勝っていれば、名古屋名物(味噌かつなど)あたりにでも行きたかったのですが……(笑)

しかし、これで遠征は終わりではありません。
次の目的地は金沢!と、この日のリベンジを誓った夜でした。
地方競馬遠征は、まだまだ続きそうです。

あなたにおすすめの記事