[リーディング]リーディング以外の箇所で記録樹立も多数 騎手部門はルメール騎手が首位に返り咲く

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング 上原佑紀厩舎が単独2位に

先週は土曜東京2Rの3歳未勝利ダ1300m戦(ジャスフォール・津村明秀騎手)と、火曜京都10Rの大和ステークス(4歳上オープンダ1200m戦 ポッドベイダー・荻野極騎手)で2勝を挙げた上原佑紀厩舎が2位争いから単独で抜け出し、1位の藤原英昭厩舎にも1勝差と迫っている。

2026年は京成杯を制したグリーンエナジーやホープフルステークスで2着となったフォルテアンジェロなど、クラシックが楽しみな3歳馬を筆頭に実力馬を多く抱えている同厩舎。2月2週終了時点で本年のオープンクラスでの成績が【3-0-0-1】という数字なのが、その好調ぶりを表しているだろう。

また、上原佑厩舎は今年8勝のうち3勝を津村騎手と挙げているが、実は昨年、最も同厩舎の馬で勝利を記録したジョッキーも津村騎手。11月には福島記念をニシノティアモで制覇するなど、かなり勢いのあるコンビと言えるだろう。このまま春のG1シーズンに突入できるか。

上原佑厩舎が抜け出したことで、今度は3位タイが4人に。7位タイ以降も複数人が乱立している状況で、2月半ばに差し掛かってもまだまだ抜けた順位に位置するトレーナーは少ない。先週終了時点の成績は以下の通り。

1位   藤原厩舎 9勝(先週1勝) 昨年8位
2位   上原佑厩舎 8勝(先週2勝)昨年30位
3位タイ 福永厩舎 7勝(先週1勝) 昨年26位
3位タイ 松永幹厩舎 7勝(先週1勝)昨年15位
3位タイ 池江厩舎 7勝(先週1勝)昨年17位
3位タイ 田中克厩舎 7勝(先週2勝)昨年52位
7位タイ 杉山晴厩舎 6勝(先週2勝)昨年1位
7位タイ 宮田厩舎 6勝(先週2勝)昨年22位
7位タイ 高野厩舎 5勝(先週1勝) 昨年22位
7位タイ 加藤士厩舎 6勝(先週3勝) 昨年77位

先週3勝を挙げ、一気にTOP10争いへ入ってきたのが加藤士津八厩舎。実は今年の6勝は全て1番人気という安定感もある。1番人気×加藤士厩舎の組み合わせを見たら要チェックだ。

■騎手リーディング ルメール騎手が再び首位へ。ハマーハンセン騎手は1,2月の京都3歳重賞を完全制圧

再び王者が首位へ返り咲いた。土曜東京4Rの3歳未勝利ダ1600m戦(ウエヲムイテゴラン・萩原清厩舎)、火曜東京6Rの3歳未勝利芝2400m戦(レイヒストリコ・黒岩陽一厩舎)、11Rの東京新聞杯(4歳上オープン・G3 芝1600m戦 トロヴァトーレ・鹿戸雄一厩舎)で3勝を挙げたクリストフ・ルメール騎手が岩田望来騎手を追い抜いて単独トップに。

とはいえ、2位の望来騎手も19勝でルメール騎手とはわずか1勝差なため、今週の結果次第では再び順位が入れ替わっている可能性も十分にある。

また、火曜京都11Rのきさらぎ賞を制したトロヴァトーレに騎乗していたトール・ハマーハンセン騎手は、これで1,2月の京都で開催される3歳重賞を完全制覇。過去にこの2つを制した短期免許のジョッキーはいないため、史上初の快挙となる。同一年の勝利ももちろん初。昨年のワールドオールスタージョッキーシリーズで優勝したその手腕が確かなことを改めて証明した形となった。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 C.ルメール騎手 20勝(先週3勝)昨年1位
2位 岩田望来騎手 19勝(先週1勝)昨年8位
3位タイ 横山武騎手 16勝(先週3勝)昨年4位
3位タイ 川田騎手  16勝(先週4勝)昨年6位
5位 松山騎手 15勝(先週5勝)昨年3位
6位タイ 戸崎騎手 14勝(先週2勝) 昨年2位
6位タイ 西村淳騎手 14勝(先週2勝)昨年21位
8位 丹内騎手 11勝(先週2勝)昨年7位
9位タイ 坂井騎手 10勝(先週0勝)昨年5位
9位タイ 鮫島克騎手 10勝(先週3勝)昨年15位
9位タイ 斎藤騎手 10勝(先週2勝)昨年9位

実は先週猛チャージで順位を上げたのが松山弘平騎手。京都で土曜3勝、火曜2勝の好調ぶりを見せたかと思えば、その翌日の水曜は船橋で交流ダートグレードのクイーン賞をテンカジョウで勝利。牝馬ダート路線ではチャンピオンズカップを制したダブルハートボンドが女王として君臨しているが、彼女に挑む立場をしっかり証明したと言える勝ち方であった。

■種牡馬リーディング 上位3つは変わらず。リアルスティールの巻き返しに期待

先々週が終わった時点の1,2位だったエピファネイアとロードカナロアの後ろにはキズナがいたが、今週もこの3頭の順位は変わらず。各種牡馬が賞金を順調に加算している中でこの状態をキープしているのに、改めて彼らの血の強さを認識せずにはいられない。

他方、現在12位につけているリアルスティールは日曜小倉1Rでイサギが1着となり、産駒が今年の3勝目を挙げた。しかし、昨年のこの時点ではすでに10勝を挙げていたことを考えるなら、今年の勝ち上がりペースはやや遅い。データ上勝率があまり高くない京都開催を苦手としている可能性も考えられるため、ここからの巻き返しに期待したいところだ。

先週終了時点の順位は以下の通り。

1位 ロードカナロア 16勝(先週3勝) 昨年2位
2位 エピファネイア 17勝(先週2勝) 昨年5位
3位 キズナ 13勝(先週3勝) 昨年1位
4位 レイデオロ 13勝(先週3勝) 昨年10位
5位 キタサンブラック  13勝(先週3勝) 昨年3位
6位 ドレフォン 13勝(先週3勝)昨年7位
7位 モーリス 10勝(先週4勝)昨年9位
8位 リオンディーズ 9勝(先週2勝)昨年6位
9位 シルバーステート 12勝(先週2勝) 昨年14位
10位 ドゥラメンテ 5勝(先週0勝)昨年4位

サートゥルナーリアにかわって、ゾロアストロのきさらぎ賞を含む4勝を挙げたモーリスが一気に7位まで浮上。意外なことに産駒のJRA重賞制覇は昨年アルナシームが制した中山金杯以来、約1年ぶりとなる。今週のクイーンカップには白毛のマルガがスタンバイしており、2週連続の重賞制覇を白毛のヒロインが飾るという結末は果たして成るか。

■生産者リーディング 上位4つに変動なし サンデーレーシング×ノーザンファームの同日重賞制覇は12年ぶり

火曜京都11Rのきさらぎ賞を勝利したゾロアストロ、東京11Rの東京新聞杯を制したトロヴァトーレはどちらもノーザンファームの生産馬。実はこのタッグが同日の重賞を連勝するというのは、2014年の4月27日、フローラステークスのサングレアルとマイラーズカップのワールドエース以来、およそ12年ぶりである。

ちなみに同日の重賞制覇自体もそれ以来となる2回目。数々の大記録を打ち立て、日本競馬の発展に貢献してきた彼らでもこの記録の達成が容易でないというところに、重賞を勝つということの大変さと尊さを改めて感じさせられた。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 65勝(先週9勝) 昨年1位
2位 社台ファーム 27勝(先週7勝) 昨年2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 12勝(先週5勝) 昨年3位
4位 ケイアイファーム 4勝(先週0勝) 昨年8位
5位 辻牧場 10勝(先週4勝) 昨年18位
6位 ダーレー・ジャパン・ファーム 10勝(先週0勝)昨年11位
7位 下河辺牧場 7勝(先週1勝)昨年4位
8位 ノースヒルズ 7勝(先週1勝)昨年9位
9位 三嶋牧場 10勝(先週2勝)昨年5位
10位 岡田スタツド 5勝(先週1勝)昨年6位

辻牧場とダーレー・ジャパン・ファームの順位が入れ替わり、上位5傑に変動が生じた。1月の京成杯グリーンエナジーが制して以降、1月弱で6勝を加算。土曜京都5Rではサッポロイクコが1着から9着までがすべてクビ差になるという大接戦を制しており、良い流れを呼び込んでいるようにも感じられる。


トラブルの多かった2月2週目の開催だが、無事に開催が終わったことにまずは安堵と感謝を。ここから2週間は関係者が国内外へ移動する機会も多くなり、G1レースも開催される。それが終わればいよいよ春の足音も聞こえてくる時期へ。果たして首尾よく春に向かう陣営は誰になるだろうか。

写真:ぼん(@Jordan_Jorvon)、@QZygbdf8L1kEB9U

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